本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2022/9/14 水曜日::

■[ラノベ]深雪のifと過去「魔法科高校の劣等生 Appendix 2]

魔法科高校の劣等生Appendix 2巻魔法科高校の劣等生Appendix 2巻
出版社:KADOKAWA
作者名:佐島勤
絵師名:石田可奈
紙書籍通販:魔法科高校の劣等生 Appendix 2
Kindle版まとめ買い:魔法科高校の劣等生
DMM電子書籍:魔法科高校の劣等生 Appendix 2

今回も特典小説をまとめた短編集みたいな扱いですが…
残念ながら今回も挿し絵が一切ありません。
カラー口絵は収録されてますが、それも元々特典小説の表紙を飾ったものですからね。
新規なのは表紙くらいではないでしょうか?

「夏の休日 ―Another―」や「IF」はIFストーリーなのですが、
後者のIFは前回のAppedix1と似た悪ノリがかなり多めなでしたね…
真由美さんはともかく深雪まで歌って踊れて災害救助も出来る魔法少女アイドルになるとか、
二次創作でもここまで頭の悪いものはそうそうないだろって設定でしたね!
これが劇場映画の特典になっていたというから本当にクレイジーです。
劇場映画との関わりが全く見えてこないのですが…w

劇場版は私も観ましたが、その時ゲットした特典小説は「美少女魔法戦士プラズマリーナ」でしたね。
これは最高に面白いエンタメでしたよw
リーナは真面目にやればやるほど面白くなる美味しいキャラなので、
こういった扱いはウェルカムなのです。
この過去が是非達也たちにバレて赤面して欲しいものであるなぁ、と思う次第であります。

「続・追憶編 ―凍てつく島―」に関してはタイトル通りに、
追憶編の続編として、そして本編1巻の前日譚としてよく出来ていると思いました。
お兄様ラブになった直後の深雪さんが見られてとても良かったです。
まだ未熟なところがある、というのも新鮮でしたし。

それにしても同じ12歳でもリーナと深雪は全く違いましたね…w
保護者の差、というのもあるだろうけど、
やっぱり一番はキャラクターの差でしょうね。
リーナにはコメディが似合うと思います。

:: 2022/9/12 月曜日::

■[ラノベ]状況開始!「ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり 後編」

ゲートシリーズ前日譚、銀座事件の終結を綴った後編が発売されたのですが…
前編が発売された翌月にロシアによるウクライナ侵攻が開始されたため、
綴られた内容への解像度が格段に上がってしまったため、
フィクションだとわかってるのに、リアルさを感じてしまって変な感じです。

侵略軍に対して、安全な場所からTVのコメンテーターが無責任に言ったり、
とても日本だなぁ、と感じるところが多々あってゲンナリしちゃいますね。
自衛官と警官のコスプレして潜入して逃げて晒されて批判を浴びたり、
総理が避難してる場所を秘匿して意志決定を遅らせて何人もの死者を出したり、
本当にこの作品に出てくるマスコミはゴミばっかりだと、しみじみと思います。

そして政治家連中のぐだぐだっぷりというか、
国難でも自分たちの利益を引っ張ることしか考えてないあたりに、
とても日本を感じてしまいますね。
まぁ、作中ではまだまともな政治家も少数とはいえ出てきてるのが救いですが…
現実の日本ではカルト汚染が甚だしくて希望が見えてこないあたりに救いがないですね。

それはそれとして主人公の伊丹ですが、
相変わらず悪辣だけど効果的な作戦を立案するだけでなく、
戦時とあらば敵兵に容赦ないあたり、格好良かったです。
沖田聡子さんたちを救出するために潜入して敵兵と切り結んだり、
昼行灯にしてはちゃんと仕事してるのも良いですよね。

しかし沖田聡子さんはまだ諦めて無さそうですが…
本編の次章とかでの出番があったりするのでしょうか?
伊丹が既婚だったのか離婚してチャンスだとは思うけど、
強力なライバルが多数増えているので大変だと思いますが…
ハーレムラブコメ的には歓迎したいので頑張って頂きたいですね!

:: 2022/8/20 土曜日::

■[ラノベ]奇跡を願う者たちへ「いつでも自宅に帰れる俺は、異世界で行商人をはじめました」6巻

王都での騒動も見事に解決してニノリッチに戻ってきた士郎。
しかし、ニノリッチは古代魔法文明のダンジョンに、
士郎のアイテムという唯一無二のものが揃っており、
人が人を呼び、宿屋も足りなければ人手も足りないという状態だった!
更に伝説の錬金術師ナシューが生み出したという死者と会えるダンジョンの話も出てきて…?

6巻は急速な発展にてんてこ舞いな上に隣国からの難民が来るという難局を、
士郎が商人らしくそれら全てを商人らしいアイディアで解決するという痛快な話と、
死者と会えるというファンタジーだけれど、涙を誘う人情味溢れる話の二つが重なった構成でしたね。

ニノリッチの発展のために投資を募ってカジノ付き高級宿泊施設の建設とか、
中々に豪快だけれど、士郎らしい思い切りの良さだと思いました。
それもこれも士郎が持っている日本のチートみたいなアイテムと、
パティ親分との縁で手に入れられる妖精酒があればこそなんですけど、
それを惜しみなく注ぎ込んでニノリッチのために働くのが士郎の人徳だよなぁ。

死者と会えるダンジョンに関しては士郎が古代文字を読めるのは予想できましたけど、
アイナちゃんまで一緒に連れて行くとまでは思いませんでした。
ステラさんと同じ方法で連れてきた方が確実で安全だとは思うのですが…
まぁ、そこは空気を読んだ、ということなのかな…?

死者と会えるなんてファンタジーだとは思いましたが、
200年に一度がたまたま近日だったことも含めて優しいご都合主義で、アリだと思いますよ。
パティ親分の心残りが解消されただけでも素晴らしかったのに、
アイナちゃんとステラさんの親子にも笑顔をもたらせて、
とても良いダンジョンだったと思います。

ただ、ナシューさんはヒュドラをラスボスに配置したりと、
やけに安全意識が高いですよね…
まぁ、お陰で調子に乗ったセレスさんのマヌケなところを見られて笑えましたけどもw
セレスさんは有能なんだけど、たまに見えるポンコツなところが良いと思います!

次巻ではアイナちゃんとステラさんの願いを叶える展開になるのかなー
世界を股にかける展開になりそうで楽しみです。

:: 2022/8/18 木曜日::

■[ラノベ]青春を邪魔する汚い大人たちの思惑「新・魔法科高校の劣等生 キグナスの乙女たち」4巻

魔法科高校の祭典の一つ、九校戦が開催!
新人戦クラウド・ボールの選手として抜擢されたアリサだけでなく、
茉莉花もミラージ・バットの選手候補として練習することに!
しかし、高校生たちの純粋な想いを踏みにじるかのように、
大人たちの思惑が邪魔をしてきて…

前シリーズでは九校戦と言えば他国マフィアからの妨害とか、
国内勢力の派閥争いと色々と問題が起こっていましたが、
超高校生級の司波達也がいないと、そういった汚い大人たちの思惑から守られないんですよね。
今回は司波達也以外で国防を担うための次期戦力のスカウト、
という元老院議員の思惑が働いて生徒たちに親からの過剰なプレッシャーがかかり、
本来の実力が発揮できないどころか、本番で活躍できないという悪循環に陥っていて、
本当にこの世界の大人たちは余計なことしかしないなぁ、と思います。

そんな大人たちの思惑とは関係なく頑張るアリサと茉莉花ですが、
ライバルとなる三高の選手たちの熾烈な戦いが熱かったですね。
アリサが明の発案で仕掛けた小細工じみた策略が功を奏して勝ったと思ったら、
茉莉花が茜に仕掛けられた小狡い策略に手子摺って負けてしまうのは、
何というかお互いさまだな、と思いましたね。

まぁ、何だかんだとありつつも、
良い刺激を与えるライバル関係になってるんじゃないかな、と思います。
アリサはどうしても攻撃的になれないと悩んでいたけれど、
茉莉花のためならそんなことを簡単に克服できそうだな、とも思いました。

続刊の内容は未定みたいですが、
そろそろ司波兄妹が出てきて欲しくもあるので色々と気になるところです。

:: 2022/8/16 火曜日::

■[ラノベ]これぞ見事な大団円!「エロマンガ先生 13 エロマンガフェスティバル」

エロマンガ先生13 エロマンガフェスティバルエロマンガ先生13 エロマンガフェスティバル
出版社:KADOKAWA
作者名:伏見つかさ
作者サイト:LUNAR LIGHT BLOG
絵師名:かんざきひろ
絵師twitter:かんざきひろさん(@kanzakihiro) / Twitter
紙書籍通販:エロマンガ先生 13 エロマンガフェスティバル
Kindle版まとめ買い:エロマンガ先生
DMM電子書籍:エロマンガ先生 13 エロマンガフェスティバル

約3年振りとなるエロマンガ先生ですが、この13巻で完結です。
ハッピーエンドになるのがわかりきっていたラブコメですし、
予想通りであり、期待通りの最終刊でしたね。
こういうのが良いんです。

マサムネとエロマンガ先生の二人で紡ぎ上げてきた夢の物語も、
アニメ放送を経て、綺麗に仕上がっていましたね。
それを彩る周りの友人たちというのも良かったです。
エルフちゃんとムラマサ先輩はやはり最高だと思うわけです。

今回もメタネタが多かったですが、
電子書籍のポイント割引とか、実書店からすると大変だろうな、と思います。
ただ、私も購入している作品の9割近くが電子書籍で、
DMMのポイント還元セールとか使いまくってる身なので…
ちょっと申し訳ないかな、と思わなくもないですね。
あ、エロマンガ先生はちゃんと紙で買ってますから!
次回作からは電子になるとおもうけど…!

次回作といえば作中でマサムネが言ってたけど、
カレー屋として認知されたら次回作もカレーを出すのは当然というか。
まぁ、ここら辺は難しいところですね。
げんしけんが売れたらげんしけんを求められた木尾士目さんみたいな人もいるし…
逆に下ネタギャグ漫画が売れたのに僕ヤバという純愛ラブコメが売れた桜井のりおさんみたいな人も。
難しいところですよね、こういうのって。

それにしてもマサムネが15ヶ月連続刊行を予定していましたけれど、
これ、一番大変なのはエロマンガ先生だろうな、と思う訳です。
イラストレーターが売れっ子だと、そっちでスケジュールが律速するなんてザラですからね。
だからこそ原作者は外伝とか別シリーズを別イラストレーターで刊行しているわけですから。
マサムネの狂気のペースに付いていくとか、エロマンガ先生の愛ですよ、愛。
そこに一番紗霧の愛情を感じましたね…!w

とにもかくにも、最後まで綺麗に紗霧と正宗の、素敵なラブコメでした。
次回作もカレー、もとい妹モノのラブコメを期待しております。
時流に乗って異世界転生追放ざまぁ系妹ラブコメですかね!?w
もしくはシティーハンターをモチーフにした妹ラブコメな可能性も…!

:: 2022/8/14 日曜日::

■[ラノベ]エーレンフェストでの戦い「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身IX」」

アーレンスバッハで毒に倒れたフェルディナンド様を救出できたローゼマイン。
しかし、本物のディッターはエーレンフェストの礎を守るまで終わらないということで、
ダンケルフェルガーとアーレンスバッハの騎士を率い、
激戦区となっているゲルラッハへと援軍に駆けつけるが、そこには仇敵グラオザムが暗躍しており…

今回も書き下ろし短編が増量しての新刊となっています。
ローゼマイン視点以外でのエーレンフェスト攻防戦が語られているのですが、
これがまた面白いのです!
ローゼマインに語った一面だけでは気付けなかった裏側を知ることができて興味深かったですね。

ユーディットが感じた普通の貴族たちによる当たり前のような連座の感覚や、
シャルロッテ視点でのヴィルフリートの悪い意味での空気の読めてなさ、
そして、フロレンツィア視点でのヴェローニカとの対面とかは、
ローゼマインが決して知ることがない部分だろうな、と思いました。

ジルヴェスターとゲオルギーネの会話に関しては、
本当に二人は噛み合わないなぁ、と思いましたね…
前巻でゲオルギーネ視点での過去を読んでいたからこそわかったんだけど、
彼女は彼女なりに苦悩していたんですよね…
領主になるための努力をしていたのに、両親の方針で無理矢理剥奪されたのに、
ジルヴェスター本人はゲオルギーネが領主になれば良い、と言い放ったわけで…
そりゃ、怒りを買うに決まってますよね…

当時のジルヴェスターは両親の暗躍を知らなかったんだろうけど、
領主になって数年経っている今は気付いておくべきだったとは思います。
リヒャルダとか事情を知っている側近がいるわけなんですから。
こういった、無神経なことを言って相手を激怒させるところは、
ヴィルフリートと本当にそっくりだな、と思わざるを得ませんね…

肝心のローゼマインですが、
争いが苦手なのに激戦区を走り抜けた上に戦いに身を投じるとか、
そりゃPTSDになっても仕方ないですよね。
ただ、貴族として取り繕うのが上手くなったがために周りが気付けない、
というのも何とももどかしいものがありました。

そして一番面白かったのはやはり仮縫いの場面ですね!
暴走するダンケルフェルガーに翻弄されるのはエーレンフェストの常とはいえ、
ハンネローレ様に暴露されたせいでトゥーリやコリンナに色々知られてしまったのには笑っちゃいましたw

あと、外面を取っ払って本音トークをした時のノリとかもとても好きです。

「わたくしはアウブでもツェントでもどちらでも良いのです。わたくしの計画が図書館都市になるのか、図書館国家になるのかという些細な違いしかありませんから……」
「全く些細ではありません」

特にこの流れがメッチャ好きで…w
何度も読み返してしまいましたね!

ただ、そんな和やかな場面だけが続くわけではなく、
ラオブルートの暗躍がまだ続いているので戦いはもうしばらく続くんですよね。
エピローグでラオブルートの事情もわかりましたけれど…
政変の原因もそうだけど、後始末まで含めて全ての原因は王族の失態ですよね…
王族への恨みがあるラオブルートの事情を把握せず、
中央騎士団の団長を任せるとか、トラオクヴァールは本当に人を見る目がないな、と思いました。

ちなみに今回は特定の書店で販売されている紙書籍版特典が読みたくて、
アニメイトで買ったんですが、その特典SSが面白かったです!
トゥーリはやっぱりマインの姉であり、わかってるなぁ、と感心して大笑いしましたw
うーん、マイン…! お姉ちゃんにはバレバレだったよ!
ドンマイ!

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