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:: 2021/12/21 火曜日::

■[漫画]成長に王道なし「ラジエーションハウス」12巻

ラジエーションハウス12巻ラジエーションハウス12巻
出版社:集英社
原作者名:横幕智裕
作者名:モリタイシ
作者サイト:モリタイシ|note
作者twitter:モリタイシさん(@moritai4) / Twitter
紙書籍通販:ラジエーションハウス (12)
Kindle版まとめ買い:ラジエーションハウス
DMM電子書籍:ラジエーションハウス (12)

日本人は歴史的な問題から被爆という言葉にとても敏感なんだけど、
きちんとした教育を受けてきた人間は驚くほどに少ないため不安だけが大きくなりがちです。
11巻から続いて小児用CTでの被曝量の問題が論じられてますが、
勉強というものに王道はないので、地道にやっていくしかないと思います。

積極的に動いていたたまきさんですが、彼女の過去を知ると心が痛いですね…
不勉強な義父母の偏見で心を痛めてきたとかキツすぎますよ。
旦那さんも支えてくれないとか、伴侶として頼りなさすぎですよね…

そんな不勉強な人たちにツラい目に遭ったというのに、
そういった人たちに理解して貰うために充分勉強し、
正しい知識を知って貰おうと向き合うたまきさんは素晴らしいと思います。

私からすると医療機器での被曝量とか何を心配しているんだろう?
という認識なんですが、ネットでは不安を煽るだけのデマが多いんだろうなぁ…
ああいうのは人類の害悪なので積極的に消して欲しいものです。

そして次の章は広瀬さんの失敗ですね。
医療従事者における失敗は死に直結するので怖すぎですよね。
今回は辛うじてセーフだったのにはホッとしましたけど、
広瀬さんが受けたストレスを思うと胃がきゅっとしてしまいます。

広瀬さんの病変見落としは確かに失敗ではあるんだけど、
奈良の叱責は必要以上のものがあったと思います。
まぁ、奈良は奈良なりにちゃんと当直のフォローをして即座に気付いてたし、
迅速に再検査の手配をしたりと医者としての能力はそれなりにあるとは思うんですけどね。
私なら一緒に仕事をしたいとは思いませんが…

鏑木部長のお叱りに関しては広瀬さんと同じ気持ちですね。

似た経験あるけど、一生懸命やっているのにこんなことを言われたら上司を敬いたくなくなりますよね。
普段からちゃんと広瀬さんを見ていたらこんな言葉は出てこないですし、
そもそも経験の浅い同士を当直で組ませるシフトを組んだ上に、
それを報連相してない上司にも責任の一端があると思います。

唯織の天然の励ましと杏ちゃんの的確なフォローで広瀬さんが潰れることがなかったのにはホッとしましたが、
広瀬さんの恋心は順調に育っているので、そちらに関してはとても心配ですね。
このままだと失恋した時のダメージは大きくなる一方だと思うので、
そろそろ唯織と杏ちゃんはもう少し進展しても良いのではないかな? と思う次第であります。

:: 2021/12/20 月曜日::

■[漫画]日本の流儀「王様の仕立て屋 ~下町テーラー~」11巻

初っ端から「こづかい万歳」のステーションバー怪人のパロをやりつつ、
中身は「野原ひろし 昼メシの流儀」のパロった夫婦が出てきてました。

昔から王様の仕立て屋はパロネタが多かったですからね。
衰退した日本らしい悲哀に満ちたサラリーマン像がそのまま描かれてましたが、
その中でもちゃんと粋なところを見せてくれるのは流石だと思います。
とはいえ、やっぱりもう少しお金は欲しいものですなぁ…
お金で買えない幸せはあるけれど、お金があれば平和になることも多々あるんやで…

今は冬ですが作中は夏なので半袖シャツの装いの話も出てきましたが、
日本人が半袖シャツそのものにあまり忌避感がない理由が端的に述べられてて納得でした。

確かに制服はドレスシャツだし、半袖でしたね。
というか、寒冷なヨーロッパの服が亜熱帯の日本でそのままで通用するわけがないんですよ。
下町テーラー編では日本だからこその仕立てが多かったですが、
この半袖シャツも日本の需要にマッチしたお題だと思います。

それと今回の巻末漫画はマリトォッツォネタでしたね。
最近は少し下火になってきたとはいえ、
イタリアの料理ですから、長年イタリアを舞台にしてきたこの作品にこそ相応しいですね。
しかしジラソーレさんもマリトォッツォに憤慨してても、アパレル業界ですしね…
食の方面は伯爵とかに任せた方が良いと思いましたw

:: 2021/12/19 日曜日::

■[漫画]そして最終章へ「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~」24巻

石上を巡って仲違いしたミコちゃんと大仏さんだけど、
大仏さんの恋心が切なくて応援したくなりましたね。
まぁ、本人は区切りを付けてるから余計なお世話なんでしょうけども。
それらトラブルが先輩としてかぐやさんに集中するのが大変そうでしたね。
後進を指導しようとするかぐやさんはとても良い先輩だと思いました。

しかし意外だったのはミコちゃんが成長していたところですね。

生徒会の一員としてみんなと過ごしてきたことがプラスに働いたんでしょうけど、
石上に明確な恋心を持ったのも成長のキッカケになったんじゃないかな。
何はともあれミコちゃんの成長は素直に喜びたいものです。
この成長は、きっとかぐやさんのためにもなると思うから。

後半は一気にシリアスな展開にいって心が痛いんですが、
中盤はいつものアホ展開で楽しかったですね。
藤原書記がとても藤原書記だったし、
白銀会長はコントクトも入れられないヘタレだし。

私はわりとあっさりとコンタクトを入れたもんですが、
友人の中には白銀会長と同じようなこと言ってコンタクトにしない人も居ますね。
まぁ、そんな私も未だにレーシックは怖いわけなんですが。
レーシックと言えば白銀会長の眼フェチのかぐやさんにとってレーシックは有りなのかどうか…
多分、NGなんじゃないかな…

しかしついに最終章かー
汚い大人の世界に巻き込まれる高校生たちを見てると、
何とか高校生たちの無茶な行動で逆境を切り拓いて欲しいと思っちゃうんですよね。
最近「アイの歌声を聴かせて」を観たというのもあるんですけど。
何とか白銀会長は人脈を駆使しまくって、かぐやさんを助けてあげて欲しいですね。

:: 2021/12/18 土曜日::

■[漫画]初手、竜王の右ストレート「龍と苺」6巻

龍と苺6巻龍と苺6巻
出版社:小学館
作者名:柳本光晴
作者サイト:同人サークルTTT
紙書籍通販:龍と苺 (6)
Kindle版まとめ買い:龍と苺
DMM電子書籍:龍と苺 (6)

アマ竜王で優勝した苺ちゃんは棋士は目指さず、竜王よりも強くなるというとんでもない道を目指すことに。
一方、タッキーやぽぽちゃん、月子にリリも奨励会の一級試験を受けることにするんだけど、
ただでさえ難関の奨励会試験を、しかも一級で受験するということもありかなりの難易度になるんだけど、
苺ちゃんという身近な目標があるだけにやる気は満ち満ちていて…

この漫画の主人公は苺ちゃんで、苺ちゃんが格好いいのは当然なんですが、
そんな苺ちゃんに負けた脇役たちも魅力的なんですよね。
タッキーとか、登場初期は間違いなくやられ役というか踏み台だと思ってたのに、
まさかここまで良いキャラに育つとは思いもよりませんでした。

苺ちゃんはタッキーのことをデブだと思ってるけど、
プールで沈むのは脂肪じゃなくて筋肉なんだよ…
つまり、タッキーは結構筋肉のある固太りキャラだと思うんだよね。

筋肉の脇役といえば塚原も中々良いキャラになってますよね。
苺ちゃんに負け、苺ちゃんに学び、苺ちゃんみたいに勝ちに貪欲な姿勢で挑み、
棋士を相手に勝ち進み、ついにはプロ編入試験の資格を得るとか胸熱ですよ。
対戦相手の棋士もそんな塚原を気に入ってるのか、良い助言をしてるし読んでて気持ち良かったです。

しかし今回一番笑ったのはどう考えても王位と竜王の対局なんですよね…w
王位の斎藤蓮って藤井聡太がモデルなんだろうけど、これも中々にぶっ飛んでて、
竜王に殴りかかるチンピラ具合はミハルさんの漫画キャラすぎるんですよ…w
そして殴りかかられて竜王が黙ってるままではないとは思ってましたが…

初手、竜王の右ストレートてwww

こんな将棋漫画読んだことねーよ…!w
それに、この解説の棋士が良い仕事をしすぎというか…w
いやはや、本当に笑いましたね。

こんなチンピラな化物共の巣窟に苺ちゃんは挑んでいくわけですが、
アマのままどこまで行くことが出来るのか…
いやはや、楽しみです。

:: 2021/12/17 金曜日::

■[漫画]ニュースタンダード「まどろみバーメイド」10巻

まどろみバーメイド10巻まどろみバーメイド10巻
出版社:芳文社
作者名:早川パオ
作者twitter:早川パオさん(@papao_pao) / Twitter
紙書籍通販:まどろみバーメイド (10)
Kindle版まとめ買い:まどろみバーメイド
DMM電子書籍:まどろみバーメイド (10)

性格に難はあれど実力と努力は確かな砕明寺は伝説のカクテル「ブレイズ」を改良して再現し、
騎帆さんは窮地に立たされることになったんだけど、そこに現れたのは入院しているはずの余呉チーフ。
代わりに出るのかと思いきや、余呉チーフは騎帆さんの枷を解き、背中を押すことで、
騎帆さん本来の実力を発揮させて…

「バーマンプラチナム」の決戦は面白かったですね。
砕明寺のやり方は昭和の時代なら唯一解だったと思うんですが、
SNSを駆使しながら、その向こう側にいるお客を信頼できてなかったというか…
料理ってのは美味しい物を食べるのも素敵だけど、
自分で作る楽しみってのもあるからね。
砕明寺にはそういった視点がなかったからというか…
どこまでも自分を高めることにの固執してしまったのが敗因なのかもしれない。

それはそうと騎帆さんのこの発言はメタネタでしたね。

この作品世界では新型コロナはないみたいですが、
現実ではアルコールが供される飲食店からは脚が遠のく昨今ですから。
そんな時代だからこそ、こういったバーの在り方が示されるのも有りなのかもしれない。

それと次のエピソードまでの骨休みだった温泉回ですが、
とても華やかで素晴らしかったですね!

折角美女がたくさん出てるんだから、
たまにはサービス回があっても良いよね!

次のエピソードは雪ちゃんが主体となるみたいですが、
なんか曰くありげな三人が出てきたので、どうなることやら…
雪ちゃんの成功と心の平穏を祈っております。

:: 2021/12/16 木曜日::

■[漫画]ゴーレムだって鍛冶をしたい!「ダンジョンの中のひと」2巻

ダンジョン探索中うっかりと管理人さんに見付かり雇用されることになったクレイ。
管理人のベルはほんわか可愛い系の美少女なんだけど実力は相当なもので、
そこへの畏れはあるんだけれど、
ダンジョン運営の裏側を色々と知って脱力したり、
ベルの管理人としてのポンコツ具合を知って呆れたりもするのであった…

ダンジョンの運営事情を裏側から観察するのが楽しいですが、
宝箱の中身の作成とかも面白かったですね。
しかしまさかゴーレムが鍛冶をしちゃうとか…w

ただまぁ、これはこれで正しいような気がします。
現代の製造装置も同じ型番なのに号機によってクセが違いますからね。
そう考えるとゴーレムに個性があるのも当然な気がしないでもないです。
設定がちゃんと練り込まれているなぁ。

そんな可愛く真面目なゴーレムとほのぼのするだけでなく、
ちょっと殺伐なところもあるのがこの漫画の魅力の一つだとは思います。
ベルも優しそうに見えるけれど必要なところは冷酷になるし、
元々クレイはクール暗殺者っぽいですからね。

しかし、それはそれとして萌えもあるのは素敵だと思うのですよ。

メイド服コスのクレイとか可愛いじゃないですか!
恥じらっているがポイントが高いですね。
似合っていますよ、クレイさん!

このメイド服でアクションすることになったりするのかなぁ…
まぁ、この界隈だと戦うメイドさんも珍しくないですからね。
ロベルタと違って銃器じゃなくて暗器を使うメイドさんですけど、
それはそれで需要がある気がします。

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