よつばと! 16巻は2月26日発売!
今回のよつばは高尾山に登山!
:: 2009/2/11 水曜日::

■[漫画]人の強さと人の業「戦国妖狐」2巻

戦国妖狐 2 (2) (BLADE COMICS)
著者/訳者:水上 悟志
出版社:マッグガーデン( 2009-02-10 )
定価:¥ 600
コミック
ISBN-10 : 4861275903
ISBN-13 : 9784861275906
作者サイト:続・みずかみ小屋

若き仙道の迅火と妖狐のたまの世直し姉弟二人旅もいつしか仲間が増え、
人間の武士である真介と霊力改造人間である灼岩を加えた4人に。
4人での生活、たまとの世直しの旅、断怪衆の刺客との戦いなどを経て、
人間嫌いな迅火の人間に対する印象が徐々に変わっていくのが見て取れます。

そして断怪衆の刺客としてやってきたのは魔剣を使う雷堂斬蔵。
魔剣を持つとはいえただの人間相手だからと驕っていたら、
魔剣ではなくただの脇差一本を使った純粋な剣術に敗北する迅火。
リターンマッチでギリギリまで追い詰められながらも何とか勝利するも、
人間の技というものが迅火の脳裏に焼き付いたかと思います。

そして次の刺客というのが雷堂斬蔵の妹である氷乃。
人間が闇を弄んだその結果として霊力改造人間・氷岩となった氷乃。
灼岩のように人間の芍薬と闇の火岩が融合したのではなく、
闇の蒼岩の意識を喰らい、政府要人呪殺という断怪衆の掟すら破り、
最期は粛正され散っていった氷乃の姿には人間の業が感じられます。

ラストに出てきて圧倒的な力を見せつけた龍の霊力改造人間の神雲の登場といい、
この漫画は読んでいると読者を圧倒する迫力を見せつけてくれるんですよね。
雷堂斬蔵とのリターンマッチは短いながらもギリギリの恐怖と、
そこから繰り出される形振り構わぬ一撃は圧巻ものでした。
うーむ、カッコイイなぁ…

:: 2009/2/10 火曜日::

■[漫画]空手家の新ヒロインはエスパーに違いない!「ツマヌダ格闘街」5巻

ツマヌダ格闘街 5 (5) (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:上山 道郎
出版社:少年画報社( 2009-02-09 )
定価:¥ 580
コミック
ISBN-10 : 4785931035
ISBN-13 : 9784785931032
作者サイト:別冊兄弟拳

イラストレーター志望の八重樫ミツルが格闘技奨励都市の妻沼田市において、
ストリートファイターとして成長していくこの物語も5冊目。
今回は遂にEXリーグでプロとして初めての試合に臨み、試されるミツルの勇気と、
新たなるライバルの登場で熱く盛り上がってきます。

初戦の相手はボクシングと柔道を組み合わせて戦う外国人のディロンなんですが、
これがまた技巧的にも肉体的にも、そして精神的にもプロらしい選手で手強いんですよね。
ミツルが苦戦するのも当然で、少し前ならまず間違いなく負けてたんだけど、
直前に王英才に偶然にも指導を受けていたこと、そしてミツルが真面目な努力家であったことが功を奏し、
何とか勝ち星を拾うことが出来てホっと一安心しました。
ディロン選手がフェアでありプロフェッショナルであったことが面白さを高めていたと思います。

んで今回必見なのは水着回、もとい新キャラの空手家の登場な訳です。
衛府流空手を習って1年という鷹羽和義が見せる「一撃必殺」の正拳突き。
姉弟子っぽい朝倉阿弥もドラエさん相手に善戦するし中々に手強そうで、
ジロー以来の強敵の登場にワクワクしますね。

それはそれとして、朝倉阿弥と鷹羽和義の元ネタは「エスパー魔美」ですよねー
もう一人の新キャラである浦光摩緒は「魔太郎がくる!!」だし、
やられ役で出てきた二人はまんまジャイアンとスネ夫だったしなぁ。
この後、どんな藤子キャラが出てくるのかという意味でも続きが楽しみです。(笑

:: 2009/2/4 水曜日::

■[漫画]えろーすなフルマラソンしてーなー「王様の仕立て屋」21巻

王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 21 (21) (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2009-02-04 )
定価:¥ 540
コミック
ISBN-10 : 4088597567
ISBN-13 : 9784088597560

フェデリカの強引な手段でアメリカに渡った悠ご一行。
今回はパンツ職人のロドリーゴも加わった大所帯で、
アメリカらしい野球の観戦服や黒人相手の繊細な問題など、
色々な仕事、色々な人生と係わっていく訳です。

当初は拗ねてた悠だけど、ワイン一つで機嫌を直すあたり反省してないです。(笑
それでも仕事は主にロドリーゴと組んで確かなものを仕立てており、
時に職人としての矜持の為、客と衝突しながらも最上の一着を作り上げるんですよねー

フェデリカもニューヨーク支店を任されるだけあって、我が強い性格なんですが、
個人的には結構好きなキャラだったりするんですよねー
もし声優をあてるとしたら松岡由貴以外考えられないと思う。(明らかに鶴屋さんの影響

しかし初めのジラソーレ社女性社員の水着姿の見開きだったり、
巻末でのハワイでのバカンスだったりとえろーすな雰囲気が微妙に漂ってくるんですが、
悠の性格もあってか全くそっち方面に話が動かないのがなー
素材は良いのが揃ってると思うんだけどなー
誰かエロ同人誌とか作ってないっすかね。(凄く需要少なそうですが)

:: 2009/2/3 火曜日::

■[漫画]漫画家と編集のハートフルラブストーリー「もと子先生の恋人」

もと子先生の恋人 (ジェッツコミックス)
著者/訳者:田中 ユタカ
出版社:白泉社( 2009-01-29 )
定価:¥ 760
コミック
ISBN-10 : 4592142977
ISBN-13 : 9784592142973
作者サイト:田中ユタカのページ

恋人同士の甘く、幸せな日々を綴るのに定評のある田中ユタカさんですが、
特にこの「もと子先生の恋人」は私の大のお気に入りでして、
ヤングアニマルあいらんどを毎号買って保存するくらいなんですよね。
結局単行本化まで5年くらい掛かってしまいましたが、
今は兎に角、単行本が出てじっくり読み返せる幸せに浸りたいです。

「もと子先生の恋人」は他の田中ユタカ作品のような超常的なモノは一切無く、
普通の男女が恋人同士になり、共に歩んでいく短編主体のハートフルラブストーリーです。
ただその男女が漫画家のもと子先生と担当編集の山崎くん、というのが特徴的かな?
でも職業が物珍しいというだけで、仕事に対する情熱や恋の甘さと切なさは普遍で、
読んでいると心の中が温かいもので満たされていく充足感は他では得られないものがあります。

初めて山崎に会い、その律儀さと誠実さとに触れて恋に落ちたもと子先生。
お互い好き合ってるけど、言葉に出せない頃の二人。
イヤな疲れ方をしている山崎くんを包み込んでくれるもと子先生。
恋人同士になったことで仕事の目が甘くなったのかと自省し、奮起する山崎くん。
どのシーンの二人も色濃く心の中に残る素晴らしいものがあります。

第1話は数年ぶりに読み返すことになったのですが、
驚くほど緻密にストーリーを覚えており、正直自分でも驚きました。
それくらい読者の心に訴えかける、印象深い作品だと今更ながらに思い知りました。
本当に良い作品なので是非読んで欲しいです。

:: 2009/2/1 日曜日::

■[漫画]この作品の真の題名は『黒ストプレイ』だと思う「放課後プレイ」

放課後プレイ (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション)
著者/訳者:黒咲 練導
出版社:アスキー・メディアワークス( 2009-01 )
定価:¥ 819
コミック
ISBN-10 : 4048675648
ISBN-13 : 9784048675642

電撃PlayStationという漫画雑誌として認識されることが少なく、
雑誌の開きが通常の逆という時点で漫画雑誌としてはかなりマイナーなんですが、
「家族ゲーム」と同じくマイナーながら面白い作品があり、
その一つがこの「放課後プレイ」という4コマ漫画なのです。

この作品を簡単に説明すると、
「ゲーム好きの彼氏の家に同じくゲーム好きの彼女が足繁く通い足で蹴る漫画」
です。
まぁ、実際見て貰った方が早いので、第一話をご覧下さい。

どうです、この黒スト具合!
まさかゲーム雑誌で黒ストの脚フェチ漫画を読むことになるとは思いませんでしたよ!
各話の扉絵は執拗に黒ストの魅力を描いた扇情的な彼女の絵だし、
単行本の折り返しでは抱き枕画像として脚の方が上、とか書いてるし、
この作者はホンマモンですよ!

ちなみにこの彼女、一見Sに見えるんだけど実際はそうでなく、彼氏のことを心底好きで、
怒られたり嫌われたりするんじゃないかと内心ビクビクしてるのがたまらなく可愛いんですよ!
そして積極的にキスをしたいんだけど、恥ずかしくて出来ないギリギリ感が!
更に巻末でそういった彼女の羞恥心どころか雑誌としての倫理もすっ飛ばすトコが凄い!

いやー、これは本当にゲーム雑誌の4コマ漫画なんだろうか。
実は快楽天あたりに載ってたりするんじゃ?
とか思ったりするマニアックさであります。

:: 2009/1/29 木曜日::

■[漫画]ホロの魅力が詰まった「狼と香辛料」2巻

狼と香辛料 2 (2) (電撃コミックス)
著者/訳者:小梅 けいと 支倉 凍砂
出版社:アスキー・メディアワークス( 2009-01-27 )
定価:¥ 599
コミック
ISBN-10 : 4048675591
ISBN-13 : 9784048675598
作者サイト:小梅けいとの原典皆既

私は原作1巻の頃からファンで原作者へのインタビューもするくらいの筋金入りですが、
そんな私から見てもこのコミカライズは本当に良くできており、
ホロとロレンスの信頼関係の描写や金銭関連の判りやすい解説と、その完成度の高さには唸らされます。
原作で一番の魅力があるホロの可愛さも120%引き出しており、このコミカライズは傑作ですよ、ホント。

1巻の時点で、林檎をねだるホロの可愛さに充分やられてたのですが、
2巻ではロレンスを手玉に取るその愛らしさに磨きが掛かっているし、
それでいて恥をかかされてむくれているホロという風に様々な魅力が津波のように襲ってきて、
トドメとばかりにロレンスの胸の中で泣くホロには完全にハートを撃ち抜かれてしまいますよ。

また、原作では文体がロレンスの一人称なのに対して漫画ではその制約がない為、
原作では想像するしかなかったホロが拘束された時のやり取りもきっちり描かれており、
原作を上手い具合に補完しているので原作既読でも充分に楽しめることができるんですよね。
ここまで原作の面白さを120%引き出せるコミカライズというのも珍しいと思います。

原作の話の面白さに漫画的な面白さを付加し、更に原作補完まで見事に行っており、
何度も言うようですがコミカライズ作品として非常に良くできていると思うんですよね。
今までエロ漫画家としてしか馴染みがなかった小梅けいとさん印象を塗り替える良作でオススメですよ。
ネックがあるとすればマイナー誌でのゆっくりとした連載の為、
単行本が出ないと話題に上りにくく、更に単行本の発刊ペースが遅いことでしょうか。
もっと評判になって良い作品だと思うだけに、これからも頑張って欲しいです。

HTML convert time: 0.121 sec. Powered by WordPress