よつばと! 16巻は2月26日発売!
今回のよつばは高尾山に登山!
:: 2008/12/2 火曜日::

■[漫画]ファン待望の単行本発売「そして僕らは家族になる」1巻

そして僕らは家族になる (1) (まんがタイムKRコミックス) (まんがタイムKRコミックス)
著者/訳者:荒木 風羽
出版社:芳文社( 2008-11-27 )
定価:¥ 860
コミック
ISBN-10 : 4832277588
ISBN-13 : 9784832277588
作者サイト:なみなみ爆弾(多分)

気儘なフリーターの幸助が朝起きたら隣には少女が二人…?
そんなギャルゲ的な第1話から始まる疑似家族がテーマの4コマ作品。

変な父親のせいで大人しそうな高校生の彩子としっかり者の小学生鈴音という、
二人の女の子の同居人が唐突に出来たんだけどギャルゲ的な展開はほとんど無く、
疑似家族としての触れ合いとハートフル&ドタバタコメディがメインとなっていて、
3人の友人関係もありどこか優しい雰囲気漂う面白さになっています。

初めは見知らぬ他人から始まり、多少はトラブルがあったものの
同居人としてすぐに順応しはじめ、幸助も本人は同居人と言ってるけど、
その接し方は少しずつ、そして確実に「家族」になっていっており、
この漫画のタイトルを体現するストーリーになっています。

幸助のバイト仲間や彩子の部活の友人もストーリーに絡んできて、
幸助への思いが空回って逆効果で落ち込むという困った性格の咲苗さんや、
かつて彩子に大切なことを教えて貰い、友情に篤い麗ちゃんと、
人と人との関わりが増えてきて更に面白くなっていきます。

作者の荒木さんは商業ではフラッパーで連載を持たれていたこともあるんですが、
結局単行本になることはなく、芳文社でも「スキっ!キライっ!」の連載も途中で終了と、
ファンとしてはいつになったら単行本が出るんだと非常にヤキモキしてたのですが、
何とか単独で(注)単行本が出て嬉しいと共に安心しました。
これからもじっくりと連載を追いかけていきたいです。

注:共著でならうまなみ三国志があります

:: 2008/11/30 日曜日::

■[漫画]将棋とホームドラマと…「3月のライオン」2巻

3月のライオン 2 (2) (ジェッツコミックス)
著者/訳者:羽海野 チカ
出版社:白泉社( 2008-11-28 )
定価:¥ 510
コミック
ISBN-10 : 4592145127
ISBN-13 : 9784592145127
作者サイト:羽海野チカ________umino*chika

ハチワンダイバーのように熱さと勢いがメインの将棋漫画ではなく、
若くしてプロ棋士になった桐山零の人生とその孤独の痛みと、
それを癒す東京下町に暮らす川本3姉妹の物語です。
喜怒哀楽が感じられて心の傷に染み、そして癒されるんですよね。

幼くして両親を亡くし、亡き父の親友でプロ棋士の内弟子として育った零が、
その環境故に必死でプロとなり自立するも人生はそれで終わりではなく、
果てしなく続く人生の苛酷さに絶望し、怠惰を受け入れようとしてしまう―
この場面が心理描写の巧みさも相まって凄く共感できてしまうんですよね。

そこから下町育ちの川本3姉妹や自称親友の二海堂といった他人との触れ合い、
また、次女ひなたの片思いの相手で野球少年の高橋くんという知己の獲得、
そういった人と人との交わりが孤独を癒し、零の人生を豊かにし、
そしてこの物語をより一層深みのある面白さにしてくれます。

ただ人生という名の辛苦は間断なく襲ってくるもので、
姉弟子であり、零に恋愛のトラウマを植え付けた香子が現れることで傷を抉り、
対戦相手となる先輩棋士の姿に哀れみや同情だけでなく、
どこか深く感じ入る所を見付けることもあれば、
自身の怠惰による失敗を他者に当たる人にどうしようもない怒りを感じ、
叫ばずにはいられないその荒々しさもまた零なんだなぁ、と深く感じ入ります。

深い作品なのでじっくりと読んでいきたい作品です。

:: 2008/11/29 土曜日::

■[漫画]縁がまさかの両手に花…!?「とめはねっ!」4巻

とめはねっ! 4 (4) (ヤングサンデーコミックス)
著者/訳者:河合 克敏
出版社:小学館( 2008-11-28 )
定価:¥ 540
コミック
ISBN-10 : 4091514049
ISBN-13 : 9784091514042

週刊ヤングサンデーの休刊に伴って掲載誌が途中からスピリッツに変更されてますが、
「とめはねっ!」に関しては話の中身そのものは大きく変更がないので安心して読めます。
ただ、4巻からは今までの河合漫画では薄かったラブコメ要素が盛り込まれており、
今までの河合ファンからしても新鮮に映るのではないでしょうか。

夏休みに入り、バイトを始めた縁だけどそのバイト先は鵠沼書道部の宮田さんのそば屋さん。
初めはどんくさかった縁だけど、唯一の取り柄である英会話が功を奏して好感度上昇。
でも宮田さんと休憩中の場面を望月さんに見られたせいでラブコメ展開が微妙に始まったりして、
その内容の初々しさには掲載誌が青年誌であることに驚きを隠せません。(笑

書の方もしっかりと描かれており、一年生二人の篆刻から始まり、
「書の甲子園」で「雁塔聖教序」の全臨に挑む縁に、
楷書ではなく、崩した字を書くことに納得できず悩む望月さんと、
素人だからこそ共感できるエピソードも多く判りやすくて読みやすいです。

派手さはなく、「書の甲子園」も提出しただけで終わったし、
文化系の部活らしくそれほど熱く盛り上がるという展開はないですが、
だからこそ味わい深い雰囲気が出来るということもあると思います。
個人的には河合先生が真っ正面からラブコメ展開を描くことに期待せざるを得ません。(笑

:: 2008/11/27 木曜日::

■[漫画]ホントにぱんつはいてない「ロッテのおもちゃ!」2巻

ロッテのおもちゃ! 2 (2) (電撃コミックス)
著者/訳者:葉賀 ユイ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2008-11-27 )
定価:¥ 599
コミック
ISBN-10 : 4048674374
ISBN-13 : 9784048674379
作者サイト:FOX_TALE ENTRANCE

サキュバスのお姫様であるロッテのおもちゃもとい後宮候補として、
娘である明日葉とお屋敷に住むのにも慣れてきた直哉。
ただその性格のせいかユーディットには雑用を任されたりと、
割りと騒がしい毎日を過ごしていて…?

世界を結ぶユグドラシルの復調と直哉の家にあるユグドラシルの苗木に違和感を覚え、
直哉と明日葉の活躍で大賢者であるイニたん(幼女)を迎えることで核心を深め、
更にトドメとばかりにロッテの母親であるメルチェリーダI世が訪ねてきて、
明日葉の母親が誰か判明する、と割りと予想通りの展開になっております。

が、予想ができないトコも多々ありましてその最たるモノがパンツです。
明日葉が何故かパンツをはかない子で(母親の血なのかな…)、
ガチでパンツはいてないのが当然という予想の斜め上を行く上に。
更にロッテがおもらししちゃったり、大胆な水着の女王様にスク水幼女と、
割りとぶっ飛んだ展開が目白押しだったりします。

しかしそんな変態な展開だけど直哉に女装が似合うのだけは予想通りでした。(笑
いやー、バカテスの秀吉好きとしては充分あり得るに違いないと思ってたのですが、
カツラを付けたら全く違和感がないですな!
ピコピコハンマーでピコピコ殴ったり海の波を怖がるロッテも可愛いですが、
この漫画で最も可愛いヒロインは直哉なのではないかと思ってしまいます。

:: 2008/11/26 水曜日::

■[漫画]DXの不在とアカデミー騎士団「Landreaall」13巻

Landreaall 13 (13) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
著者/訳者:おがき ちか
出版社:一迅社( 2008-11-25 )
定価:¥ 580
コミック
ISBN-10 : 4758053758
ISBN-13 : 9784758053754
作者サイト:SWS

DXがリドを連れ戻すため不在の折にアカデミーを襲う災禍。
謎の怪物スピンドルを相手に衝突しながらも結束していく生徒たち。
ティ・ティが指揮を取り、カイルが立ち、フィルが駆け、
そしてイオンが悩みながらも精一杯頑張り成長していく第13巻!

まだ騎士候補生でありながら、最上策ではなく最悪の事態を避ける為、
重傷を負った生徒と子供を逃がすことを優先し奔走するアカデミー騎士団。
皆を守る為に容赦のない指示を出すティ・ティ、騎士道を体現するカイル、
冷静且つ的確に動けるフィルに友人の心の機微を思いやれるルーディー
イオンもDXの代わりを務めようとするもルッカフォートの名と責任の重さに気付き、
そして悩みながらも奮闘する姿はまさにイオンの成長物語を見ているようです。

結果として撃退したのではなく、やり過ごせたにすぎないのですが、
それでも誰一人致命傷を負うことなく守りきれたのは全員が最善を尽くしたからでしょう。
また、災難に見舞われたのも得難い経験であったのも確かで、
例えばフィルが自身が住む外周を正規騎士団が守るはずがないと諦観しているのを知り、
友人として掛ける言葉がない悔しさにハルが涙を流しているのに対して、
ジアが将来自分たちでそれを正し、胸を張って外周も騎士団が守るに決まってると言えるようになろう、
と励ませたのも今回の苦難を皆で乗り切れたからなのは間違いないと思います。

結局主人公であるDXが登場したのは事の顛末をエカリープでイオンから聞くという、
エピローグ的な部分だけであり、今回は脇役があくまでメインを張る物語でした。
(もっとも、皆が「DXがいれば…」と思っていたように物語の中心はやはりDXなのですが)
ただ、それもチョイ役のキャラにまで深く掘り下げた人物設定があり、
身分差や組織といった世界観の重厚な設定があってこそで、それを思うと感嘆の溜息が出ます。
このアカデミー騎士団編ではLandreaallの更なる面白さを知ることが出来た思いです。
いやー、やっぱりLandreaallは面白い!

それはそれとして巻末オマケの未だウルファネア滞在中のアンちゃんですが…
結局アンちゃんはどっちなんでしょうね?(笑)

:: 2008/11/25 火曜日::

■[漫画]Happy-Go-Lucky!と言えば同人作家名を思い出す人挙手「HR」2巻

HR (2) (角川コミックス・エース 192-2)
著者/訳者:くろがね ぎん
出版社:角川グループパブリッシング( 2008-11-26 )
定価:¥ 630
コミック
ISBN-10 : 4047151327
ISBN-13 : 9784047151321
作者サイト:くろぎん雑記

メリハリのある判りやすい描線で描かれた愛らしいキャラクターが、
シュールでえぐみのある掛け合いをする一種独特なコメディ作品だったHRも2巻で完結。
コンプエースで「しるバ.」と同じく毎月楽しみに読んでいた作品なだけに、
その後ろ向きでいやらしい全力さ溢れる不条理ギャグが読めなくなるかと思うと残念です。
…褒めてますよ?

ジャンルで分けるなら学園コメディになるんでしょうけど、
十把一絡げにするとこの作品にも他の作品にも申し訳ないと言いましょうか…
ドラマ性のある感動的な場面があるかも…、
という読者の期待を容赦なく叩き落とすギャグ満載で、それが堪らない面白さなんですよ。
同人の頃から慣れている身としては、この最後まで油断できないのが良いというか。
いや、私はMちゃいますよ?

しかも折角の完結巻なのにその大部分が大食いバトルという、
何とも勿体ないというか豪快というか、単にこの当時は終了の話が無かったのか。(ぉ
途中では4コマ漫画化するという迷走っぷりも見せてくれますが、
それはそれで面白いので楽しめます。
…作者も大変だったろうなぁ。

しかし最後まで面白い作品でしたよ。
ギリギリアウトっぽいお下品なネタをやったり、
色々な意味で臨界点ギリギリの面白さが詰め込まれた作品なだけに、
新作を引っ提げてコンプエースに戻られることを期待しています。

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