本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2007/12/29 土曜日::

■[ラノベ]年末恒例、ラノベBest5

今日はライトノベルのベスト5を発表ー
昨日のうちにやっておくべきだったとコミケで疲れた私は痛切に感じております。

5位:ゼロの使い魔

ゼロの使い魔13 (MF文庫 J や 1-16)
著者/訳者:ヤマグチノボル
出版社:メディアファクトリー( 2007-12-20 )
定価:¥ 609
文庫
ISBN-10 : 4840121109
ISBN-13 : 9784840121101

黒歴史のアニメのことはともかく、原作は最高です。
非常に頭の悪い短編もあったり、感動的な展開もあったりと楽しませてくれます。
まぁ、一番の魅力は何と言ってもルイズのツンデレなんですけどね。
ツンデレとはかくありたいものであります。

4位:とらドラ!

とらドラ 6 (6) (電撃文庫 た 20-9)
著者/訳者:竹宮 ゆゆこ
出版社:メディアワークス( 2007-12-10 )
定価:¥ 578
文庫
ISBN-10 : 4840241171
ISBN-13 : 9784840241175

青春ラブコメの決定版!
若人たちの青春群像劇として非常に読み応えがあります。
竹宮ゆゆこさんの小気味良い文体とヤスさんの魅力的なイラスト。
電撃文庫を代表する作品と言って過言はないでしょう。
ちなみに私の最近のお気に入りは独身(30)です。(笑

3位:狼と香辛料

狼と香辛料 6 (6) (電撃文庫 は 8-6)
著者/訳者:支倉 凍砂
出版社:メディアワークス( 2007-12-10 )
定価:¥ 599
文庫
ISBN-10 : 4840241147
ISBN-13 : 9784840241144

来年からアニメ化が決定している作品。
今が正に旬の作品ですよ。
経済主体のファンタジー作品という異色ながら面白さは正統派。
やはり一番の肝はホロの可愛さですよね。
ホロ可愛いよホロ。

2位:BLACK BLOOD BROTHERS

BLACK BLOOD BROTHERS 8 (8) (富士見ファンタジア文庫 96-13)
著者/訳者:あざの 耕平
出版社:富士見書房( 2007-10 )
定価:¥ 693
文庫
ISBN-10 : 4829119683
ISBN-13 : 9784829119686

ライトノベルとして非常に完成度が高い名作。
スロースターター、あざの耕平の真骨頂ですよ。
富士見ファンタジアの面白さを色濃く受け継いだ作品でもあります。
吸血鬼モノでまだこれほどまでに面白い作品が書けるだなんて!
ちなみにおっさん連中が非常に魅力的で困ります。(笑

1位:バカとテストと召喚獣

バカとテストと召喚獣3 (ファミ通文庫 い 3-1-3)
著者/訳者:井上 堅二
出版社:エンターブレイン( 2007-08-30 )
定価:¥ 588
文庫
ISBN-10 : 4757736827
ISBN-13 : 9784757736825

今年一番の注目株はこの「バカとテストと召喚獣」でしょう。
エンターテイメントに徹した非常にバカな作品。
まだ新人ということで荒削りな部分は多々ありますが、
その面白さは注目すべきものがあります。
結構ラブコメ色が強いのも個人的にグッド。

イチオシ:人類は衰退しました

人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫 た 1-2)
著者/訳者:田中 ロミオ
出版社:小学館( 2007-12-19 )
定価:¥ 630
文庫
ISBN-10 : 4094510443
ISBN-13 : 9784094510447

田中ロミオの作品というだけで買う価値が個人的にあります。
ガガガ文庫という新興レーベルの看板足りうる作品かと。
ほのぼのな絵柄と文体でありながらブラックでシュールな要素も織り交ぜている怪作。
田中ロミオを知らない世代の人間こそ買って読んで欲しいです。

:: 2007/12/25 火曜日::

■[ラノベ]Nice Cream! 「ゼロの使い魔 13巻 聖国の世界扉」

ゼロの使い魔13 (MF文庫 J や 1-16)
著者/訳者:ヤマグチノボル
出版社:メディアファクトリー( 2007-12-20 )
定価:¥ 609
文庫
ISBN-10 : 4840121109
ISBN-13 : 9784840121101

いゃっほう! ルイズ最高!!!

黒歴史となったアニメでしたが、とても大切なものを僕たちに残してくれました。
それは、釘宮理恵です。
ただでさえ、13巻ではデレ度が90%を超え至高のツンデレを見せるルイズ嬢ですが、
脳内登録された釘宮ツンデレボイスで妄想した日には現世に戻って来れなくなるでしょう。

最高に頭が悪い(誉め言葉)12巻の次はルイズの魅力120%の13巻でした。
デレっぷりが極まり、マルコリヌに邪見にされるくらいのバカップルなルイズとサイト。
しかし単にデレなだけではここまでの破壊力はりません。
長く険しいツンの道のりを経て辿り着いた先にあるデレだからこそ至高の味わいがあるのです。
そう、これぞツンデレの真骨頂とも言えよう。

そして物語的には重要な転機を迎えます。
前半のルイズとサイトのバカップルぶりで身悶え、
中盤はバトルがあって盛り上がってきて、
後半でノートPCやガンダールヴの槍といった伏線や虚無の担い手といった伏線が回収され、
そして最後にルイズが見せる楽しそうだけど切なく悲しい行動に涙を流してしまいます。
好きだからこそ優しい嘘をつくお互いの姿は不覚にも感動してしまいました。
良い話だー

好きだから、サイトの為に帰る方法を探してあげたいけど、帰って欲しくないルイズ。
元の世界に帰りたいけど、友人やルイズといった好きな人が出来、心残りがあるサイト。
具体的に帰る方法が提示されたことで揺れるルイズの心の機微がいとおしい。
この二人が終盤に取った行動が丁度7巻と逆になっているのが絶妙ですね。
今まで二人が結ばれるまでの障害を一つずつ取り除いてきましたが、これが最後の壁です。
サイトには舞台と駒が揃っているので、次回は最高に盛り上がることを期待してしまいます。
うーん、14巻が楽しみだー

:: 2007/12/18 火曜日::

■[ラノベ]みんな大好き田中ロミオの新作「人類は衰退しました(2)」

人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫 た 1-2)
著者/訳者:田中 ロミオ
出版社:小学館( 2007-12-19 )
定価:¥ 630
文庫
ISBN-10 : 4094510443
ISBN-13 : 9784094510447

天才エロゲシナリオライターの田中ロミオ氏がライトノベルを執筆!
というコピーで期待を集めた1巻が好評だったみたいで無事2巻の発売です。
新人類となった妖精さんと旧人類となった人間さんのまったりマロン風味のお話。
ちなみにマロンは雰囲気と語感が重要で意味はありません。

1話目は妖精さんが作った意味不明で意味がない道具を回収して片っ端から使ってみたら、
妖精さんサイズに縮んでしまい、「私」が弱肉強食な世界を体験する「人間さんの、じゃくにくきょうしょく」 
弱肉強食という酷く世知辛く厳然とした世界をミクロでコミカルに書き綴っているのですが、これが凄い。
「私」が突飛な行動したり、鳥に食べられそうになったり、ハムスターさんと交流したりと、
随所に細部まで考えられているのが見て取れるのですが、総括するとほのぼのとして面白い。
このバランス感覚が素晴らしいです。

2話目は助手の人を迎えに行ったら妖精さんのせいで時間を繰り返してしまう、
田中ロミオファンにとってはC†Cでお馴染みのループモノ「妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ」
二度寝三度寝が当たり前で自堕落という言葉がぴったりな上に、
対人恐怖症もとい、人見知りな「私」が異性の助手に会うという大仕事を全うする壮大なストーリー
…という訳でもなく、何となくバナナで滑って転ぶお話ですな。
こんだけダメ人間の主人公なのによくこれだけ面白い話ができるなぁ、と感心する話でもあります。

この作品には一応SF的なものが散見されますが、それはメインではありません。
喩えるならSFはバニラエッセンスなようなものでしょうか。
香りだけを楽しむもので、直に味わったら苦いだけで美味しくない、みたいな。

まぁ、兎にも角にも田中ロミオさんの作品というだけでもお勧めなのに、
これが面白いとなったら強烈プッシュというものですよ。
まだ2巻目ということで手を出しやすいですし、その面白さに触れてみては如何でしょうか。

:: 2007/12/17 月曜日::

■[ラノベ]上等シリーズのタッグが挑む新シリーズ「聖剣の刀鍛冶」

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) (#1) (MF文庫J (み-01-09))
著者/訳者:三浦 勇雄
出版社:メディアファクトリー( 2007-11 )
定価:¥ 609
文庫
ISBN-10 : 4840120838
ISBN-13 : 9784840120838

「上等。」シリーズを作り上げた三浦勇雄と屡那のタッグが送る新シリーズ。
かつての大戦の傷が癒えた頃、平和な独立交易都市を舞台にした剣と魔法のファンタジー
ライトノベルの王道ともいえる世界観ですが、三浦勇雄の熱血っぷりは王道でこそ活躍するように思えます。
主人公が女性騎士(巨乳:重要)なのも見逃せません。

剣を探していた自衛騎士団の新米騎士セシリーが出会った鍛冶屋のルーク。
彼の鍛えた「刀」に魅せられたセシリーが自分の一本を鍛えて貰おうとする事から物語が始まります。

新米らしく未熟な所が多いセシリーですが、「上等。」シリーズの主人公の系譜を受け継ぐキャラで、
ヘタレながらも一本筋が通った生き方をしており好感が持てます。
過去に何かあったらしく「刀」を鍛えることを拒むルークですが、
助手のリサと共に割と強引なところがあるセシリーによって、
大戦の忌むべき遺物”悪魔契約”した者が関わる事件に巻き込まれていきます。

3部構成になっていて、第一話がセシリー、第二話がリサ、第三話が魔剣アリアの短編。
その中でも第一話「騎士 Knights」と第三話「魔剣 Sword」は熱い展開。
そして泥を啜ろうとも傷を負おうとも信念を貫き、人以外とも友情を育むセシリーの姿は、
「上等。」シリーズに通じるものがあると感じました。

安定した面白さはありますが、「熱血」以外は王道ファンタジーですね。
これから化けるかどうかにも注目していきたいです。

:: 2007/12/16 日曜日::

■[ラノベ]ロリヒロインと初めてのお泊まり「SHI-NO 支倉志乃の敗北」

SHI-NO支倉志乃の敗北 (富士見ミステリー文庫 76-6)
著者/訳者:上月 雨音
出版社:富士見書房( 2007-11 )
定価:¥ 567
文庫
ISBN-10 : 4829164034
ISBN-13 : 9784829164037

完璧な才能と死への志向性を併せ持つ志乃ちゃんと、
そんな志乃ちゃんと家族になろうとする”僕”の物語。

”僕”の退院祝いできらら先輩から焼肉を奢って貰った時に手に入れた絵画展のチケット。
二人で行ったそこでは一枚の赤い作品のモチーフを当てるクイズがあったんだけど、
それを志乃ちゃんが看破したことで、京都の山奥にあるその画家のアトリエに招かれる。
メイドさんにもてなされたそこで、二人は”赤い”死を見ることになる―。

事件の異様性だとか才能に関しての論議など、興味深いものがありましたが、
やはり今回メインに据えるべきなのは志乃ちゃんのことでしょうね。
”僕”が気付いていたように序盤から志乃ちゃんがいつもと少しだけ違っていましたが、
最後に真白ちゃんが指摘したことが正しいとするなら全てに納得できるんですよね。
一度”僕”が入院する程の傷を負ったことで志乃ちゃんの中でその感情が芽生えたんでしょう。
愛されてるなぁ、”僕”

そんな”僕”が思い出しかけている志乃ちゃんの真実。
恐らく冒頭のカラー口絵がそれを表しているんでしょうけど、一体どういったことなのか。
そういった物語の本質が気になるんですけど、それと同じかそれ以上に志乃ちゃんが可愛いですね。
純粋な黒である志乃ちゃんが”僕”を混ぜることでどうなるのか、先が気になります。

:: 2007/12/15 土曜日::

■[PC・デジタル,ラノベ]ロリラノベと言えば? 「紅 ~醜悪祭~(上)」

紅~醜悪祭 上 (1) (集英社スーパーダッシュ文庫 か 9-6)
著者/訳者:片山 憲太郎
出版社:集英社( 2007-11 )
定価:¥ 520
文庫
ISBN-10 : 4086303426
ISBN-13 : 9784086303422

久しぶりの紅新刊はこれでやっと3冊目。
来春TVアニメ化が決まっており、ジャンプSQで本家の山本ヤマトさんが漫画連載中。
でも3冊しか出てない、という理由からではなくこの作品がメディアミックスされるというのが驚きです。
人気や面白さに関しては文句ないし、ヒロインたちも魅力的なんだけど…
悪趣味なまでに酷い事件が溢れる世界の物語なだけに…
まぁ、「エルフェンリート」や「なるたる」よりマシだし大丈夫なの…かなぁ?

上下巻(中があるかも知れませんが)の上というだけあってまだ物語の序盤。
TVアニメ化も意識してなのか夕乃、銀子、紫といったヒロインたちをメインだけでなく、
五月雨荘の面々だけでなく、1巻序盤で登場したストーカー事件の杉原さんといった、
今までの登場人物を丹念に書き込んでいるのが印象的でした。
そして相変わらずの真九郎のモテっぷりと鈍感さがある意味感動的でした。

しかし全方位好き好き光線が出ている夕乃さんと結ばれるのが一番だとは思うのですが、

「キスしていいか?」
「そのうちね」

という会話が自然と出てくる銀子の線も捨てがたいんですよね。
ただ真九郎の心を現時点で一番占めているのが7歳の紫といのがまた…
まぁ、紫は素直だし愛らしいし将来有望だと思うけど…
そして今回の事件の発端とも言える姉捜しを頼みにきた静之ちゃん6歳といい、
真九郎は16歳にして真性のロリコンなのかも知れない…

それにしても「カンダタを倒しに行ったらゾーマに会った」的な展開ですが、
一体これからどういった展開になるんでしょうね。
紅香の件は時系列的に数年後の「電波的な彼女」で存命しているので安心なのですが、
真九郎がこの窮地をどうやって切り抜けるのか気になる所です。

関係ないけど『孤人要塞』『弧人要塞』どっちなんだろう…
ラノベは相変わらず誤字が多いなぁ…

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