本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2008/2/2 土曜日::

■[漫画]ユリア100式でお馴染みの萩尾ノブトオリジナル作「はるいちばん」

はるいちばん (ジェッツコミックス)
著者/訳者:萩尾 ノブト
出版社:白泉社( 2007-12-20 )
定価:¥ 530
コミック
ISBN-10 : 459214452X
ISBN-13 : 9784592144526

萩尾ノブトさんといえば寸止めエロコメ「ユリア100式」で有名で、
その内容は寸止めなのに近所の店では18禁指定にされてる程です。
ただ、「ユリア100式」以外にもオリジナル作品も手掛けていて、
2年前に出た「ADパラダイス」は抱腹絶倒のエロシーンの連続でかなり笑わせて貰いました。
そしてこの「はるいちばん」はその系統の作品です。

医大生として上京してきた純朴な青年、一実は遠縁の親戚の家に居候することに。
ただ、その親戚というのがちょっとというかかなり変わった美人4人姉妹で…
一実をムコに取って亡き父が残した町医者の嫁の座をゲットする為に動き、
初日に初キス→初手コキ→初フェラ→初挿入とコンプリートしちゃうのでした。

もう、何というかバカなんですよねー
「ADパラダイス」の時とノリが同じで、何かしらの理由を付けてエロい流れに。
一実本人は純朴というか世間知らずな為、周りに流されてますます深みにはまって…
一番しっかりしてそうな次女のさくらからして、
温泉にのぼせにくくする対処法で「血行をよくするタンパク質と体を冷ますナス」が良いからと、
ナチュラルにフェラチオをしようとするからなぁ。
後の3人についてはお察し下さいってもんです。

ユリア100式に近い作品ですけど、個人的にはこっちの方が好きですね。
いや、こっちは寸止めではないからとかそんな理由とかではなくですね?
単にバカなエロコメがかなり極まっているのが楽しいというか。
ただまぁ、少なくともエロを期待する作品ではないかな、とも思います。
いや、エロいといえばエロいんですけどね…
バカ度がそれを遙かに上回っているだけの話で…(笑

:: 2008/2/1 金曜日::

■[漫画]ビールのお供にエロ漫画「彼女の残り香」

彼女の残り香 (富士美コミックス)
著者/訳者:陸乃 家鴨
出版社:富士美出版( 2007-07-25 )
定価:¥ 890
コミック
ISBN-10 : 4894217473
ISBN-13 : 9784894217478

発売は半年ほど前なんですが、先日大阪メロンで立ち読みしたら面白かったので。
エロ漫画雑誌を月に2,3冊は買ってるおかげで読んだ事がある作品も幾つか収録。
基本短編なんですが、表題になっている連作の「彼女の残り香」がメインですね。
巻末に書き下ろしのエピローグもあり、雑誌で読んでた人も楽しめるかと思います。

高校時代の彼女がフラリと家出して5年。
唐突に帰ってきた彼女に相変わらず翻弄されつつも、それが心地良い主人公。
久しぶりの彼女の体は女の体になっていて、高校時代の回想も交えつつエロシーンに突入。
取り立てて凄いエロいとかじゃないんですけど、絵柄とか雰囲気が結構好みなんですよね。

他の短編なら親友の弟が童貞を捨てに訪ねてきた「親友の弟がやってきた」が好きかな。
エロいことで頭が一杯の思春期真っ盛りの男の子の我慢ならない興奮と、
そんな年下の男の子相手に今までのエッチとは違うものを見出してしまうお姉さん。
うーむ、良い。

個人的にこの単行本を買う決め手になったのは巻末の「彼女の残り香」のエピローグですね。
ビールにセックスと奔放で、世界中を放浪する彼女の言葉を何だかんだで信じてしまって、
ずっと待ち続ける男と、そんな男が待っていることを信じて微塵も疑わない彼女。
ちょっと男には同情するけど、そんなトコも良いなぁ、と思います。

:: 2008/1/31 木曜日::

■[漫画]おっぱいイッパイ夢いっぱい!「お乳屋本舗」

お乳屋本舗 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
著者/訳者:八十八良
出版社:ワニマガジン社( 2007-12-22 )
定価:¥ 1,050
コミック
ISBN-10 : 4862690416
ISBN-13 : 9784862690418
 
作者サイト:小紅堂倉庫

最近新人作家も豊作でコンビに雑誌としては注目株の「快楽天beast」
その新人作家の中で、おっぱいに定評がある八十八良さんの初単行本がこの「お乳屋本舗」です。
…それにしてもストレートな名前を付けたもんですね。
いや、作者の特徴をよく表したタイトルだと思いますよ。

短編の内容もコメディからシリアスまで多岐に渡り物語性に統一感はありませんが、
おっぱいが魅力的な女性が登場することは一貫しております。
思わず揉んでみたくなるような、たわわに実ったおっぱいが画面狭しと揺れ動き、
貧乳派以外の男性の鼻の下をだらしなくさせること受けあいですよ。

数ある短編の中でも個人的には双子同士の話の「しんくろないず」がお気に入り。
双子同士で快感がシンクロしちゃって、処女なのに我慢できずにせがんでくるんですよ!
しかも双子美女が平行してエロエロな目に遭うんですよ!
ただでさえ魅力的なおっぱいが2倍になって襲ってくるんですよ!
健康な男の子ならこの魅力に屈服せざるを得まい。

エロ漫画デビュー作でこれだけの出来というのは充分凄いですよ。
快楽天beastでも快調に連載しているし今後の活躍にも期待です。
単純だけど訴求力があるおっぱいを武器に頑張って頂きたいです。

:: 2008/1/30 水曜日::

■[漫画]転職したい会社No.1!「ぎゃるかん」11巻

ぎゃるかん 11 (11) (アクションコミックス)
著者/訳者:倉上 淳士
出版社:双葉社( 2008-01-28 )
定価:¥ 630
コミック
ISBN-10 : 4575834483
ISBN-13 : 9784575834482

女の子だけのエロゲメーカーで黒一点の営業マンが主人公のハーレムエロコメ。
主人公と同じくエロゲメーカーの営業の人曰く「ファンタジー」
そうだよなー、そんなメーカーあったら真剣に転職を検討したいです。
しかも自宅が仕事場だから風呂場でドッキリとかもある訳ですよ、
くそぅ、何と羨ましい…

外部の原画家を採用することになって、前島さんが仕事上大変になり、
そして性活上も大変なことになったりしますが、会社としては徐々に軌道に乗ってきた感じ。
主人公の音航一郎も家城さんに吉野さんと色んな女の子とエッチなことになってるんですが、
致命的にフラグが折れないどころか逆にフラグを順調に育てているのが凄い。
いやー、ホントにファンタジーだわ。

当初メインヒロインだったはずの御子柴はどんどん変な子に。
まぁ、この漫画のメインヒロインはツンデレな前島さんですからね。
下手な料理を誉められて嬉しくなる前島さんの可愛さと言ったら!
前島さん
あぁ、でも遠山さんも捨てがたいんだよなぁ。
フラグは順調に育っているのは間違いないだけに期待したい所です。
浮気しても遠山さんなら許してくれると思うんだ。
笑顔で強烈なプレッシャーを出しつつ説教されそうですが。
でもそれはそれで楽しみな気も。(ぉ

エロ電波ソングを歌ったりとエロゲ的要素を含めつつゆったり進行と、
相変わらずぬるさ加減が絶妙なエロ&ラブコメ漫画ですよ。
誰かとくっつくラストは見たいけど、これからもゆるゆると続けていって欲しいものです。
いっそエロゲみたいに個別エンドを描くというのはどうだろうか。
おぉ、我ながらナイスアイディアじゃないっすか?
ただ最後にいつもの妄想オチが待ってそうな気もしますが…(笑

:: 2008/1/29 火曜日::

■[漫画]ベテラン少女漫画家が描く夫婦のラブコメ「くらしのいずみ」

くらしのいずみくらしのいずみ (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:谷川 史子
出版社:少年画報社( 2008-01-28 )
定価:¥ 570
コミック
ISBN-10 : 478592909X
ISBN-13 : 9784785929091

谷川史子さんと言えば少女漫画が不得手の私ですら知っているベテラン作家さんですが、
お恥ずかしながら今まで一度も読んだことがなく、今回が初めてになります。
男性読者も多いとは聞き及んでいましたが、アワーズプラス本誌で読んで納得。
そのしなやかな線と柔らかな絵柄、そしてふわふわの綿のような優しい暖かさ。
今まで読まなかった不明を恥じるばかりですよ。

青年誌初デビューは夫婦をテーマにしたオムニバス形式。
友達夫婦、姉さん女房、年の差夫婦、仮面夫婦…
色々な夫婦を陽だまりのような暖かさをもって描いており、
大きく感動することはないけれど、幸せな気持ちになれます。
さり気ないけど、これほど凄いことはないと思いますよ。

どれも面白かったですけど、敢えて挙げるとすれば5軒目の島岡家でしょうか。
導入部で驚かされますがキッカケは兎も角、
奥さんが追憶して旦那さんへの気持ちが自分でも判らなくなってくるんだけど、
それでも旦那さんは受け止めて…
くらしのいずみ 5軒目 島岡家
もう、旦那さんの器のでかさが眩しくてたまりません。
最後の締めも良くて、心の隅々まで暖かさが沁み渡るようでした。

男女の心の機微を繊細に描いている様は正に”少女漫画”そのものなんですが、
普段少女漫画を読まない男性読者でも十二分に楽しめる作品だと自信を持って言えます。
読後にこれほど幸せにしてくれる作品は稀ですよ。
問題があるとすれば、結婚したくなる気持ちがどうしようもなく高まることでしょうか?(笑

もう、兎に角面白かった!
これは是非読むべき一冊ですよ。
2008年の初めからこんな面白い作品が読めるだなんて幸せです。

:: 2008/1/28 月曜日::

■[漫画]神戸より「神戸在住」10巻

神戸在住 10 (10) (アフタヌーンKC)
著者/訳者:木村 紺
出版社:講談社( 2008-01-23 )
定価:¥ 540
コミック
ISBN-10 : 4063211827
ISBN-13 : 9784063211825

アフタヌーンで連載していた、儚さと優しさを併せ持つ作品「神戸在住」の最終巻。
5編に及ぶ書き下ろしを収録した雑誌派の人も買わざるを得ない内容で、
特にエピローグは主人公の桂さんに多大な影響を及ぼした日和さんの生涯を綴った短編があり、
「神戸在住」という作品を締めくくるに相応しい構成となっています。

この漫画は透明感がありながらも確固とした存在感があった作品で、
アフタヌーンという濃い雑誌の中でも個性を放っており、読ませられる内容でした。
叙情的に綴る神戸という街並みとそこに住む人々は淡々としていながら息づいており、
ゆったりとした、特殊な雰囲気を醸し出す漫画でした。

人生に重い影を落とした日和さんの死を受け止め、多少躓きながらも前に進もうとする、
そんな健気な姿を見せる桂さんが就職を決め、卒業することでこの物語は終わりを迎えます。
言葉にするとたった2行だけど、その内容は濃密で、人と人との係わり合いが深く描かれており、
読み終わった後は友人と訳もなく語らいたくなるような気持ちにさせられます。

私は学生時代に三ノ宮の辺りは何度か訪れたことがあるのですが、
この作品を読むことでより神戸という街を身近に感じる事ができるようになりました。
まだ神戸という街を訪れた事がない人は、この作品で神戸に想いを馳せ、
神戸に訪れた事がある人は、この作品で追憶ひ浸ることが出来るのではないでしょうか。

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