本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2023/9/30 土曜日::

■[漫画]攫われたキャスカ「ベルセルク」42巻

ベルセルク42巻ベルセルク42巻
出版社:白泉社
作者名:三浦建太郎
紙書籍通販:ベルセルク (42)
DMM電子書籍:ベルセルク (42)

不世出の天才、三浦建太郎さんが亡くなられたことで未完の大作となった「ベルセルク」
だが、その無二の親友であり物語の終わりまで打ち合わせをしていた森恒二氏が監修し、
その画業の弟子たちが作画をすることで、不完全ながら結末まで描かれることになりました。

もちろん、そのクオリティーは三浦建太郎さん本人が描かれるものではないから100点満点ではありません。
贔屓目に見ても90点がせいぜいだと思いますが、
それでも何も描かれない零点よりかは全然良い。
故人となった親友から託された森恒二氏の漢気には感じ入るものがありますしね…

彼らにしか描けない「ベルセルク」の続きは絶対に読んでみたいです。
三浦建太郎さんが何を目指して描いていたのか、是非とも知りたい…!

とはいえ、この42巻はとても非道いというか、悲惨な運命がガッツたちに待ち受けていて、
読んでてツラくてかなわないというか、キツかったですね…
折角安住の地に辿り着いたと想ったのに、
定理を覆すかのように現れたグリフィスがキャスカを攫うだけでなく、
その余波で島が崩壊して、現世から去る者が続出するとか…

ダナンちゃんにはキャスカのことで世話になったし、
イスマはイシドロと仲良くなれたというのに…
これは、本当にツラい…

何より、ガッツの心がバッキバキに折れたのが剣への信頼が崩れたことでしょう。
今まで異形の者どもを相手でも剣で叩き斬って活路を見出していたのに、
グリフィスには一太刀も当たらないとか、チートにもほどがありますよ。
どうやればガッツが立ち直るのか見当も付きません。

そこに泣きっ面に蜂の如く、船がクシャーンに襲われた訳ですが、
果たして彼らとの邂逅がどういったものになるのか…
本当に続きが気になるので、何とか完結まで描ききって欲しいです。

:: 2023/9/29 金曜日::

■[漫画]人類の叡智 vs 大魔族「葬送のフリーレン」11巻

葬送のフリーレン11巻葬送のフリーレン11巻
出版社:小学館
原作者名:山田鐘人
作者名:アベツカサ
作者twitter:アベツカサさん(@abetsukasa) / Twitter
連載サイト:葬送のフリーレン
紙書籍通販:葬送のフリーレン (11)
Kindle版まとめ買い:葬送のフリーレン
DMM電子書籍:葬送のフリーレン (11)

黄金郷のマハトとの戦いもついに佳境。
魔法の解析をするフリーレンの時間を稼ぐために、
大魔族ソリテールとマハトを相手に奮戦するフェルンとシュタルク、そしてデンケン。
このままやられそうになるギリギリにフリーレンの解析が間に合って…

本日の金曜ロードショーからアニメ版が放映開始されましたが、
予想以上に良い出来だったのでこの先が楽しみですね。
連続2クールだから一級魔法使い試験のとこまではアニメ化されそうな予感がします。

その一級魔法使い試験で出会ったデンケンとの共闘ですが…
デンケンは人間であり、マハトは魔族であり師であるため勝てるはずがないと思ってましたが…

アニメでもやってましたが、一般攻撃魔法と言われるほどに人類全体で研鑽を積み、
改良を続けてきた魔法を使うことで、
人間全体の知恵 vs 単体の魔族、という構図に落とし込んでいるんですね。
ソリテール相手との戦いの決め手も、フリーレンが一番初めに念入りに教え込んだものだし、
伏線がしっかりと張られているのが非常に面白いです。

黄金郷が取り戻され、北を目指す旅に戻ったフリーレンだけど、
その途中で立ち寄った女神の石碑が予想外なものを見せてくれましたね…

まさか天国へと辿り着く前にヒンメルと再会できるとはなぁ…
はたしてどのようなコトがこの束の間の再会で起こるのか…
楽しみであり、ちょっぴり怖いですね。

:: 2023/9/28 木曜日::

■[漫画]居心地の良い距離感「ラジエーションハウス」15巻

ラジエーションハウス15巻ラジエーションハウス15巻
出版社:集英社
原作者名:横幕智裕
作者名:モリタイシ
作者サイト:モリタイシ|note
作者twitter:モリタイシさん(@moritai4) / Twitter
紙書籍通販:ラジエーションハウス (15)
Kindle版まとめ買い:ラジエーションハウス
DMM電子書籍:ラジエーションハウス (15)

週刊誌の記者が甘春総合病院の放射線科を嗅ぎ回っている…
もしかして唯織の秘密がバレたのでは?
と思ったら意外な人物に意外な一面が有って、
それがバレそうだった、という展開で…

まぁ、そちらはそちらで問題にはならなかったんですが、
問題になりそうなのは杏ちゃんの乙女心ですよ。

何かあればずっと唯織のことを考えてるとか、
それはもう、お医者様でも治せない症状だと思うんですよね。
ただ、医者の不養生というように、自分では気付けないものなのでしょう。
というか、心が暴走して記憶が改竄されていくのは、
正直、唯織にはちょっと可哀想だな、とも思います。

そして何か杏ちゃんに避けられてる唯織だけど、
女心というのが全然わからないからこそ、一人ではドツボにハマってて、
傷心(?)旅行で偶然出会った女性にいきなり積極されるのですなぁ。

朝からアルコールでも入ってるの?
と思ってしまうほどにズケズケと踏み込んでくるこの女性ですが、
どうやら唯織と似たようなことをやらかして絶賛後悔中らしいので、
先達として何かと気掛かりだったんだろうなぁ、とは思います。
まぁ… 私は苦手な人種ですけども…

唯織はどこまでいっても杏ちゃん一筋だし、
医療従事者として有能なんだけど、男女の機微には疎いんですよね…
まぁ、そこが唯織の良いところだと私は思うのですが…
はたして杏ちゃんとの関係が今後どうなるのか…
とても気になるところです。

:: 2023/9/27 水曜日::

■[漫画]勝利の宣言「龍と苺」13巻

龍と苺13巻龍と苺13巻
出版社:小学館
作者名:柳本光晴
作者サイト:同人サークルTTT
紙書籍通販:龍と苺 (13)
Kindle版まとめ買い:龍と苺
DMM電子書籍:龍と苺 (13)

ついに念願にして因縁の伊鶴との竜王戦での対局が始まった苺ちゃん。
ただし相手はトッププロの一人なので棋力の差は明らか。
いくら苺ちゃんが天才で、密度の濃い練習を積み重ねているとはいえ、
伊鶴も天才で、名人の教えを受けて成長してきた相手なので、
正攻法では打つ手がなくて…

作中で散々言われている通り、正攻法でやったら逆転の一手なんてないんですよね。
相手がうっかりミスをしない限り、逆転なんてできないのが将棋というものです。
だったら苺ちゃんが勝つためにどうするかというと、
将棋のルール自体を変えてきたんですよ…!

入玉宣言法という超マイナールールを持ち出すことによって、
通常の将棋とは全然違った駆け引きが必要になってきて、
伊鶴のキャリアを無理矢理ゼロにしたようなもんです。
これには流石のトッププロとはいえ咄嗟に対応できないのも仕方ないですよ。
苺ちゃんの作戦と粘り強さと心の図太さが伊鶴を超えましたよ…!

正直この戦いを演出した作者のミハルさんは凄いと思いますよ。
苺ちゃんが一年を掛けて対策して準備してきたっていうのもあるけれど、
男性棋戦で一度も使われたことがない超マイナールールを戦術に組み込むだけじゃなく、
最後の最後で、詰まされてからも諦めず、宣言法で勝てる状況を見つけ出して、
そこに飛び込むだけの度胸を持つ苺ちゃんの執念深さを描いたのは素晴らしいの一言でした。

まぁ、それだけ盛り上がったからこそ、
挑戦者決定戦の相手である斎藤二冠を相手に負けるのも仕方ないかなぁ、とは思ってたんですが…

まさか三番勝負というのを知らずに戦うとはなぁ…
初心者の頃は女流棋士という存在すらも知らなかったので当然ではあるんですけどね。
入玉宣言法のようにルールはきちんと調べてきてるんだけど、
こういった当たり前の業界の流れというのは知らないのが、とても苺ちゃんらしいと思いますw

斎藤二冠は才能は元より努力もする有望な人なので、
苺ちゃんがどうやって攻略するのか楽しみですね!

:: 2023/9/26 火曜日::

■[漫画]地上に帰るまでがダンジョン探索です「Landreaall」41巻

Landreaall41巻Landreaall41巻
出版社:一迅社
作者名:おがきちか
作者サイト:SWS
作者twitter:おがきちかさん(@chikaxavi) / Twitter
紙書籍通販:Landreaall (41)
Kindle版まとめ買い:Landreaall
DMM電子書籍:Landreaall (41)

番人との交渉をライナスに任せることで、
取りあえずは一段落は付いたんだけど、
番人は地上まで運んでくれる親切があるわけがないので、
DXたちは自分たちで地上へ戻らなければならないのだ…!

DXたちのダンジョン脱出もまた一波乱でしたね。
ライナスが隙間に入らなかったのは子供の頃に挟まったトラウマのせいだろうし、
イオンがいきなり岩を撃ち抜いたのは、
DXを水没から救うためだったのは、2回目に読んで気付きました。
いやはや、みんなそれぞれに協力したお陰でなんとか生き延びましたね。

最後の最後に石化呪を使っちゃいましたけど、
それもモンスターを倒すのが前提であって、
自分たちが石化したのは次善策としてってあたりに矜持を感じました。
ゼクスレン教官たち、救出チームを信じてたからこそっていうのもありますよね。

まぁ、何にしても無事に地上に戻れて良かったです。
とはいえ明らかになった真実を王城の人たちがどう受け止めるのかとか、
大人たちは考えることでいっぱいですよね。
でも、それが彼らのお仕事ですからね。
頑張って耐えてください…w

:: 2023/9/25 月曜日::

■[漫画]クリエイターの苦悩「その着せ替え人形は恋をする」12巻

その着せ替え人形は恋をする12巻その着せ替え人形は恋をする12巻
出版社:スクウェア・エニックス
作者名:福田晋一
作者twitter:福田晋一さん(@fukudashin1) / Twitter
紙書籍通販:その着せ替え人形は恋をする (12)
Kindle版まとめ買い:その着せ替え人形は恋をする
DMM電子書籍:その着せ替え人形は恋をする (12)

合わせコスをした後に新菜に告るはずだった海夢ちゃんだけど、
海夢ちゃんがコスをしたいと言ったキャラに心を鷲掴みされた新菜は、
さっさと目的の漫画を買って帰宅することに。
何とか良い雰囲気にしたい海夢ちゃんは12月24日のおうちデートの約束を取り付けるんだけど…

この12巻では新菜のクリエイターとしての苦悩がメインに描かれてましたね。

自分の引き出しの少なさに絶望するのはどの業種でもあると思います。
ただ、その絶望を味わうには新菜はまだ早いですよ。
10代でその境地に立たれたら溜まったもんじゃない。
君たち若者はこれから引き出しを増やしていくんだから、
現時点で引き出しが少ないのを嘆くには早すぎるんだよ…!

そんなクリエイターモードに入ってる新菜ですから、
ただでさえ普段からクリスマスなんてものを意識していないのに、
海夢ちゃんの渾身のクリスマスおうちデートに気付かないんですよね。

気合い入れたのに放置プレイとか、
そりゃ海夢ちゃんもご立腹ですけど、
おじいちゃんがフォロー入れてくれたので、
心が穏やかになったのには安心しましたね。

続きが気になるところですが、連載本紙でもまだプラス一話分しかないので、
新菜と海夢ちゃんが作りあげたコスプレがコミケでお披露目されることで、
原作者を引きずり出して、海夢ちゃんの解釈通りに神様を倒しちゃうのかどうか…
気になるところですね…!

HTML convert time: 0.131 sec. Powered by WordPress