本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2023/7/19 水曜日::

■[ラノベ]悪い子と 悪い大人と ロメリアと「ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~ 外伝」

ギリエ峡谷の先で港湾工事を始めたロメリア。
有能な商人、頼りになる師匠たち、信頼できる部下、と揃っているけれど、
内陸国家だったライオネル王国には港湾関係の知見を持つ者はほぼ皆無。
そこでメビュウム内海に浮かぶメルカ島に協力を求めることにしたロメリアだったが…?

今回は電子書籍オンリーでの外伝が出ましたけど、
1巻と2巻の間の話で、コミカライズ3巻の後の話ですね。
確かに港湾工事はさらりと流されてましたけど、
難事業であることは間違いないですし、何かしら物語が有るとは思ってましたよ。
しかし、これほどロメ隊の脇キャラたちが美味しい物語だとは思いませんでした。

どこか抜けているところがあるガットは憎めない奴だし、
好きな女の子のために頑張る姿は格好いいと思うのですよ。
ただ、頑張りすぎて心配させられるところはハラハラしてしまいますね。
ポーラは大変だと思うけど、ある意味自業自得なハラハラ具合だと思います。

DVサバイバーのゼゼの過去もツラいものが有ったけれど、
それを知りながら助けることができなかったジニもトラウマになっていた、というのは、
とても良い視点だと思いますし、だからこそ戦災孤児たちに感情移入しちゃいますよね…
ロメリアが中々命令を下せないのも仕方ないよなぁ。

それにしてもメアリーは本当に考え無しで頭が痛いですね。
父親であるモーリス船長の方がもっと頭が痛いと思いますけど…
「悪い子になると、本当に悪い大人の格好の餌食にされる」という言葉通り、
メアリーたちが操られているのは昨今の闇バイトで犠牲になる大学生を見ているようです。

だからこそ、そんな悪い子や本当に悪い大人たちの更に上を行くロメリアは格好いいわけですよ。
用心深く、合理主義で、現実主義なのがロメリアですからね。
伊達に世界を巡って魔王を倒してはいませんよね。

それにしても相変わらずロメリアは自己評価が低いというか。
アルもレイも本当に大変だな、と思いましたw

:: 2023/7/2 日曜日::

■[ラノベ]ドタバタ修羅場ラブコメとほのぼのゼノス「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オラリオ・ストーリーズ」

ダンまち12ヶ月連続刊行もこれで9冊目。
ダンまちアニメ2期と3期のDVD/BD特典小説を加筆修正し、新規短編を書き下ろしたのが、
このオラリオ・ストーリーズになります。

2期は春姫がメインだったので、淫乱処女の春姫を中心とした中編になっているのですが、
これがまた珍しい直球のラブコメになっていて最高でしたね!
ヘスティア、リリ、エイナ、アイズ、ティオナ、シル、リューと、
ベルを巡るヒロインたちが繰り広げる修羅場は、読んでてニヤニヤしっぱなしでしたw

そして3期はウィーネがメインだったのですが、
こちらはほのぼのとした内容でしたね。
ベルと文通をするウィーネ、というのがとても微笑ましかったです。
やはり可愛いは正義だなぁ。

書き下ろしは4期の内容と少し被っている、
ベルとリューが因縁のある37階層に赴いてゼノスたちと再会する話です。
ダンジョンの意志が感じられる、意味深な内容でした。

まぁ、それはそれとしてベルと裸で抱き合っていた場所を見つめて赤面するリューさんは、
とても可愛いと思います。
やはりリューさんがダンまちで一番可愛いヒロインだな…
間違いない…!w

:: 2023/6/24 土曜日::

■[ラノベ]神獣の鍋の味「俺は全てを【パリイ】する ~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~」6巻

聖ミスラでの騒動も終息し、平和の時が訪れたため諸国を招いて式典を行う中、
招待されながら何故か参加しなかったノールは、
何故か王都での水路落成記念の式典に参加しているのであった…

一年ぶりの新刊ですが、前半はやっと訪れた平和な日々の日常です。
相変わらず勘違いをしているノールの面白さと、
ロロを巡るラブコメ具合が中々ニヤニヤできます。
もちろんそこにも次の展開の伏線は散りばめられているんですけどね。

新しい舞台は南に広がる砂漠で繁栄する商人たちの国サレンツァ。
外道なことを平然と行う強欲な商人たちの国に訪れたノールたちは、
相変わらず次々と騒動を起こしますね。
虐げられた獣人たちを助けるのは当然ですが、
大地の養分を奪い続けていた地下に眠る神獣を叩き起こして、
あっさちと討伐するのはとてもノールだと思いましたw

神獣も眠る前の轍を踏まないようにジャンプしたのに、
そこから格ゲーで無限コンボを叩きこまれるが如く、
空中でお手玉されまくって本領を発揮できずに殻を剥かれて、
存分に食べられるとは思ってなかったでしょうね…w
ノールにはエビとしか認識されなかったのも憐れ…

それとオーケンの副官であるメリジェーヌさんですが、
本職の司書としての仕事よりも趣味の魔道具作成の才能が凄まじすぎて、
オーケンに良いように使われてワーカホリックになっているのは、
こう言ってはなんだけど、正直笑っちゃいますよねw

メリジェーヌを限界まで働かせながら、
快適に仕事を出来るように環境を整えるオーケンたちは本当にエグいというか…w
そのメリジェーヌに魔道具作成の腕を見込まれたロロは大変でしょうね。
シレーヌとメリジェーヌはロロの時間の奪い合いをするのかもしれない…
ロロは本当にモテモテだな…!

:: 2023/6/22 木曜日::

■[ラノベ]甦る鬼火「濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記」3巻

四ヶ国同盟が魔領を焼いたため引き起こされた大暴走。
ウォルムはダンデューグ城で奮闘して生き残ったものの、
仲間たちとは生き別れ、祖国も焼かれたため、群島諸国で酒浸りの毎日だった。
しかし、一年が経過して移植された目に異常が出てきた事で動かざるを得なくなって…

目の治療をするためには莫大な金か伝説的な治療薬が必要だけど、
ウォルムができるのは戦争だけっていうのが異世界転生モノとしては珍しいですね。
折良く領主間でのお行儀の良い紛争があるので傭兵として参加したら
予想以上の活躍をしちゃって敵味方に大きな衝撃を与えるのは、
ある意味異世界転生主人公っぽいな、とは思います。

それにしても表紙に出ているカリムとクーウェンの二人だけど、
Web版読んでた時はただの少年兵って感じでしたが…
この書籍版ではこう… ショタみが凄いですね…
ヒロインが不在となるとはいえ、まさかショタで攻めてくるとはなぁ…w

まぁ、紛争自体も強欲なメイゼナフ伯爵を完膚なきまでに叩きつぶしてスカッとしましたし、
迷宮へと赴く船旅でもウォルムは活躍していましたけど、
本当にウォルムは行く先々で戦いに巻き込まれる男ですよね。
この一年の酒浸りの毎日が一番平和だったんじゃないでしょうか。

次の4巻からは迷宮攻略編ですね。
ヒロインは出てきますが、色々とまた酷いことになりますので…
その… 覚悟しましょう…!

:: 2023/5/30 火曜日::

■[ラノベ]呪いの戴冠「みつばものがたり 2 呪いの少女と死の輪舞」

呪詛と即死呪文を10年間溜め込んだものを人の形にしたようなもの、ミツバ・クローブ。
呪われた彼女を葬るために継母のミリアーネが奸計を巡らせたせいで戦争が勃発し、
ローゼリア王国は崩壊の一途を辿るのであった…

という訳で怒濤の展開が詰め込まれた2巻です。
戦争もあるし革命もあるよ!
ルームメイトのクローネとサンドラも活躍するよ!
そして何よりも血と呪いに彩られた展開ですよ!

ミツバは直接的に殺そうとすると呪いで死んでしまうから、
戦争の最前線に立たせて敵国に殺して貰おうというのはわかるんだけど、
そのためだけに戦争をして領土を切り取られるのはアホすぎる…!
でも、自分以外はどうでも良いと考えてるのがとても貴族っぽいですね!
国王も善人なんだけど、能力がないのが悪ですね!
為政者というのは能力が全て!

そして能力を持つクローネが躍進するのもまた戦争らしいですね。
容赦ない作戦で敵軍の騎兵を多数討ち取り、味方を上手く使ってて、
女傑っぷりが半端ないですよ!
さすが、ミツバと仲良いだけあります。

そのミツバも革命のただ中に有っても自分の立場を確保しつつ、
機を見るに敏であり、容赦ない手段で美味しいところを奪取してて、
本当にイカしますよね!
暴力の使い所をよく弁えていると思います。

ミツバが支配することでこれからローゼリアがどうなるのかはまだわかりません。
Web版も作者の七沢またりさんに第二子がお生まれになったので(おめでとうございます)、
しばらく停滞することになりそうなので…
3巻が出るのはまだまだ先だろうな、と思います。
ただ、2巻以上にハチャメチャになりそうなので、
そういった意味では楽しみです。

:: 2023/5/28 日曜日::

■[ラノベ]家族計画~心の絆~「佐々木とピーちゃん 7 疑似家族、結成! ~温かな家庭を夢見る末娘と、てんでバラバラな家人たち~」

宇宙の遙か彼方から飛来した未確認飛行物体の調査を上司から依頼された佐々木と二人静と星崎さんは、
機械生命体の十二式ちゃんとコンタクトを取るも、星崎さんだけが友好的になるという結果に。
感情というバグを発露させた十二式ちゃんはメンタルがクソザコすぎるので、
地球の平和のためにも十二式ちゃん提唱の疑似家族計画が始まるのであった…!

今回は異世界パートはちょっと少なめです。
かなり手柄と一緒に仕事を断っているあたり、
相変わらず佐々木はスローライフという目標からブレませんね。
領地開拓や乗馬練習とかそれなりに忙しくしているので、
スローライフの夢はまだまだ遠いみたいですが…

そして現世界パートでは十二式ちゃんがノリノリです。
住居の移築に百貨店でお買い物に遊園地で遊ぶとか、
確かにとても家族っぽいな、と思いました。
百貨店のくだりとか、二人静が言ってた過去の情景がまんま思い出せるあたり、
私に一番近い世代が二人静だという事実にちょっと切なくなりましたけども。

星崎さんの執拗なJKアピールとお隣さんJCの静かな恋の鞘当てとかニヤニヤできるけど、
二人とも人体くらい余裕で破壊できる能力を持っていますので、
もし本格的な修羅場が到来したらと考えると恐ろしいですね…
今のところは佐々木は全く関知していないというか、関知できてないけれど、
佐々木本人が持てを自覚したらどうなるのか気になるところです。

佐々木と二人静が十二式ちゃん排除のために計画を立てるとか、
とても汚い大人をしているだけに純真な星崎さんが眩しいですね。
でも、純真を通り越してアホの子すぎて悪魔たちに本名を名乗ってしまうあたり、
ちょっとこれからがとても心配になってきてしまいます。
まぁ、まだJKだし仕方ないのかな…w

それにしても天使と悪魔の代理戦争の裏側で起こっていることを知ると、
本当に人間って醜いよなぁ、と思いますね。
でも、そういった醜さにも納得しちゃえるのが悲しいところです。
だって人間ってとても愚かで醜いもの。
そりゃ十二式ちゃんが滅ぼそうとするわ。

しかし、これで十二式ちゃんも正式なメンバーとなったみたいですが、
流石にこれ以上はレギュラーキャラは増えないですよね?
次は十二式ちゃんが主体の学園編に突入みたいですが、はたしてどうなるのか…
どちらにしろ佐々木とピーちゃんのスローライフの夢はまだまだ遠そうですね…w

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