本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2007/12/27 木曜日::

■[漫画]成長していく球児たち「おおきく振りかぶって 9巻」

おおきく振りかぶって Vol.9 (9) (アフタヌーンKC)
著者/訳者:ひぐち アサ
出版社:講談社( 2007-12-21 )
定価:¥ 540
コミック
ISBN-10 : 4063144828
ISBN-13 : 9784063144826

この漫画は試合が終わってからも面白さは止まりません。
負けた学校の選手とその選手から情報を得ようとする対戦相手のコーチ。
父兄やチアガール候補の女の子に監督のモモカンまで。
高校野球に関わる全ての人たちを丹念に描いた名作です。

次の対戦相手となる高校の試合を見て、分析を自発的に行う西浦の面々。
そこから出た結論は何と相手の大黒柱となる選手の敬遠。
そして三橋への負担を減らすためのコールド試合。
凡そ高校野球を描く漫画では描かれないダーティなイメージがある戦術を、
忌憚なく真っ向から描いています。

そして主人公バッテリーの阿部と三橋。
阿部がチームメイトの助言で三橋との意思の疎通が一歩前進したけど、
基本的に体育会系の家庭で育った阿部だからまだまだ前途多難。
でも、スラッガー相手の敬遠策や、コールド試合を目指したりと、
三橋のためを思う気持ちが含まれているから希望はあうように思えます。

高校野球漫画としては異色な部類に入るでしょうが、
これほまでに高校野球を真っ向から描いた作品はないと思います。
面白さにかけては文句なし、アニメから入った人も是非原作を読んで欲しいです。

:: 2007/12/26 水曜日::

■[漫画]読んでて震える面白さ「機動戦士クロスボーン・ガンダム鋼鉄の7人 3巻」

機動戦士クロスボーン・ガンダム鋼鉄の7人 3 (3) (角川コミックス・エース 2-16)
著者/訳者:矢立 肇 富野 由悠季
出版社:角川書店( 2007-12 )
定価:¥ 567
コミック
ISBN-10 : 4047150053
ISBN-13 : 9784047150058

ガンダムF91シリーズの続編となるクロスボーン。
その長い歴史もこれで完結を迎えることになりました。
地球と木星をまたに掛けた壮大な読む者を圧倒し、
命の瞬きに目を奪われます…

イカロスのミノフスキードライブで木星圏に向かとうとする”鋼鉄の7人”
ベルナデッドという女の子がテテニスという令嬢に戻ろうとする時、
トビアはガンダムX1”フルクロス”の前でキンケドゥから”全て”を受け継ごうと決意する。

ギリの執念に、ドレックのF91の機体性能を限界まで引き出す活躍。
そしてトビアの身を削りながらも前へ進んでいく生き様。
鋼鉄の7人が見せる強さが、そして思いが熱く迸っており、
長谷川漫画の真骨頂を見せてくれます。

ラストもちょっとした意外性を見せつつも、
予想される最上のモノとなっており、納得できるものでした。
見開きの使い方から人物の描写まで、どれも匠の技ばかりで、
文句なしの名作でした。
ありがとう、クロスボーンガンダム。
ありがとう、長谷川裕一…

:: 2007/12/24 月曜日::

■[漫画]性なる夜にエロ漫画10選

コアに行こう エロマンガ10 – 酔拳の王 だんげの方

コアマガジンのエロマンガ10選じゃないので注意が必要です。(笑)
これ、今年のエロ漫画という訳じゃないとのことだけど
判り易いかなー、ということで2007年をメインにピックアップしてみました。
基本的にエロ漫画は雑誌派なんで単行本はそんなに持ってないんすよねー
3桁行ってないんじゃないかな。(同人誌ならめちゃくちゃあるけど…
基本的にコメディとかラブコメとかよりエロをメインにしたものを選んだつもりー
まぁ、性なる夜ということで実用性重視ということで?

思春期クレイジーズ (メガストアコミックス)
著者/訳者:紺野 あずれ
出版社:コアマガジン( 2007-02-19 )
定価:¥ 1,050
単行本(ソフトカバー)
ISBN-10 : 4862521274
ISBN-13 : 9784862521279

お尻にかける青春。アナルセックスをひたすら探求するアナルセックス漫画。可愛らしい絵柄なのにエロも充分こなしております。充分こなすどころかかなりエロエロです。ビバ、アナルセックス。

星の王子(ゴシュジン)サマ (メガストアコミックスシリーズ No. 139)
著者/訳者:月野定規
出版社:コアマガジン( 2007-08-18 )
定価:¥ 1,050
コミック
ISBN-10 : 4862522297
ISBN-13 : 9784862522290

エロです、エロ。ぐっちょりねっちょりでエロです。ドロドロの汁まみれー お姉さん系が多いですが、それもまた良し。

あらいめんとゆーゆー (メガストアコミックス)
著者/訳者:松本ドリル研究所
出版社:コアマガジン( 2007-01-19 )
定価:¥ 1,050
単行本(ソフトカバー)
ISBN-10 : 4862521134
ISBN-13 : 9784862521132

葉鍵系エロ同人誌の印象強かったんですけどエロ雑誌の第一線で活躍するようになって。エログロ系もOKですよ? エロは世界を救う。

doubles (セラフィンコミックス)
著者/訳者:流一本
出版社:ヒット出版社( 2005-05-13 )
定価:¥ 1,000
コミック
ISBN-10 : 4894653001
ISBN-13 : 9784894653009

こちらも葉鍵系の得ろ同人作家さんだったんですが、オリジナルのエロも充分いけますですよー 巨乳にロリに百合、はてはふたなりまでカバーするマルチな方です。

セカ×セカっ 1 (1) (セラフィンコミックス)
著者/訳者:幸田 朋弘
出版社:ヒット出版社( 2007-09-13 )
定価:¥ 1,000
コミック
ISBN-10 : 4894653710
ISBN-13 : 9784894653719

OURsで連載していたイメージが強かったんですけど、立派なエロ漫画描きになったなぁ、と最近しみじみと思います。エロエロよー!

隣の巫女さんは皆笑う
著者/訳者:稍 日向
出版社:コアマガジン( 2005-02-19 )
定価:¥ 1,050
コミック
ISBN-10 : 4877348107
ISBN-13 : 9784877348106

巫女さんは良いね。日本人が生み出した文化のキワミですよ。(アッー! 除霊とかでなんだかんだでエッチするとかご都合主義万歳。

Swing Out Sisters (TENMA COMICS)
著者/訳者:東雲 太郎
出版社:茜新社( 2005-08-12 )
定価:¥ 940
コミック
ISBN-10 : 4871827798
ISBN-13 : 9784871827799

キミキスのコミカライズで東雲太郎を知った人こそ読めと。エッチで寛容なお姉さんと嫉妬する可愛いお姉さんと二人お姉さんとラブラブじゃーい。

えっちーず (ワニマガジンコミックス)
著者/訳者:陽気婢
出版社:ワニマガジン社( 1995-09 )
定価:¥ 530
コミック
ISBN-10 : 4898291813
ISBN-13 : 9784898291818

ボクの青春です。正に青い春の思ひ出。一体どれほどお世話になったことか。普通に漫画として面白いのも良いです。処女のお母さんの話とか最高じゃね?

さらくーる 1 (1)
著者/訳者:みた森 たつや
出版社:実業之日本 社( 2004-05-29 )
定価:¥ 600
コミック
ISBN-10 : 4408168262
ISBN-13 : 9784408168265

忘れられないエロ漫画ですー 良い話だしたからねー エロかったのも最高っす。「小池田さんと遊ぼう!」も良いけどこっちも忘れないで欲しいっす。

活線挿抜 メガストアコミックスNo. 013 (メガストアコミックス)
著者/訳者:鬼ノ仁
出版社:コアマガジン( 2003-07-30 )
定価:¥ 1,050
コミック
ISBN-10 : 4877346627
ISBN-13 : 9784877346621

むしろこの後日談である「西田さんの厄日」の方が有名かも知れませんが。最近はヤングアニマル嵐でご活躍中ですが、エロ漫画家としてこの方を外すことはあかんな、ということで。

ちなみに2007年のエロ漫画業界を振り返っての一番の思い出は「三峯徹さんとお会いしたこと」でしょうか。伝説上の人物とお会いできただけでなく、言葉を交わすことが出来たのは嬉しい限りです。

紺野あずれ,思春期クレイジーズ,アナルセックス,,,
月野定規,星の王子サマ,断面図,,,
松本ドリル研究所,あらいめんとゆーゆー,,,,
流一本,doubles,,,,
幸田朋弘,セカ×セカ,,,,
稍日向,隣の巫女さんは皆笑う,,,,
東雲太郎,Swing Out Sisters,巫女,,,
陽気婢,えっちーず,,,,
みた森たつや,サラクール,,,,
鬼ノ仁,活線挿抜,,,,

:: 2007/12/22 土曜日::

■[漫画]お姫様のお忍び留学も遂に…?「陽だまりのピニュ 3巻」

陽だまりのピニュ 3 (ガンガンコミックス)
著者/訳者:こがわ みさき
出版社:スクウェア・エニックス( 2007-12-22 )
定価:¥ 580
コミック
ISBN-10 : 4757521359
ISBN-13 : 9784757521353

「陽だまりの王国」チパルル王国からやってきた王女のピニュ。
ピニュは飛んだり跳ねたり転んだりと凡そお姫様とは思えない行動を取り、
彼女のお忍び高校生活はとびっきりに賑やかで、とびっきりに面白い。
季節は移ろい梅雨になり、掃除用具箱に逃げ込むくらい心がギュンギュンすることもあるけど、
その一瞬を大切に、思い出を心のアルバムに閉じていこう―。

こがわみさきさんはふんわりとした淡い恋を描いた作品が多かったですが、
「陽だまりのピニュ」では長く続けられる為かゆっくりと、丹念に物語が進み、
ピニュが自覚はないんだけど、久慈くんに恋心を抱く様が描かれています。
他人の恋には敏感なのに、自分の恋には鈍感で、初めての感情に戸惑うピニュ。
女の子が恋が原因で悩み、前に進んでいく姿を読むことは恋愛漫画の醍醐味ですよね。

そんなピニュですが、久慈くんへの気持ちが恋であることを自覚せぬまま、
周囲に王族であることが知られてしまい、ある決心をすることになります。
久慈くんもいつかはそうなる、と考えていたことが僅かに具現化したことで、
どんな行動を取ることになるのか興味をひかれます。

今までのこがわみさき作品の中では結構なスローペースですが、
その分、味わい深く面白いものがあると思います。
ただ惜しむらくはその刊行ペースだけという…
4巻を読めるのは2009年かなぁ…

:: 2007/12/21 金曜日::

■[漫画]ジョーさんは巨娘です。「巨娘 1巻」

巨娘 1 (1) (アフタヌーンKC)
著者/訳者:木村 紺
出版社:講談社( 2007-12-21 )
定価:¥ 540
コミック
ISBN-10 : 406314478X
ISBN-13 : 9784063144789

情緒豊かな街”神戸”を舞台に、儚く優しい雰囲気漂う大学生の辰木桂とその周りの人物を、
独特の作画で叙情的に書き綴った名作「神戸在住」
その作者、木村紺が生み出したもう一つの作品は豪快で破天荒なコメディでした。
恐らく「神戸在住」の雰囲気が好きな人の大多数は混乱すると思います。
でもその面白さは折り紙付きだと自信を持って言えます。

ジョーさんは181cmという巨娘です。
図体もでかいですし、、器もでかいですし、全てがでかいです。
焼鳥店「鳥吉」4号店の店長さんを豪快に務めます。
自分の立場を弁えない馬鹿や怠け者には鉄拳が飛びます。
ロリ彼氏の美樹くんを愛でますし襲い掛かりますし朝チュンします。
もう兎に角、生き方、漢前です。

そのジョーさんの周りも濃い面子ばかりです。
調理場担当のトオルさんは司法試験に合格する才媛ですが埒外なギャルです。
トオルさんと犬猿の仲な、実直で有能なタケルさんはジョーさんと男同士の友情を感じています。
そんなタケルさんに想いを寄せるサチさんは一番常識人です。
でもちょっと想いが暴走しがちかもしれません。
もう兎に角、周りの面子、個性的すぎです。

「神戸在住」とは全く趣きが異なる作品ですが、木村紺という作者の匂いは感じます。
ロリ彼氏の美樹くんに萌えるも良し、ジョーさんのでかさに圧倒されるも良し。
もちろんサチさんの恋路を応援したりするのも良いでしょう。
この作品をどう面白く読むかは読者が自分の中で調理して決めることかと思います。
素材は一級品ですので、どうぞ堪能してくださいまし。

:: 2007/12/20 木曜日::

■[漫画]多種多様な雑誌での短編を集めた「石黒正数短編集 探偵綺譚」

石黒正数短編集探偵綺譚~石黒正数短編集 (リュウコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:徳間書店( 2007-12 )
定価:¥ 580
コミック
ISBN-10 : 4199500669
ISBN-13 : 9784199500664

古巣のフラッパーから果てはパチスロ777まで。
OURsで「それ町」を好評連載中の石黒正数さんですが、
結構な放浪読み切り作家でもあるので追いかけるのも大変だったのですが、
こうしてかなりの作品を回収、出版されたのはファンとして嬉しい限りです。

「それ町」の原型となるキャラが登場する「探偵綺譚」から始まり、
モーニング2に載ったハードボイルドをテーマに描いた「気の抜けたビールで…」まで、
シリアスなようでいて下敷きにあるのはコメディという作品が多いです。
石黒正数さんらしい、という言葉が一番しっくりきますね。

個人的にお勧めというかお気に入りなのが「14歳 性の相談室」
チャンピオンREDいちごでこの作品が載った時は異色でしたねー
面白さは飛び抜けたものがありましたけど。(笑
中学生男子の思考と行動を嘘偽りなく再現した話が最高でした。

パチスロはやったことがないのですが「南国ピクシー」「南国番長」は面白かったです。
というか作者本人が素人なので関連した話がほとんどないというのが功を奏したのかも。
JOJOネタと北斗の拳ネタで強引に押し切っていく上に作者本人が登場するエッセイ風。
何もかもが新鮮だっただけに、それがまた面白かったです。

概ね満足したこの短編集ですが、一つ気になった事があります。
それはGファンタジーの担当編集はどれほどナイスバディで美人なのだろうか、ということです。
…男ってのはいつだって心は14歳なのです。

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