本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2022/12/4 日曜日::

■[ラノベ]零れ落ちる幸せ「亡びの国の征服者 ~魔王は世界を征服するようです~」6巻

初陣を勝利で飾り、無事に帰国したユーリたち観戦武官隊。
ユーリ本人は失敗して尻拭いが上手くいっただけ、という感想だったけれど、
シモネイ女王を含めてユーリを英雄視する人の方が圧倒的に多かった。
キャロルとの仲も、ホウ社の活動も順調だったんだけど…

Web版で読んで覚悟はしていたけれど、やっぱりこうなったかー… orz
いや、必要だというのはわかっているし、必然だとも思っています。
でも、読みたい展開だったかというと、そんなはずもなく…
勿論、面白さという意味ではとても凄いことになっているんですが…!
とはいえ、やはりキツイものはキツイのです…

それにしても書き下ろしが何というか…
この先の展開を知っているだけに、より酷いというか…
コミミさんも難儀な恋をしてしまったもんですね…
よりによってその人に恋しちゃったのか、という…
ピニャの将来展望とかの肉付けとかはとても良いと思うんですけどもね…

ユーリは何でもできるんだけど、致命的なほどに女心がわかりませんよね。
キャロルやミャロに散々指摘されてるけど、それにしたって酷い。
ミャロがもう少し自分の乙女心を大切にしていたら、
この物語は別の意味で終わっていた気がしないでもないです。

そしてリリーさんが可哀想すぎて切ないんだけど、
リリーさん以上に切なくて泣いてしまったのはスズヤお母さんですよ…
母として、無償の愛情を与えてくれた最高のお母さん…
ユーリが前世では得られなかったものを惜しみなく与えてくれたのに、
こんなのってないですよ…

次の7巻は内戦で、その次は歴史的な会戦ですね。
これからどんどん暗くなっていくのでお覚悟下さい…!

:: 2022/12/2 金曜日::

■[ラノベ]七沢またり最新作!「みつばものがたり 1 呪いの少女と死の輪舞」

ローゼリア王国の有力貴族家ブルーローズの跡取り娘として生まれたミツバは、
死産に近く、産まれてからずっと植物状態だったけれど、
金と魔術の力で延命し、10年という歳月を経てついに意識を取り戻した。
3つの魂と莫大な呪いの力を内包した身体を持つミツバを中心に物語は廻りだす…

「死神を食べた少女」「勇者、或いは化け物と呼ばれた少女」「火輪を抱いた少女」
クレイジーな女主人公たちを生み出した七沢またりさん、お久しぶりの新作です。
活動報告によると子育てとか大変みたいですから、6年振りになるのも仕方ないでしょう。
レーベルがMFブックスになってるのは何かあったのかな…?

まぁ、それはともかく本作の主人公であるミツバですが、
今までの作品のように武力がおかしい少女ではありません。
呪詛と即死呪文を10年間詰め込んで出来上がった呪い人形です。
オートカウンターで悪意に対して即死の呪詛が発動しちゃうし、
もちろん任意でも発動できちゃいます。
更に死んでも自動でザオリクが発動しちゃうので対処のしようがありません。
唯一の対策は、敵対せずに仲良くなるだけなのです。
わりと無理ゲーですね!

魔術がある世界だけど、耐魔障壁が出来たことで魔術の有効性が低下した魔術大国が、
魔術で鉛の弾を撃ち出す発明をニコレイナス女史が生み出しちゃったものだから、
戦争で飛び散る血潮が倍増しちゃったデンジャラスすぎる世界観です。
何となく第一次世界大戦前後のヨーロッパっぽい雰囲気ですね。
ローゼリア王国はフランスっぽい国です。
あくまでっぽいですが。

ミツバは貴族の両親は死んで、実家を乗っ取ろうとしている継母には追い出され、
士官学校で砲兵となる勉強をしているんだけど…
そこで出会ったカリスマと武力を持つクローネと、共和制信奉者のインテリ眼鏡のサンドラ。
何だかんだで交流がある二人は今のところミツバとは良い関係なんだけど、
将来のことはわからないんだよね、これが。
煮こごりにならないことを祈るばかりですよ。

1巻では世界観や登場キャラの紹介というか見せ方が大半ですが、
後半にはミツバのクレイジーさがこれでもかというほど見せてくれるので、
ちゃんと満足感は得られると思います。
大砲を使って血と臓物を撒き散らしてくれますよ!
しっかりと士官学校の勉強を活かせて良かったね!

今のところWeb原作は2巻分までは書かれているので、
この1巻の売り上げが大丈夫なら2巻は出ると思うのですが、
1巻以上にクレイジーなのでお覚悟をお願いします。
Web原作の続きも早く読みたいものです。

:: 2022/11/29 火曜日::

■[ラノベ]もう一冊だけ続くんじゃ「西野 ~学内カースト最下位にして異能世界最強の少年~」13巻

グアムへの修学旅行で新しい女性とのフラグを立てるも、
委員長への操を無駄に立てた西野は格好付けて連絡先を交換しないまま。
更に機内のトイレで委員長の強がり発言を聞いてフラグが立ってないと勘違いした西野は、
失意のまま修学旅行明けの登校となるも、そこでは厨二病少女の奥田さんとの出会いがあり…

この巻で完結するはずだったのが、文字数がオーバーしたのでもう一冊だけ続くみたいです。
ありがたいけど、わりとずっこけるような裏事情でしたね…w
今回新登場した奥田さんですが、厨二病を引きずっている不思議ちゃんだけど、
顔もスタイルも良い、というのがポイント高いですね。
そりゃ荻野くんもワンチャン狙って告白するわ…w

しかし、奥田さんは厨二病だからこそ西野との相性はバッチリであり、
お互いの趣味嗜好がアマチュアとプロの違いがあるとはいえ、
見事に噛み合っているので委員長は油断できませんよ。
まぁ、作中で語られている通りなら数年後も委員長との関わりがあるっぽいので、
玉砕して離別するような未来にはならなさそうではあるのですが…

周囲の非モテ男子からのやっかみや、イケメン鈴木くんの恨みはあれど、
何だかんだでハーレムラブコメ主人公っぽいシチュになってるあたり、
色々と実践しまくってた行動力は西野の美点なのではないかな、と思わなくもないです。
人間やはり、自分から動くっていうのは重要なんだな、と悟った次第です。

それにしても次の14巻で本当に完結するのかな…
奥田さんルートも委員長ルートもローズルートも個人的にはアリなのですが、
西野のことだから童貞をこじらせそうな気配がプンプンとするので、
どういった終わり方をするのか今から楽しみであり、気掛かりであります。

:: 2022/11/26 土曜日::

■[ラノベ]ハローCQ「佐々木とピーちゃん 6 宇宙の彼方より、未確認飛行物体、来襲! ~人類終了のお知らせ、伝えに訪れた地球外生命体は、どうやら地雷のようです~」

異世界の騒動が一段落したところに現代の上司から齎された仕事は、
最近巷で話題になっている未確認飛行物体を調査せよ、というもの。
ピーちゃんに確認したところ異世界の産物ではなさそうなので、
色々とアプローチを取ったところアブダクションされて…

アニメ化するみたいでおめでたいです。
ぶんころりさんは多作ですがアニメ化は初なんですね。
かなりワチャワチャする画面になりそうでアニメ制作会社さんは大変でしょうが、
面白くなることを期待しております。

それはそうと今度は未確認飛行物体との接触ミッションですが、
まさか木崎湖を出してくるとは、オタク心をくすぐってきますね…w
まぁ、登場したのがエロい女教師でなくてJCっぽい見た目の銀髪美少女十二式ちゃん、
というあたりがとてもぶんころりさんだなぁ、と思わされた次第であります。
やっぱり新ヒロインはJCだったか…

感情というバグが芽生えてしまった機械知性体の十二式ちゃんは、
超テクノロジーを持っているけれどメンタルクソザコすぎるので、
取り扱いが大変そうだなぁ…w
星崎さんと隣人さんが偶然にも好感度を稼いでくれたお陰で、
人類生存の道筋が辛うじて立っている綱渡りっぷりにハラハラしましたね!

まぁ、結果として身内の保護が出来たっぽいし、
星崎さんもレベルアップも果たしたし…
これはもう結果オーライと言って良いのではないでしょうか?
星崎さんは移動手段もゲットしましたしね!

それはそうとエリザ様の側室問題は棚上げされたままなので、
それが隣人さんに露呈した際のリスクもかなり高いと思います。
星崎さんも黙って無さそうだし、二人静はからかいそうだなぁ…w

次は田中ロミオ、もとい山田一的な家族計画が発動しそうなので、
まだまだドタバタしそうで楽しみです。
頑張れ、佐々木とピーちゃん!
君たちのスローライフ生活までの道のりはまだまだだ…!

:: 2022/11/19 土曜日::

■[ラノベ]正義の賛歌「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚 アストレア・レコード 2 正義失墜」

オラリオを巡る闇派閥との大抗争。
その前哨戦で親友のアーディを失ったリュー
ゼウスの遺産に都市最強のオッタルを降されたオラリオ。
都市に絶望が覆うとき、リューの心は壊れていき…

民衆のために文字通り身を粉にして奮闘してても、
返ってくるのは感謝ではなくて罵倒の言葉、という悲しすぎる場面ですが、
コロナ禍で医療従事者の方々が受ける現実を今は知っているだけに、
とても解像度が高くなってしまったツラいモノがありますね…

しかしそのツラすぎる現実はまだ未熟なリューさんにはキツすぎて、
どんどんと心が壊れていく姿は見ていて本当にハラハラしましたよ。
心をへし折られているところに更に追加でへし折りにくるとか、
エレボスさんってばマジでドSだな、と思ったもんですよ!

このまま潰れちゃうんじゃないかと思ったけれど、
小悪党のオリヴァスが暴走してくれたことと、
最後までリューさんのことを信じ続けたアスフィと、
アーディが遺してくれた正義のお陰で立ち上がることが出来た場面では、
とてもグッと来ましたね…!

ダンまち本編ではリューさんとアスフィの仲がとても良いとは思ってましたが、
これだけの交流があったのなら納得ってなもんですよね。
もしアーディやアリーゼがいた状態でベルくんがオラリオにやってきたのなら、
もっと違った物語があったのかもしれないなぁ…

それと、ゴブニュ様が修理していた橋のモニュメントですが、
これはダンメモの周年イベントでやってたフィオナ騎士団の物語がベースなので、
プレイしていたらとても感慨深かったと思います。
元々このアストレアレコードはダンメモ3周年のシナリオですしね。
今のダンメモと繋がる演出は小粋だな、と思いました。

さて、次の3巻で完結です。
最後の決戦がどのような結末を彩ってくれるのか…
ダンメモで既に知っていても楽しみです!

余談ですが、メロンブックスでの特典SSがアスフィの先代団長リディスの最期が書かれてたんですが…
切なすぎる…

:: 2022/11/17 木曜日::

■[ラノベ]虚構∽拡張「デモンズ・クレスト 1 現実∽侵食」

デモンズ・クレスト1巻デモンズ・クレスト1巻
出版社:KADOKAWA
作者名:川原礫
作者サイト:
作者twitter:川原礫さん(@kunori) / Twitter
絵師名:堀口悠紀子
絵師twitter:堀口悠紀子さん(@dochibibi) / Twitter
紙書籍通販:デモンズ・クレスト 1 現実∽侵食
DMM電子書籍:デモンズ・クレスト 1 現実∽侵食

小学六年生の芦原佑馬はクラスの全員でVRMMORPGのテストプレイをしていたが、
ゲーム終了時に謎の光に包まれる。
記憶がぼやけながら現実世界に戻ってきたと思ったら、
遊戯施設は電力が落ちていて、更に学年一の美少女が怪物に変貌しており…

SAOやAWの川原礫さんがどの作品も完結していないのに新作を書くとか、
何馬鹿なことをやらかしてんだ!?
と思ったらどうやら編集サイドがWTという微塵も可能性を感じないジャンルに手を出すから、
それの生け贄として選ばれたみたいですね…
しかもイラストが堀口悠紀子さんという豪華仕様で…
勿体ねぇ…

とはいえ面白さは流石ではありました。
また脱出不能のVRMMORPGかと思ったら今回は現実拡張のMR系の物語なんですね。
プレイしていたゲームが現実に侵食したかのように振る舞い、
モンスターが跋扈する閉鎖空間で生き延びるために戦う小学生、というのは興味が引かれました。

大人が誰もいない、子供たちだけでの閉鎖空間でのサバイバルホラーとか、
昔からあるジャンルだとは思いますが、近年ではあまり記憶にないかもですね。
私にとっての原体験はやっぱり「無限のリヴァイアス」かなぁ…
もしくは「轟世剣ダイソード」かな…

小学六年生にしては理知的でしっかりしているのには驚かされたけど、
近未来の小学生なら可能性はゼロではないと思います。
まぁ、リーダーシップを取りたいお子様とかもいたし、
そこら辺は良い塩梅になってたのではないでしょうか。
女の子たちの方が精神的に成長が早いのもこの年代らしいな、とも思いましたし。

ただ、やはり気になるのは刊行ペースですね。
1巻はとても気になるところで終わりながらも、
他の作品が3つほどあるしソシャゲシナリオとかもありますしね…
続きは多分… 2,3年後かなぁ…w

HTML convert time: 0.143 sec. Powered by WordPress