本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2020/4/2 木曜日::

■[ラノベ]嫁取り物語「理想のヒモ生活」13巻

理想のヒモ生活13巻理想のヒモ生活13巻
出版社:主婦の友社
作者名:渡辺恒彦
作者サイト:渡辺 恒彦
絵師名:文倉十
絵師サイト:ハイノハナ
絵師twitter:文倉十 (@haino) | Twitter
紙書籍通販:理想のヒモ生活 13
Kindle版まとめ買い:理想のヒモ生活
DMM電子書籍:理想のヒモ生活 13

理想のヒモ生活、待望の13巻です!
ついにフレア王女の故郷であるウップサーラ王国に到着した善治郎一行は歓迎されるも、
第一王女であるフレアを側室に迎えたいことを進言すると非難轟々になってしまう。
そんな善治郎に対して第一王子エリクが持ち出した条件が「成人の儀」を受けることで…

脳筋戦士たちを相手にヒヤヒヤしながらも上手く立ち回る善治郎が格好良いですね。
筋肉や度胸や根性を信条としてそうな戦士たちを言葉巧みに立ち回り、
時空魔法という反則技を使いこなして熟練の戦士たちの度肝を抜いて、
付与魔法で強力な魔法が施された魔道具で圧倒するとか、
とても爽快感があるというか、スッキリしますね。

まぁ、それだけの力を手にしながら驕らないところが善治郎の一番凄い所なんですけどね。
自分の実力と度胸のなさを一番知っているからこそ、出来ることしかやらないんだけど、
出来ることは精一杯やるところに好感が持てるんですよ。
それによって成し遂げたことには称賛を惜しまない脳筋戦士たちは、
これはこれで気持ちが良いものだな、とも思いますが。

それにしてもフレア王女はかなりお転婆だと思ってましたが、
公衆の面前でのプロポーズみたいなことがここまで大きな出来事だったとは…
あの頑固なエリク王子も簡単に折れ、聡明な双子の弟も完全に想定外とか、
これはお父さんも頭が痛いことでしょうw

惜しむらくはフレア王女がメインの物語だったことで、
ルクレツィアの出番がほぼ皆無になってしまったことでしょうか。
ウップサーラ王が懸念している事実に関しては次巻以降に持ち越しでしょうね…

取りあえず今回で長かった北大陸の話も一段落ですね。
次はまた双王国との話になるのかどうか…
どちらにしろ善治郎に心労が溜まりそうなのが心配ですね。

:: 2020/3/30 月曜日::

■[ラノベ]成長のための苦悩とハーレムラブコメと「14歳とイラストレーター」8巻

14歳とイラストレーター8巻14歳とイラストレーター8巻
出版社:KADOKAWA
作者名:むらさきゆきや
作者twitter:あるば/むらさきゆきや (@murasakiyukiya) | Twitter
絵師名:溝口ケージ
絵師サイト:NtyPe
絵師twitter:溝口ケージ (@Keji_NtyPe) | Twitter
紙書籍通販:14歳とイラストレーター 8
Kindle版まとめ買い:14歳とイラストレーター
DMM電子書籍:14歳とイラストレーター 8

今回は乃々香ちゃんがイラストレーターとして苦悩する回であり、
ユウトのモテモテっぷりを堪能する回でもあります。
ラノベだから当たり前とはいえ、ハーレムラブコメすぎる…!
だが、それが良い…

乃々香ちゃんの苦悩は、何というか、若いですね…
そして、成長するための苦悩なだけに眩しいです。
成長するために精一杯頑張り、足掻いているからこその苦悩ですからね。
周りの大人がきちんとフォローしてくれるというのは羨ましくも思います。

今回ユウトと真面目に本音をぶつけ合うことで、
二人の仲が元に戻るどころか、更に一歩踏み込んだものに思えますが、
それによってナスさんが危機感を覚えているのが心配ですね。
個人的にナスさんはユウトとお似合いだと思っている上に、
世界的に二人の仲が近しいものだとバレてしまいましたからね。
これでナスさんがフラれるようなら、キツイにもほどがありますよ…
でもまぁ… そういった前兆があるように思えるんだよなぁ…
これはもう、最近流行りのマルチエンドにしないと…!

それはそうと新キャラも登場してましたね。
マリィとはまた違った美少女ラノベ作家さんですが、
趣味嗜好がおっさんなので、これはこれでアリというか。
そういった美少女の方が受けるのは月ノ美兎委員長でわかりきっているので、
是非とも再登場を期待したいものであります。

:: 2020/3/28 土曜日::

■[ラノベ]このストーキングがすごい! 2020「超高度かわいい諜報戦 ~とっても奥手な黒姫さん~」

名家の令嬢にして才色兼備・文武両道な生徒会書記の橘黒姫
彼女はその才能と財力にモノを言わせて、
平凡なぼっちである凡田純一をストーキングするほどに恋に恋しているのだった…!

というのは表の顔で…

裏世界でCIAなどの諜報機関と渡り合う謎の組織<御伽衆>総帥の”翁”である橘黒姫
裏世界で謎のまま失踪した凄腕のエージェント”飛鷲”である凡田純一
お互いが裏の顔を知らないまま過ごしている高校生の二人に、
とある劇物が混ざり込むことで、関係がなかった二人の間に波紋が起こることに…?

ある日、TwitterのTLにこの漫画が流れてきたんですよ。

面白かったので試し読みしてみたらわりと良さそうなのでポチったんですが、
これが予想以上に面白かったです。

黒姫さんの度を超えたストーカーっぷりも面白いし、
凡田くんの偏執的なまでの警戒っぷりが的を射ているのも面白かったし、
途中から出てきた暗殺者の芹沢明希星に振り回される二人も面白かったですね。

学校でトップの美人が平凡な主人公にベタ惚れをするという最近のトレンドを押さえつつ、
裏に思いもよらぬ設定を入れ込んできたことでかなり意表を突かれましたね。
お互いに裏の顔を隠していることでシリアスな笑いを起こしつつ、
そんな裏の顔を保てないほどに恋心が滲み出てくる黒姫さんはメッチャ可愛かったです。

それにしても凡田くんへの過剰な気遣いをしたストーカー行為の余波で、
末端構成員がチャレンジしてしまったがために、スリーパー暗殺者の芹沢さんを使い、
それによって黒姫さん本人が事情を知らずにヤキモキするとか、
因果応報で笑いましたね!
凡田くんも諜報員としてのスキルが下手すぎて芹沢さんのことを勘違いして、
無駄にデートに誘って嫌われようとしたり、色々と空回ってるのが楽しかったです。

裏の世界ではまだまだ謎の事情が残ったままだし、
続きが楽しみな終わり方だったので是非2巻も出して欲しいですね。
恋しちゃってる黒姫さんのこれからの活躍(ストーキング)が楽しみです。

:: 2020/3/22 日曜日::

■[ラノベ]煉獄のアイアン・ボトム・サウンド「プロペラオペラ」2巻

プロペラオペラ2巻プロペラオペラ2巻
出版社:小学館
作者名:犬村小六
作者twitter:犬村小六 (@inumura569) | Twitter
絵師名:雫綺一生
絵師サイト:Heaven Help Us?
絵師twitter:めふぃすと/雫綺一生 (@MEPHIST0216) | Twitter
紙書籍通販:プロペラオペラ (2)
DMM電子書籍:プロペラオペラ (2)

その身を挺して日之雄を救った「井吹」の生き残った乗組員たちは、
イザヤ、リオ、クロトを筆頭に最新鋭軽巡空艦「飛廉」に乗り込むことになった。
これからも変わらず日之雄に住む無辜の国民を救うために邁進するイザヤたちだが、
日之雄上層部も変わらず無能ばかりで…

読んでてツラいけど、面白くて、やっぱりツラいけど、面白い…

マニラ沖空戦の失敗で全然懲りずに日之雄上層部が保身を考えてばかりの驕った無能ばかりでツラい。
そんな無能に立ち向かい、正論を突き進むクロトと、それを受け止めるイザヤが面白い。

無能どころか有能な部下を使わずに保身ばかりの上層部が現代日本を見ているようでツラい。
それでも日之雄の国民たちのために抗い、ガメリアに敢然と立ち向かう「飛廉」が格好いい。

よりによって新型コロナで無能なトップに辟易とした時に読んでしまってダブルでツラい。
ガメリアへの潜入工作員にラブコメを茶化されて赤面するイザヤがとても可愛い。

リングランドの老将マクラフリンの名采配と見事な散り際が格好いい。
それに比べて最後まで面子にこだわる日之雄の馬場原司令長官が格好悪い。

いやー、本当にね! 面白いんだけどツラいね!
一気に読むには重すぎるので3日掛けて読みましたが、それでも胸焼けしそうでしたよ。
日之雄だけでなくガメリアも、そもそも開戦した大統領は無能 of 無能ですが、
味方のトップが無能である、というのが一番にストレスフルですね。

この2巻ラストで責任者が責任を取る描写がなかったので後味悪かったですね。
最後のアイアンボトムサウンドの戦いでも馬場原司令長官は死んでなさそうだし、
あのバカはこれからものさばる気配が濃厚だし、
いやー、本当に… ツラい…!

とっととクロトがトップとなって采配を振るって欲しいですよ、ホント。
平時ならまだ待てますけど、今は新型コロナとの第三次世界大戦中ですからね。
痛快な展開に早く入って欲しいと切に願います…

:: 2020/3/17 火曜日::

■[ラノベ]大領地との共同研究「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身 I」」

「本好きの下剋上」シリーズ最終章の女神の化身編がついに開幕です。
フェルディナンドという保護者にしてストッパーが居なくなったことと、
ローゼマインが3年生になったことでカオスさが増していき、
周囲の側仕えたちがどんどん大変になっていきます。

3年生になったことで神々からご加護を得る儀式を行い、
ローゼマインの規格外さがまた詳らかになったわけですが、
おそらく古代ではそこまで規格外ではなかったんでしょうね。
長い歴史の中で神殿が忌避されるようになったことで、
貴族たちが退化していったのでしょう。
それでも一応教科書や参考書には文書として保存されていたため、
解釈を間違っていたとはいえ情報が残っていたお陰で、
ローゼマインが容易に解答に辿り着くことが出来たのでしょう。
やはり情報の文書化とその保持というのは文明の基本ですね。

ただ、当代ツェントの場当たり対応によるカリキュラムの変更によって、
加護が多すぎることによる弊害が出てきてしまったのは、
ローゼマインは本当に大変だな、と思います。
情報をちゃんと伝承してない人間によるマニュアル改変による余波というのは、
社会人やってれば何度か体験することなので、
ローゼマインには同情を、無能なツェントには怒りを覚えてしまいますね。

ただ、領主候補生コースでハンネローレ様の冗談に対してうっかりマジレスしてしまい、
ドン引きされてしまって焦るローゼマインは面白かったですね!w
大丈夫、今まで培ってきたローゼマインとの関わりあいで耐性が付いているから、
ハンネローレ様は大丈夫だよ!

今回の書き下ろしのレスティラウト視点のエピローグでは、
大領地ダンケルフェルガーの領主候補生らしい視野からローゼマインの今後を予見してましたが、
他領に奪われる前に奪う、という思考の時点でダンケルフェルガーの男らしいな、と思いました。
こういった強引なところが迷惑なんだけど、自覚ないんだろうなぁ…
ハンネローレ様だと奪われないような助言をしそうな気がします。

それと書き下ろし短編のオルタンシア視点が個人的に嬉しかったです。
Web版を読破してたらわかるんですが、彼女がどういったスタンスか少々謎だったんですよね。
夫のラオブルート寄りなのは間違いないんだけど、
どこまで知っていたのかがわからなかったんですが、
この短編で中央と王族のために働いてはいるけれど、
基本的に善人というのがわかってホッとしました。
図書館のために働く人に悪い人はいなかったんだ…!

あと、次巻では暴走したレスティラウトの話がメインになると思うのですが、
書き下ろしは是非ともダンケルフェルガーの誰かの視点にして欲しいですね!
フェルネスティーネ物語のモデルが誰なのかを気付いて、
己の過ちに後悔し、挽回を決意するダンケルフェルガーを是非とも読んでみたいです。

:: 2020/2/26 水曜日::

■[ラノベ]黒騎士との信頼「魔弾の王と凍漣の雪姫」4巻

魔弾の王と凍漣の雪姫4巻魔弾の王と凍漣の雪姫4巻
出版社:集英社
作者名:川口士
作者サイト:一〇八(仮)
作者twitter:川口士 (@kawaguchi_tsu) | Twitter
絵師名:美弥月いつか
絵師サイト:COLOR GIMMICK – 美弥月いつかの公式サイトです
紙書籍通販:魔弾の王と凍漣の雪姫 4
DMM電子書籍:魔弾の王と凍漣の雪姫 4

アスヴァール王国の内乱に介入するジスタートとブリューヌ。
その戦闘の中で黒騎士ロラン、戦姫ミラとソフィー、ティグルが魔物トルバランと共闘し、
そこに王女ギネヴィアが宝剣カリバーンを携えて参戦したことで勝利を飾る。
一段落がついたと思ったらジスタート兵が私怨からエリオット王子を殺害したため、
ジスタート側はそれを隠し、ジャーメインに暗殺されたことにしてギネヴィアを支援することに…

前作と結末は似ているけれど、だいぶ違った展開になりましたね。
ジャーメインは猜疑心は強いけれど美点も確かにあって、
何よりも弟妹たちへの情がちゃんとあったんだな、と感じました。
それがボタンの掛け違いで悲劇が始まったのはツラいものがありますが、
エリオットを信じられなかった心の弱さが原因なのでこの結末も仕方ないのかもしれませんね…

それにしてもミラはとてもエロくなりましたね。
ティグルの寝込みを襲うとかエロ漫画みたいだったし、
ティグルと混浴でBまでしちゃうあたり、やはりエロ漫画みたいでした。
独占欲が強そうだから前作みたいにハーレムエンドは難しいかもしれませんが、
ソフィーはわりと本気みたいなので、どうなるのか気になるところですね。

前作と違って黒騎士ロランの出番が多いのが良いですね。
ティグルとロランがお互いに背中を預けて共闘するシーンとか、
前作では見られなかっただけに感慨深いです。
そういった意味では飛竜に乗るザイアンの活躍も目新しいと言いますか…
わりと憎めないキャラになってきただけに、
もうちょっと出番があっても良いかも? と思ってきましたw

総じて前作ではサクっと殺されたり死んでしまったキャラを、
どんどん掘り下げて面白くなっているな、と感じます。
また、次は前作では殆ど出番がなかったザクスタン王国が舞台みたいなので、
世界観も広がっているみたいですね。
楽しみなんだけど… Kindle版の刊行が遅すぎるのだけが残念ですね…
ダッシュエックス文庫は何故こうも遅いのか…

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