本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2021/5/7 金曜日::

■[ラノベ]再起と王都動乱「魔弾の王と凍漣の雪姫」7巻

魔弾の王と凍漣の雪姫7巻魔弾の王と凍漣の雪姫7巻
出版社:集英社
作者名:川口士
作者サイト:一〇八(仮)
作者twitter:川口士さん(@kawaguchi_tsu) / Twitter
絵師名:美弥月いつか
絵師サイト:COLOR GIMMICK – 美弥月いつかの公式サイトです
紙書籍通販:魔弾の王と凍漣の雪姫 7
Kindle版まとめ買い:魔弾の王と凍漣の雪姫
DMM電子書籍:魔弾の王と凍漣の雪姫 7

ガヌロン公爵が裏で糸を操るバシュラル王子の内乱で慌ただしいブリューヌ王国。
初戦で敗走したベルジュラック遊撃隊はティグルの父の親友であるマスハス卿を頼り、
マスハス卿も快く迎え入れてくれたのだが、ガヌロン派からは攻勢を仕掛けられる。
そして黒騎士ロランは無事に仲間と合流し、王子とともに行動することになるんだけど…

前作とは色々と違っていましたが、ティグルの才能の伸ばし方も変わってきてますね。
タラードというライバルに対抗するため前作と同じ飛距離と精密さを伸ばすのではなく、
速射性と連射性を伸ばしてくるとは思いませんでした。
かつての師の言葉を思い出し、オーバーキルではなく確殺を重視するというか。
なるほど、こういった方向性もあるのか…

前作と違うと言えば総指揮官がティグルではなくリュディであることもそうですね。
ウルス卿が存命で、かつティグルと合流できたこともそうだけど、
本当にティグルの運命が前作とは全然異なってきましたね。
ウルス卿が提案していた未来以外にも何か可能性はあるのでしょうか。
あると良いんだけどなぁ。

とはいえガヌロン公爵がかなり強引な手段を取ったことで王宮で過ごす未来は遠のいた気がしますね。
ガヌロン公爵の過去は判明したけれどその目的はまだ不鮮明なので、そこは気になるところですね。
バシュラル王子の目的も今ひとつハッキリしないのもあるし…
彼らの最終的な目的が気になるところですが、
そこに至るまでに取った手段はやはり賛同しかねるので、
やはりティグルたちには頑張って打倒して欲しいものです。

それと今回はティグルにラッキースケベはありませんでしたが、
サービスシーンがちゃんとあったのは流石でしたね。
ただ、リュディはティグルがミラと相思相愛なのにまだ気付いてないからなぁ…
そこが地雷にならないかが心配です。

:: 2021/5/5 水曜日::

■[ラノベ]北方の英雄「ゴブリンスレイヤー」14巻

ゴブリンスレイヤー14巻ゴブリンスレイヤー14巻
出版社:ソフトバンククリエイティブ
作者名:蝸牛くも
絵師名:神奈月昇
絵師サイト:Light Of Night
紙書籍通販:ゴブリンスレイヤー 14
Kindle版まとめ買い:ゴブリンスレイヤー
DMM電子書籍:ゴブリンスレイヤー 14

迷宮探検競技から少し変わったように感じるゴブリンスレイヤー
カレが珍しく望んだ先は北の山を越えた向こう側の領域で。
そこへ行くための依頼もあってドワーフの地下都市を経由して着いた所は、
北方の戦士たちが住まう異文化の地で…

今回出てきたのはヴァイキングがモチーフの人々でしたね。
東北なまりで表現してましたが、
ルビが振ってなかったら全く意味がわからなかったですね!w
異文化の嫁取りとかも意味がわかりにくかったけど、
昔だとわりと良くあったことなのかもしれない…

そう言えば作中でゴブリンスレイヤーが火矢の呪文を70発云々とかありましたが、
あれは去年ダンメモであったゴブスレコラボのネタですね。
ダンまちのベルくんが火矢を70発撃てると聞いて驚いていたゴブスレさんが懐かしいです。
ちゃんとコラボネタも逆輸入されてて、
楽しんだ私としてはかなりニヤリと出来ちゃいました!w

そして北海でもゴブリンを殺していたゴブスレさんですが、
ゴブリン以外の海魔とも戦ってましたね。
勇敢な戦士というのは文化の違いを越えて影響を与える者ですから、
ゴブスレさんのお陰で冒険者という職業に一目置かれることは間違いないでしょう。

それはそうと冒険で手に入れた剣と、
北方の地で出来た縁でこしらえて貰った鞘は、
ゴブスレさんの宝物ですね。
ちゃんとゴブスレさんの中にも少年の心が残っているのがわかってほっこりしました。

:: 2021/5/3 月曜日::

■[ラノベ]ハルトに仕える者の矜持「精霊幻想記 19. 風の太刀」

精霊幻想記19. 風の太刀精霊幻想記19. 風の太刀
出版社:ホビージャパン
作者名:北山結莉
作者サイト:北山結莉
作者twitter:北山結莉さん(@yuri_kitayama) / Twitter
絵師名:Riv
絵師twitter:Rivさん(@rivleaf) / Twitter
連載サイト:精霊幻想記(Web版)
紙書籍通販:精霊幻想記 19.風の太刀
Kindle版まとめ買い:精霊幻想記
DMM電子書籍:精霊幻想記 19.風の太刀

聖女エリカから辛うじてリーゼロッテを救出できたハルト。
しかし覚醒勇者の圧倒的な能力には手ひどくやられてしまう。
ハルトが負傷しているのを好機と見たレイスは、
逆恨みに燃える天上の獅子団を使嗾してガルアーク王国に強襲を仕掛けて…

かつてハルトが危惧した通り、ハルトを恨む者たちが美春たちを襲うことになり、
レイスのチートな能力と傭兵たちの悪逆さに背筋が凍る思いでしたね。
サラにアルマといった精霊の里出身の女の子たちが強いのは分かってましたが、
それにしたってレイスに何枚も切り札をきられて窮地に陥ってしまったのにはハラハラしました。

でも、だからこそそこに間に合ったゴウキたちが輝いてましたね。
ハルトの両親にして親友夫婦の敵討ちに助力することは叶わなかったけど、
その仇敵の部下たちからハルトの大事な人たちを守ることが出来たとか、
武士として本懐を遂げたようなものでしょう。
ゴウキ夫妻は本当に良い仕事をしてくれたなぁ。

ただ、ハルトの手札が次々と明らかにされたため、
ガルアーク王国でもハルトの出生の秘密とかがバレる可能性もあるわけで…
しかもレイスがこれからも暗躍し、聖女エリカが侵攻してくるんだよなぁ…
ハルトはこれからも大変ですね。
とはいえ味方も多く、そして強いことが今回よく分かったので多少は安心できるかと思います。
女性関係に関してはゴウキさんは力になれそうもないですけどね…!w

:: 2021/4/30 金曜日::

■[ラノベ]愛の女神のブロークンハート「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」17巻

女神祭でのシルとのデートはフレイヤ・ファミリアにかき回されたけど、
最後には真剣に想いを告げてきたシルを苦悩の末、憧憬への一途さから振ってしまったベル。
シルと同じくベルも傷付いたんだけど、
どうしてもベルを手に入れたいシルはその「娘」としての役割をかなぐり捨てて、
愛の女神フレイヤとして強引な手段を取ることに…!

私みたいな熱心な大森藤ノファンなら周知のことだと思うのですが、
大森藤ノさんはダイの大冒険の大ファンなので、
この17巻の展開を読んだ時は「ダイの記憶喪失のオマージュか!?」と思ったんですよね。
ただ、よくよく考えればうしとらの婢妖による記憶操作の方が近かったですね。
どちらにしろ、大森藤ノさんが上手くダンまちの世界観に取り込んでいると思います。

しっかし、フレイヤ様の愛が重かった17巻でした…!
ベルくんが手に入らないなら、手に入るように世界そのものをねじ曲げるというやり方は、
「流石は女神様だな!」と妙に感心しましたね…
自らに課していたルールを破ってでも。
かつて天界に送還したイシュタルと同じになってでも。
それでもベルくんを手に入れたかったとか、ある意味純愛モノだな…

そしてフレイヤ様が一度ルールを破ってしまったら、
それ以降はルールを守るのが面倒になるというのがわかるなぁ…
ソシャゲで一度課金してしまうと、ブレーキが効きにくくなるような感じでしょうね…
そういったところは女神様も俗っぽいな、と思いましたが、
一番俗っぽいな、と思ったのは終盤でベルくんに論破されて羞恥で赤面したところですね!
あそこでフレイヤ様はとても可愛いと思ってしまいました…

とはいえ、フレイヤ様の魅了によって記憶を改竄された被害者たちはたまったもんじゃないですよね…
記憶が正常化された時にキレてた面々の怒りは正当なモノですよ。
リリは奇声を上げ、春姫は静かに絶望してましたが、
一番の被害者はベルくんラブラブ日誌を没収された上に熟読されたエイナさんでしょう。
これ、フレイヤ様以外に読まれたら羞恥で死んでしまうのでは…?

それにしても今回のベルくんは深層に落ちた時は別ベクトルの苛酷さですね…
みんなの記憶がねじ曲げられてしまって自分の認識が間違っているのかと信じられなくなり、
大好きだった人たちに冷たくあしらわれるとかツラいにも程があるよ…!
あと、肉体的にも毎日ボコられててツラすぎだと思いました。
ステータスの耐久が抜群に伸びてるのには「さもありなん」と思いましたもん…w

あと、ヘスティア様は流石の処女神でしたね!
まさかヘスティア様の設定がここで活きてくるとは思いませんでした。
アルテミス様は劇場版で天界に戻ってしまっているし、
都市外からの救援とか都合良く来るとは思えなかっただけに、
一体ここからどう巻き返すのかと戦々恐々としてましたが、
まさかヘルメスがあんな良い仕事してくれるとはなぁ…
ループモノ主人公っぽいこと言ってたのには笑っちゃったけど…w

フレイヤ編にしてもシル編も次の1冊でまとまるっぽいですね。
まさかまた「戦争遊戯」をすることになるとは思いませんでしたが、
今回は前回とは規模が違うモノになりそうですね…
どういった展開になるんだろう…
早く続きが読みたいです。

:: 2021/4/28 水曜日::

■[ラノベ]恋だったり青春だったり「赤くない糸で結ばれている」

赤くない糸で結ばれている赤くない糸で結ばれている
出版社:KADOKAWA
作者名:筏田かつら
作者twitter:筏田かつらさん(@ysk1120e) / Twitter
絵師名:山中ヒコ
絵師twitter:山中ヒコさん(@hicoyama) / Twitter
紙書籍通販:赤くない糸で結ばれている
DMM電子書籍:赤くない糸で結ばれている

筏田かつらさんの新作ですが、今回は短編集です。
短編ですが、登場人物は少しずつリンクしているので、
連作短編って感じですね。
内容は恋模様が多めですが、それ以外もあります。

とはいえ、どの恋模様も幸せかというとそういうわけではなく…
恋に落ちてしまってからのトキメキ具合とか、
どうしても気になってしまって暴走する感情とか、
そういった描写はとても上手くて流石なんですが、
恋したからってすぐ結ばれるとは限らないんですよね…

しかし「そんなアイツに騙されて」に関しては、
その… こういっちゃなんだけど、オチが読めすぎたというか何というか…
見事にヤリチンくんに翻弄されてるのが読者には分かりきっていたので、
何というか切ないというか虚しいというか…
でも、恋してからのトキメキ具合は胸キュンなだけに切なかったですね…

切ないと言えば「栞のテーマ」が切なかったです。
アンテナの意味を素直に感じていれば。
あの時に別の本を薦めていれば。
店がもっと繁盛していれば。
そういったifを感じてしまい、切なさが半端なかったですね…
最後に話しかけられなかったのが特に…

:: 2021/4/26 月曜日::

■[ラノベ]怠惰で愚かな王族の傲慢「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部 女神の化身 V」

王族の要望で星結びの儀式の神殿長の役割をすることになったローゼマインは、
領主会議中でも図書館地下書庫で翻訳作業に勤しむことになるんだけど、
そこにやってきたディートリンデを避けて図書館裏庭に出た先で祠を見つけ、
そこでツェント候補へ到る道筋へ辿り着いてしまい…

このV巻ではどうしても王族へのヘイトが溜まってしまいますね。
アナスタージウス王子はまだ謝ってくれましたし、
何よりエグランティーヌ第一主義なのはわかってたのでまだ割り切れますが、
エグランティーヌがちょっとね…

ローゼマインが憤懣やるかたないように漏らしていたように、
あれだけ貢献していても王族の論理で無理強いするとかね…
身近な争いを避けるためにエーレンフェストに圧力を掛けるとかヒドすぎです。
本社内での派閥争いに辟易したから支社に仕事を丸投げした上で、
有能なエースを引き抜きまくるようなもんですよ。
それに何も罪悪感を持ってないのが更にヒドい。

特にヘイトが溜まったのはジギスヴァルト王子ですね。
商人聖女ローゼマインとの話し合いでも傲慢なところが目立ちましたが、
巻末書き下ろしのアドルフィーネ視点の短編では更にその傲慢さが顕著でしたね。
狭い世界で生きてきて、そこから出てこなかった弊害なんでしょうが、
それにしたってこれはヒドいというか…
ヴィルフィリートとは違った困った所が目立つ王子様ですね…

商人聖女としてのローゼマインにやり込められていましたし、
私はWeb版読んでるのでこの先にちゃんと報いを受けるのは知っているので溜飲は下がりますが、
書籍版しか読んでない人にはキツいと思います。
書籍版でこの後スッキリする展開までは後2,3冊はかかると思いますので、
それまで耐えるか、積ん読にしておいて後で一気に読むかしかないと思いますね。
私のお勧めは我慢できずにWeb版を読むというものですね!w

それにしてもアドルフィーネ視点の短編やオルタンシア視点の短編を読んで痛感しましたけど、
どの登場人物も本当に色々と考えて動いてるんだなぁ…
この本好きの下剋上は飽くまでもマイン視点で見聞きしたことを綴っているだけで、
裏側には本当に色々な物語があるんだな、と感心することしきりです。

今回もハンネローレ様がフェルネスティーネ物語について語っている時のセリフから、
ダンケルフェルガー内でフェルネスティーネ=フェルディナンドという認識になってそうですよね。
そこに到るまでのダンケルフェルガー内での情報共有の話とかもあるんだろうなぁ…
いつか読んでみたいものです。

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