本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2024/5/16 木曜日::

■[漫画]王子の告白「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の図書館を救いたい!」」8巻

図書館シュミルを巡って勃発したダンケルフェルガーとの宝盗りディッターで勝利したローゼマイン。
再戦に燃えるダンケルフェルガーには関わりたくないんだけれど、
アナスタージウス王子には経緯の説明をする必要があるのでソランジュ先生と共に呼び出される事に。
その際にアナスタージウス王子からは一つ密命が下されて…

8巻の見所は2点ありますね。
まず1点は側近でありながら問題児であったトラウゴットの処遇を巡る問題です。
宝盗りディッターでも命令違反の猪突猛進を見せて、
自分の力を誇示したいだけの脳筋バカっぷりを発揮していましたが、
この8巻では主を尊重できない側近失格っぷりを露呈させたため、
祖母であるリヒャルダに厳しく叱責されるだけでなく、側近辞任を強要される始末です。

それだけやらかしまくっているというのに、
全く自分の処遇を理解していないトラウゴットの表情が本当にムカつくんですよね…w

この時のトラウゴットの思考を表情から推察すると、
「騎士でもない、一年生の、しかも虚弱な女の子である従妹に言っても理解できないだろうけど…」
っていう、無礼&驕った考えをしているんじゃないかな、と感じちゃいますね。
そういった顔をしてますよ、トラウゴットは!

ローゼマインに指摘されたら表情を取り繕うくらいはできるみたいだけど、
それでも随所に性根が表情に滲み出てしまっているのがよくわかりますよ。
これは教育した実父の悪い影響が出ているんだろうなぁ…
特にダームエルを侮っているトラウゴットはダメですね。
一発アウトなやらかしですよ。

そしてギリギリセーフだったのがハルトムートですね。
トラウゴットを糾弾することに関しては上級貴族の間では情報の根回しが有ったであろうことが、
リヒャルダの解任動議を出された時のそれぞれの表情でわかります。

レオノーレは主であるローゼマインがどう動くのかを注視していましたが、
ハルトムートは情報を出すことでローゼマインがどう考えて、どう判断するのか。
そしてその情報から、今後ローゼマインをどう教育するのかを考えているように見えました。

でも、実際のところはハルトムートは一年生のローゼマインを教育する立場ではなく、
主であるローゼマイン様に仕えて、教育を受ける立場であることを痛感させられたかと思います。
暗躍しそうな問題児のハルトムートの手綱をしっかりと握ることができるローゼマインを見て、
安心しているようなレオノーレも印象的でした。

そしてもう1点の見所が、アナスタージウス王子の直接の求愛です。
ローゼマインから齎された情報と、聞き入れるのが難しい貴重な助言を受けて、
勇気を出して直接の求愛をしたアナスタージウス王子は格好いいですよ!

この話は完全に少女漫画の世界ですよ。
前巻がバトル成分多めの少年漫画みたいなディッター尽くしだったのに、
この8巻では糖分過多な少女漫画してましたよ。
愛する女性のために勇気を出して行動し、
愚直に努力を重ねるアナスタージウス王子のことは嫌いになれないんですよね。

ただ、私はこの時のエグランティーヌのことを、
アナスタージウス王子の情熱的な告白に絆された少女だと思ってたのですが、
書き下ろしSSを読む限りだと、決してそれだけではなかったんだと痛感しますね。
本当に、骨の髄から領地のことを考えて行動する貴族なんだなぁ、と思わされます。
アナスタージウスに恋したわけではなく、自分の望みが叶いそうだから手を取ったのか…
なるほどなぁ…

それにしてもエグランティーヌも述懐してましたけれど、
エグランティーヌ本人に次期王を決めさせるように動いたトラオクヴァール王は、
本当にこの頃から責任を負いたくなかったんだろうな、ということが透けて見えますね。

ツェントとして責任をしっかりと持っているのならば、
先代アウブ・クラッセンブルクの思惑を考慮に入れるにしても、
ジギスヴァルト王子に嫁ぐように働きかけるべきなんだけど、それもしないんですよ。
エグランティーヌの希望に任せるという名の責任転嫁をしているだけなんですよね…

トラオクヴァール王の苦労を思うと同情の余地はあるんだろうけど、
ローゼマインが取り持たなかったら、また政変が起こっていただろうし、
本当に王として失格だよなぁ、と思います。

さて、次巻からエーレンフェストへの帰還ですね。
下町メンバーと会えるでしょうし、ローゼマインの心を癒して欲しいところですが…
色々とあるので心を強く持って欲しいものです。

:: 2024/5/15 水曜日::

■[漫画]曜日クエストを攻略せよ!「世界最強の魔女、始めました ~私だけ『攻略サイト』を見れる世界で自由に生きます~」4巻

エルフの里で世界を救ったローナちゃんは、海を観るために雷湿原をショートカットしたら、
そこでは邪教集団が集会をしていたんだけど、ローナちゃんはムービーだと思って平然と同席。
奇しくもローナちゃんが装備するアイテムが邪教集団が崇めるモノのドロップだったため、
ローナちゃんは神だと誤解されて崇拝されることになるのだった…!

そして海に面した港町アクアスに到着したローナちゃんは、
相変わらずぶっ飛んだ登場で街の住人の度肝を抜いたんだけど、
実はアクアスは曜日クエストの脅威に曝された街だったのだ…!

同じ講談社だからと容赦なくパロってるし、
TV版エヴァもパロったりしてるし、
面白さのためなら何でもやっちゃう感じで振り切ってるぜ!

肝心の曜日クエストですが、
ネトゲだとわりとよくあるものなんだけど、
それを実際に体験するとなると大変だろうな、というのはわかります。
毎週無限沸きのモンスターが出るとか、確かにアイテム過剰で値下がりするだろうし、
それでいて労力が変わらないんだから疲弊しますよね…

だが、そこで何とかしてしまうのがローナさんですよ!
モンハンのガノトトスみたいな亜空間タックルをするモンスター相手でも、
容赦なくプチッと倒しちゃうし、防壁だってすぐ建ててしまえる…
それがローナちゃんなのです!

ギルドマスターのアリエスさん…
貴女の感想はきっと正しい…w

一応最後のオチは次巻へと持ち越しですけど、
安定のさすロナなのでご安心ください。
問題があるとすればハイペースで進んでるので、
原作ストックがピンチなことですね!
頑張れ原作者!

:: 2024/5/13 月曜日::

■[漫画]幼馴染みは強し「月曜日のたわわ」10巻

月曜日のたわわ10巻月曜日のたわわ10巻
出版社:講談社
作者名:比村奇石
作者サイト:日々、平穏 ver.2
作者twitter:比村奇石さん(@strangestone) / Twitter
紙書籍通販:月曜日のたわわ (10)
Kindle版まとめ買い:月曜日のたわわ
DMM電子書籍:月曜日のたわわ (10)

猫耳つけて谷間を見せつける後輩ちゃんという、
エロすぎる表紙ですが、これは先輩に対してやってないのでセーフ!
でもまぁ、エロすぎですよね、後輩ちゃん。
よく理性が保つもんだな…

理性が保つことに驚愕すると言えば、やはりチアちゃんの幼馴染みくんでしょう!
家族ぐるみで育った幼馴染みで、ずっと側に居てあげて、
毎晩のように一人暮らしの男の家に泊まりに来て、
無防備な姿を見せるだけではなく、今度は育乳ケアまで頼まれるわけですよ。
更に言うなら、チアちゃんがエロい顔でエロい声を出しているんですよ!

しかも乳を揉んでいるわけですよ。
育乳だから当然とはいえ、揉みまくりなわけですよ。
これでエロい展開にならないとか、お前は小手指くんかよ!?

そんなチアちゃんがパパラッチされて大変でしたが、
それはそれで好意的に受け入れられているのは良かったですね。
やはり幼馴染み萌えは強し、ということで…

そして表紙になってる後輩ちゃんですが、
彼女が躍起になっている理由はこれです。

院生ちゃんが猫のフミちゃんを独占しているせいで、
何とか振り向いて貰おうと形振り構ってない状態なのです!
酔っているっていうのも多分にあるんでしょうけども。

しかし猫ちゃんはおっぱいをフミフミできて羨ましいな…
ニットでフミフミと、すぷブラでフミフミはやはり感触は違うのだろうか…
あぁ… 未知の世界だ…
私は猫になりたい…

:: 2024/5/11 土曜日::

■[漫画]魔王ハドラーとの決着!「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王」10巻

仲間達の決死の協力のお陰で、ほぼ万全に近い状態で魔王ハドラーの喉元へと辿り着いたアバン。
しかしその直前の扉を守るのは地獄の騎士バルトス。
魔王軍随一の剣の使い手にして、ハドラーの信頼が厚い腹心だが、
彼には決して負けられない理由がハドラー以外にもあって…

バルトスの決戦は熱いモノになると思っていましたが、
これがまた良い意味で予想を上回ってくれましたね!
特にバルトスが突き技を使うというのが良いです。

そのバルトスの突き技を見て、学んでいたヒュンケルが、
それを後にブラッディースクライドとして昇華したんですね。
そう考えると、ダイが父バランからギガブレイクを受け継いだのと同じで、
親子の絆が感じられて、心を揺さぶられますよ。

バルトスは最後まで武人であり、父親だったんですよね。
そんなバルトスを生み出した時のハドラーもまた、高潔な男だったことが伺い知れます。
だというのに、何故こうまで歪んでしまったのか…
やはり雑魚だと侮っていた人間に手痛いしっぺ返しを食らって封印されたのが原因なんでしょうか。

そしてハドラーとの決戦ですが、こちらも結果は既に知っているし、
後にヒュンケルがアバンの書で無刀陣を会得した時のエピソードで知っていますが、
それでも前哨戦となる口論からして面白かったです。

特にハドラーが魔界で生まれ育ち、魔界の環境に辟易して、
地上を支配するために仲間集めをしていたというのが興味深いですね。
魔界産まれなのにバーンの存在を知らないということから考えて、
魔界も幽白みたいに、深い層と浅い層とかがあるのかもしれませんね。

そしてハドラーとアバンの戦いは、実力が伯仲しているからこそ、
魔族と人間という種族差が歴然としてしまうのが、面白い。
それでも、その差を埋めるためにアバンが考え続け、
ついにはもう一つのアバン流奥義に開眼するのが熱いんだよなぁ。

無刀陣は後にヒュンケルくらいしか使い手がいなかったし、
あまり活躍の場が無かったんだけど、重要な奥義だというのがよくわかります。
これがなかったらアバンがハドラーを倒せなかったんですね…!

そしてついに決着したわけですが…
次の11巻はヒュンケルの弟子取りを含めたエピソードになるようですね。
アバンがカールに帰らず、勇者の家庭教師として地方を遍歴した理由が語れるかな…?
と色々と期待しております。

:: 2024/5/10 金曜日::

■[漫画]恋模様は複雑に混線中「クソ女に幸あれ」2巻

クソ女に幸あれ2巻クソ女に幸あれ2巻
出版社:集英社
作者名:岸川瑞樹
作者twitter:岸川瑞樹さん(@mo__zk31) / Twitter
連載サイト:クソ女に幸あれ – 岸川瑞樹 | 少年ジャンプ+
紙書籍通販:クソ女に幸あれ (2)
Kindle版まとめ買い:クソ女に幸あれ
DMM電子書籍:クソ女に幸あれ (2)

大学生になって幼馴染みの元カノの檸檬と再会した直は、
何故か日替わりで精神が入れ替わる不思議な現象に悩まされることに。
ただでさえ直は小河原先輩に恋しているのに、
その先輩は檸檬と同居している上に、
中身が檸檬の直とデートした先輩は直(in檸檬)に恋をしてしまって…

複雑な恋模様を描いてしまっている1巻でしたが、
2巻では更に面倒くさいことになってますよ。
先輩に好き避けされた直が檸檬と先輩の百合を疑ったと思ったら、
今度は檸檬がミスコンに出ることになった上に、
その活動中の檸檬(in直)に直の友人の鈴鹿が惹かれる訳ですよ…!

恋愛模様が混線しているというか、あやとりしている気分ですね。
ただの四角関係だけならともかく、
中身が友人の時に恋に落ちるとか、本当に面倒くさいな!
でも、それが面白いんだよなぁ。

この複雑な状況を直の頭脳で乗り切れるのか心配だったけど、
予想以上に早く鈴鹿にゲロってたのにはちょっと驚きました。
まぁ、友人に迫られたらね…
しかも幼馴染みの身体でね…
早々にギブアップするのも仕方ないかな、とも思います。

それにしても檸檬は自分で変わったというけれど、
根本的なところは何も変わってないし、
恋愛模様に対してとても鈍感なので、
そのままの君で居て欲しいものです…

:: 2024/5/9 木曜日::

■[漫画]必要なワル「トリリオンゲーム」9巻

トリリオンゲーム9巻トリリオンゲーム9巻
出版社:小学館
原作者名:稲垣理一郎
原作者twitter:稲垣理一郎さん(@reach_ina) / Twitter
作者名:池上遼一
作者twitter:池上遼一さん(@Ikegami_Ryoichi) / Twitter
紙書籍通販:トリリオンゲーム (9)
Kindle版まとめ買い:トリリオンゲーム
DMM電子書籍:トリリオンゲーム (9)

超スピードで株式上場へとこぎ着けたトリリオンゲーム社。
そのロードショーは見事なハル無双で乗り切れるけれど、
株式上場ということは第三者に株を買い占められるリスクも持っていた。
そこでハルが繰り出したのは石油王へと取り入ることで…?

ガクが回想しているハルとの学生時代の思い出ですが、
ハルらしいコミュ力の考え方が面白いです。

挨拶という一番簡単なコミュニケーションから始めて、
少しずつ相手の懐に入っていくのは当たり前なんだけど難しいんですよね。
コミュ力が低いガクみたいなタイプは、
手持ちが少ないから10円の投資すら躊躇しちゃうんじゃないかな…
そう考えると、向こうから距離を詰めてくるハルって本当に得がたい友人ですよね。

そのハルのクソ度胸を見せたのがアラブの王子様との交渉ですね。
宝田の身を削ったコネで交渉のテーブルに繋ぎ、
中東の情報を桐姫のコネで入手してのガチンコ勝負ですよ。
ハルが言う通りコミュニケーションは投資ですよね。
事前の情報収集や入念な準備を含めて、そう思わされます。

そんな頼り甲斐のあるハルだからこそ、抜けた時の穴は大きいんですよ。
特に大企業の巨悪である五鬼継が本当にクソなんだよなぁ…

リスクは若者に取らせて美味しい所だけ掻っ攫おうとするハイエナ。
そのためには息を吐くように嘘をつき、騙し、買い叩く。
実際にこういった人間はいるだろうなぁ、と思っちゃいますね。
だからこそ、こういった人間には一泡吹かせてやりたいわけで…

ハル… お前の反撃を待ってるぜ…!

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