よつばと! 16巻は2月26日発売!
今回のよつばは高尾山に登山!
:: 2009/5/10 日曜日::

■[漫画]みっちゃんの雌豚っぷりに萌えより先に笑いがきちゃう!「みつどもえ」7巻

みつどもえ 7 (7) (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:桜井 のりお
出版社:秋田書店( 2009-05-08 )
定価:¥ 420
コミック
ISBN-10 : 4253212476
ISBN-13 : 9784253212472
作者サイト:のりぺぃじ

いやはや何というか、毎回こんな変態な話を考える作者は頭がおかしいと思います。
しかもそれが7冊目とかどんだけって感じですよ、ええ。
どのキャラも登場当初からほとんどキャラがぶれずに変態だし、
むしろ変態度が上がってるのがクレイジーですよね。

しかしみっちゃんの雌豚っぷりは凄いよなぁ。
どんだけ食欲に忠実なんだと。
明らかに他の二人よりふくよかだし、ドSだし変態すぎる。
それでいて回らないお寿司屋を知らない不憫な子だしで、(笑いで)涙が止まりませんよ。
ちなみに7巻での一番のお気に入りは書き初めでのパンツズリ下ろしシーンです。

変態キャラばかりの為に、普通の感性を持つキャラは否応がなしに変態のペースに巻き込まれ、
何とも悲惨な目に遭うのですが、それすらも笑いになってしまうんだよなぁ。
普通の漫画ならその理不尽さに同情したりしちゃうんですが、
この漫画に限っては先に笑ってしまうという不思議。

兎にも角にもクレイジーで変態で、非常に濃い8ページのショートコメディで、
ある意味何とも少年チャンピオンらしい作品だなぁ、と思います。
掲載誌のマイナーさ故に一般層には知名度が低い作品ですが、
ニッチな業界にこそ受ける作品だと思うのでそれもアリなのかなぁ、と思ったりも。

:: 2009/5/9 土曜日::

■[漫画]紫の恋と真九郎の漢気「紅 kure-nai」3巻

紅 kure-nai3巻アニメDVD電波的な彼女付予約限定版(DVD付) (ジャンプコミックス)
著者/訳者:原作/片山憲太郎・漫画/山本ヤマト
出版社:集英社( 2009-04 )
定価:¥ 3,990
コミック
ISBN-10 : 4089080983
ISBN-13 : 9784089080986
作画者サイト:SOYBEAN

原作1巻エピソードもこれにて完結。
紫が真九郎に対して想いを抱き、
真九郎も夕乃さんや銀子にも見せない弱い部分を紫に見せ、
そして紫の前で最高にカッコイイ場面を見せる主人公ぶりを見せてくれます。

九鳳院の家に宿命付けられた慣習と、
そこに縛られる紫をゲスな兄から救い出す展開はやはり燃えます。
今までがヘタレなだけにそのギャップが熱いというか。
これも一つのギャップ燃えなんでしょうか。

しかし夕乃さんや銀子と魅力的な女性に囲まれ、愛されてるのに、
フラグを立てて活躍するのはロリな紫相手とは。
流石はかつて3大ロリラノベの一角と評された作品だけはあります。
個人的には銀子をもうちょっと優遇して欲しかったりするんですけどね。

ちなみに限定版に付いている「電波的な彼女」のOVAですが良く出来てますよ。
原作1巻を40分ほどの時間軸でよく纏めたなぁ、というのもありますが、
「紅」と違って原作に忠実によく出来てるなぁ、というのが正直な感想。
スーパーダッシュ文庫でアニメ化って原作クラッシュしか思い浮かばないだけに…、ね…

■[漫画]ビジュアル化で原作の面白さ120%up!「生徒会の一存」1巻

生徒会の一存1 (角川コミックス ドラゴンJr. 143-1)
著者/訳者:10mo
出版社:富士見書房( 2009-05-09 )
定価:¥ 609
コミック
ISBN-10 : 4047126047
ISBN-13 : 9784047126046
原作者サイト:栄養の無いサプリメント>
作者サイト:サークル 雑踏景色 10mo ‘s web

癖の強いラノベ「生徒会の一存」を上手くコミカライズしていると思います。
元々オタクネタのオンパレードでメタ的な側面が強い作品で、
ただダベるだけの内容でどうやってメディアミックスするものかと思いましたが、
正攻法且つ文句なしの出来だなぁ、と感心している次第です。

ビジュアル化することで元ネタがより判りやすくなっていることと、
元々美少女いっぱいというのがコンセプトな作品だけあって、
常にビジュアル化されるということがそれだけでメリットになっています。
まぁ、つまり美少女マンセー、と。

作画担当の10moさんは元々絵柄も達者で筆が早いので有名な同人作家さんでしたから、
漫画としての完成度も、作画のクオリティ的にも文句なしの出来で、
しかも回を追う事に上手くなっているのが感じられますね。
1巻ではドラゴンエイジPureで連載されていた分+αしか収録されていないので、
ドラゴンエイジ本誌で連載が始まった現在は刊行ペースも上がるだろうし期待できるかと。

連載前のプレビュー版にドラゴンマガジンに載った告知バージョン。
更に単行本お約束の描き下ろしも盛り込んだ非常にお徳な一冊と言えましょう。
コミカライズとしてよく出来ていますし、
まだ原作を読んだことがない人にもお勧めできる作品だと思います。
ただハーレムを目指す主人公が美少女いっぱいの生徒会でだべるというだけの作品ですが、
萌えと笑いは多分に含まれていますので手に取ってみてはどうでしょうか?

:: 2009/5/7 木曜日::

■[漫画]ただ想う「この世界の片隅に」下巻

この世界の片隅に 下 (3) (アクションコミックス)
著者/訳者:こうの 史代
出版社:双葉社( 2009-04-28 )
定価:¥ 680
コミック
ISBN-10 : 4575942235
ISBN-13 : 9784575942231
Kindle版:この世界の片隅に (下)
Kindle版まとめ買い:この世界の片隅に

広島から呉に嫁いだのほほんとしたすずさんの戦時中の物語。
戦時中なのに朗らかな家庭で生活するすずさんの明るい日常も、
終戦を間近に迎え呉への空襲も勢いを増し、
いつまでもほのぼのとした雰囲気でいられなくなって…

戦時中を描いた作品だし、いつかは起こると思ってましたが、
やはりその時になるとぞくりとするものがあります。
爆弾が降り注ぐ中、姪の晴美と二人で防空壕で耐え、
何とか生き延びたと思ったらすぐそこには時限爆弾が…
人間とは戦時中とはいえ、何とも罪な兵器を生み出すものですね…

守りきれず、右手を失い、北條家に居たたまれなくなり、
広島へ戻ろうかと思うも、呉で紡いだ家族の絆は確かにあり、
ここで生きていこう、と思っていた矢先の閃光、轟音、震動、広島に見える巨大な雲。
広島に残してきた家族、ラジオから流れる玉音放送。
様々なことがすずさんの周りを駆け抜けていきます。

正直終盤は辛いことが多くて、心が痛かったですが、
最後まで読み続けて良かったと思える作品でした。
たった60余年前にこんな戦争とこんな日常があったのか、
と多少なりとも感じることができ、何よりすずさんの生き方を感じることができて良かったと思います。

:: 2009/5/4 月曜日::

■[漫画]マニアック&フェティッシュ「高校球児ザワさん」1巻

高校球児 ザワさん 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
著者/訳者:三島 衛里子
出版社:小学館( 2009-04-30 )
定価:¥ 550
コミック
ISBN-10 : 4091825370
ISBN-13 : 9784091825377
作者サイト:日刊ザワ

スピリッツ連載なのにやけにフェティッシュな漫画で有名なザワさん。
公式戦に出られないのに野球部に所属している都澤理紗の部活のある日常。
とはいえ熱血系ではなく、かといってやけにエロいということもなく。
毎回8ページ程度で纏まったどこか面白い作品なのです。

いつもはかったるそうに授業を受けるけど、野球に関しては真剣で。
日焼けや筋肉が付いてたりと女の子らしいトコは少ないようで、
わきの手入れが甘いと言われた時は赤面するし、タオルは水玉を使ってるしと、
たまに見せる女の子らしいとこがまた可愛かったり。

でも本人は女の子らしさとかはあまり気にして無くて、
腹筋を鍛えたりとかそういったことに興味があったりするんですよね。
そんなザワさんだからこそ、たまに見せる女の子らしさが光るんですよねぇ。
いや、ホントにフェチな漫画だわ。

個人的に一番好きなのは練習試合で他校に行った時、
スラパンを家から穿いてきた為にパンツを忘れてしまう話の「女子マネ」
他校の女子マネとのやり取りとか実に素晴らしい。
釘刺されるまでノーパンで帰ろうと思ってたっぽいとことか特に!

いやー、ザワさん良いわー

:: 2009/5/2 土曜日::

■[漫画]おっとり女子の柔らかな恋「ももんち」

ももんち (ビッグコミックススペシャル)
著者/訳者:冬目 景
出版社:小学館( 2009-04-30 )
定価:¥ 780
コミック
ISBN-10 : 4091825508
ISBN-13 : 9784091825506

冬目景作品が2ヶ月連続で3冊刊行という珍しいことが起こり、その3冊目がこの「ももんち」
珍しいといえば主人公も冬目景作品では珍しく女の子が明確に主人公やってて、
しかもタレ目系のおっとりとした、何というか草食系女子?
スピリッツで不定期掲載されていた作品が1巻完結での単行本化です。

主人公のももは母や兄や姉に愛され、放浪癖のある父親にも愛され、
だからか若干人見知り気味で、幸せを実感してるからこそ家を出て暮らし始めた浪人1年生。
友達にも恵まれ、初めての恋には儚く破れたもののそれでも世界は回り続け、
過保護気味に愛されても、ももの日常は続いていきます。

アトリエに放置されている不思議なキャンバスの持ち主の松本くんと、
モチーフに使われたニワトリが縁で不思議な交流が始まり、
周りからの過剰な後押しだからこそ二の足を踏み、
彼女らしき女性と話していたからこそ離れ気味になっちゃう。
でも、受験会場に間に合いそうもなく途方に暮れてた所に駆けつけた松本くんは輝いていて、
松本くんが遠方の大学に通う為、引っ越しするギリギリになって今までの葛藤はどこかに行って、
とにかく走ってしまう姿は恋する女の子してて、どこか微笑ましくて読んでいて頬が緩みました。

後書きに古き良き時代の少女漫画を目指した、と書かれていて納得です。
あんみつ奢って貰うことになって変な踊りを即興で踊ったり、
それを松本くんに見られて凹んだり、もやもやすることがあって床に這いつくばって、
「しゃくとりむし」とかヘンテコなことしたりとどこか親近感の湧く女の子が主人公で、
ラストも明確な彼氏彼女な関係にはなってないけど、それも含めてこの作品らしいかな、と。

陰鬱な雰囲気は全くなく綺麗に纏まっている作品なので是非読んで欲しい作品です。

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