本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2019/12/19 木曜日::

■[ラノベ]一騎当万の八英傑「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeフレイヤ」

それはベル・クラネルと出会う前の物語…

伴侶を求めてオラリオからふらりと出掛けたフレイヤは、
商機を求めた商人のボフマンを手足のように使って、
砂漠の国を巡っている中で立ち寄ったオアシスで、
奴隷の少女アリィに魂の輝きを見て…

フレイヤ様、まじフレイヤ様。
美の女神は男女どちらもイケるというのは良い情報ですね。
見初められたアリィはフレイヤ様に振り回されることになったけれど、
魂の輝きを見せることで王として花開くことになって、
結果として良い出会いだったな、と思います。

ちなみにダンメモをプレイしている身としては、
砂漠での戦いとかちょっとニヤリとしましたね。
流石にベヒーモス・オルタは出なかったけれど、
1周年イベントをちょっと思い出しましたね。

それと原作のラキア王国との戦いから予想はできてましたが、
Lv.5以上の冒険者にとってはLv.2以下が群れても意味がないんですね…
見事に蹂躙されてて、ちょっと哀れに思うまでありますね…
まぁ、これは自業自得ということで諦めてもらうしか。

あと、フレイヤ・ファミリアの過去が知れたのは良かったです。
都市最強のLv.7と言われるオッタルだけれど、
やはりゼウスとヘラのファミリアが居た頃は何度も負けてたんですね。
というか、Lv.8やLv.9が居たとかどんだけ…
それほどの強者が居たゼウスとヘラでも勝てなかった隻眼の竜とか、
勝てるビジョンが全然見えないですね…

ミアとアーニャ、それにシルといった、
豊穣の女主人とフレイヤ・ファミリアとの繋がりが知れたのも良かったですが、
あえて注文をつけるなら、若かりし頃のミア母ちゃんの姿を見たかったです…
ニリツさん… もしデザインしてるなら今度個人的にで良いので見せてください。(公私混同

:: 2019/12/16 月曜日::

■[ラノベ]家族への尊き祈り「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の自称図書委員IX」

ゲオルギーネの策謀でアーレンスバッハに婿入りすることになったフェルディナンド。
師にして後見人であり、家族同然であった相手と別れることになったローゼマインは、
餞別としてイタリアンレストランで食事をしたり贈り物をしたりと、
精一杯の心尽くしで別れの時まで平穏に過ごそうとしていたんだけど、
ゲオルギーネの魔の手が伸びてきて…

もうね、表紙を見た時点で涙腺を刺激されましたよ。
私はWeb版読んでるんで、あのシーンを描いてくれたんだな、とすぐわかりましたし。
それに目次を見て、さらにしんみりしてきちゃいましたね。
ローゼマインはマインの頃から、理不尽な理由で家族と引き離されるよね…
誰よりも家族を大事にしているのに…

それにしてもゲオルギーネってば本当に容赦ないですよね。
冒頭の書き下ろしでも評されてましたけど、
自分のエーレンフェストを手に入れるという我侭を押し通すために、
それを邪魔する存在は敵と認定して冷酷に殺そうとするとかマジヒドい。
ローゼマインが殺されそうになるのはこれで何度目なんだろう?
毎回尻尾は出てるのに確たる証拠が出てこないのがもどかしいですが、
今回はフェルディナンドのサポートもあり、何とか未然で防げて良かったです。

ただ、そのサポートももう受けられないんですよね…
本当に、こんな王命を出したツェントへの恨みは骨髄ってやつですよ。
ゲオルギーネの暗躍力というか、そういったものが高いというのもあるんでしょうけどね。
王ともあろうものがコロコロ転がされてどうするんだと。
小一時間問い詰めたい気分です。

リヒャルダの回想から察するにゲオルギーネも可哀想な過去を持ってるので、
少しばかりは同情するけれど、それでもこの悪行の数々には同情の余地がないと思い直しますね。
というか、すべての元凶はヴェローニカの教育方針とそれを容認した先代領主が悪いですよね。
子供への教育っていうのは本当に大事だと思わされます。

子供への教育といえば、ヴィルフリートはもうダメかもしれませんね。
ヴェローニカに溺愛されて育てられたのが彼の不幸の始まりですが、
何度も更正する機会があったのに能天気なままなのは本人のせいなので、
シャルロッテに見放されようとにしているのは自業自得だな、としか思えません。
母親のフロレンツィアには可哀想だけど、これはもうどうしようもない気がしますね…
ディートリンデよりはマシなのが救いではあるのですが…

それはそうと聖典を取り返すために奔走するローゼマインはとても面白かったです。
ブラッディカーニバルも辞さないと言っておきながら、
マジモンのスプラッタに怯えてるところが可愛かったし、
自分の聖典であると確認するのに匂いを嗅いで確信したりするところか、
とても本好きっぷりを発揮しており面白かったです。

さて、次からは女神の化身編ですね。
最終章になりますが、これがまた長いです。
刊行ペースから考えて完結は2021年後半か2022年くらいになると思いますが、
最後にはとても素敵なハッピーエンドが待っていますので、
楽しみに待ってましょう…!

:: 2019/12/14 土曜日::

■[ラノベ]再会、そして再会「ソードアート・オンライン 23 ユナイタル・リングII」

一度死んだら再ログインできないユナイタル・リングへと強制コンバートされたキリトたち。
何とか自宅を再建し、PK集団を返り討ちにすることができたけれど謎も多ければやることも多い。
そんなキリトが学校で出会ったのはアインクラッドで何度も顔を会わせていた鼠のアルゴで…

面白かったけど、作中時間で1日しか経っていない…!

SAOは丁寧に面白さを書いてくれるので仕方ないのですが、
刊行期間1年に対して作中時間1日というのは中々にもどかしいですね。
早く… 早く続きが読みたい…!

キリトがリアルでアルゴに連絡しなかったのはSAO初期の構想では出番がなかったからでは?
というメタ的なツッコミを入れたいところですが、
作中で語られていたように、死亡確定情報が怖かったという理由にも説得力があると思います。
まぁ、仲が良かったアスナなら勇気を出して聞きそうな気がしないでもないですが。

アルゴのことも気になりますが、
GGOで単独行動を取っていたシノンがどうなったのかも気になってただけに、
この23巻でのシノンの動静には興味津々でした。
キリトたちと違って選択ミスが多かったのは、
GGO以外のゲームをほぼやってなさそうだし仕方ないかな、とも思います。
それでも意外なコミュ力を発揮して何とかするあたり、シノンさんカッケー、とも思うのです。

ただシード規格のゲームが繋がったオープンワールド的な世界っぽいので、
それなりに広いマップだと思っていただけに、
シノンとの合流が案外早かったのにはちょっと驚きましたね。
まぁ、シノンとの合流に次の巻まで待たされるのも困るので、
これくらいのご都合主義は問題ないでしょう。

それにしてもわからないのがキリトたちが襲われる理由なんですよね。
「先生」とやらの暗躍が気になるところですが、
キリトが言う通り「PoH」の手口ではなさそうだし、
一体どんなやつが相手なのか気になるところです。

次の24巻が待たれるところですが…
できれば半年以内に出て欲しいな、と切に願うばかりです。

:: 2019/11/21 木曜日::

■[ラノベ]悪役令嬢の亡霊と誠実なうっかり少女「エリスの聖杯」1巻

エリスの聖杯1巻エリスの聖杯1巻
出版社:ソフトバンククリエイティブ
作者名:常磐くじら
作者サイト:常磐くじら
絵師名:夕薙
絵師サイト:
絵師twitter:夕薙 (ゆーなぎ) (@y_nagii) | Twitter
連載サイト:エリスの聖杯
Kindle版:エリスの聖杯
DMM電子書籍:エリスの聖杯

10年前に処刑された悪女として名高い公爵令嬢スカーレット・カスティエル。
初代から”誠実”をモットーに生きてきた子爵家の令嬢コンスタンス・グレイル。
ある夜会で窮地に陥ったコニーことコンスタンス・グレイルの助けを求める内なる声に応え、
幽霊のスカーレットが取り付くことで始まる貴族社会で繰り広げられるクライムサスペンスです。

この作品は小説家になろうで連載されていたんですが、
「ダンまち」の大森藤ノさんが熱狂的なファンということで、その後押しで書籍化されたんですよね。

【特集】『エリスの聖杯』刊行記念特別企画 常磐くじら先生×大森藤ノ先生スペシャル対談インタビュー – ライトノベル総合情報サイト ラノベニュースオンライン

私は書籍化打診前に大森さんから激推しメール頂いたんで第一部完結後に読んだんですが、
一気に最後まで読み切るくらい面白かったです。

初めは誠実さしかなかった、純朴でうっかり屋のコニーが、
スカーレットに尻を叩かれる形で潜入しているうちに、
少しずつ成長し、スカーレットとの関係も少しずつ深めていき、
いわゆる相棒(バディ)として信頼しあっていく展開はとても面白いです。
ちょっと古いけど、タイバニとかでもそうだったけれど、
性格が丸っきり違う二人が少しずつお互いのことをわかり合い、
唯一無二の相棒になっていくのって… 良いですよね…

スカーレットの方も頼りがいがあるけれど、
その美貌と性格と能力によって死んでも孤高だったのに、
どこまでもお人好しで世話が焼けるコニーに、
少しずつ心を許していっているのも良いですよね…
悪役令嬢なんだけど、コニーに対してだけは心を許していくとか可愛すぎでは?

この1巻では物語の謎は全部解き明かされませんが、面白さは充分詰め込まれてます。
Web版の長さから考えてあと1,2冊で完結すると思いますので、
全体のボリュームとしては手に取りやすいと思います。

:: 2019/11/17 日曜日::

■[ラノベ]全てを諦めない!「エロマンガ先生 12 山田エルフちゃん逆転勝利の巻」

サブタイトルの通り、山田エルフ無双回です。
1巻から登場しているサブヒロイン、というよりもメインヒロイン枠なだけに、
以前のムラマサ先輩回に勝るとも劣らないほどにラブ攻勢が凄いです。
OVAでもエルフ回があったくらいだし、推されてるなぁ。

OVAでのエルフ回に登場していたエルフ母ですが、原作でも初登場です。
その性格がとてもわかり易く説明されてたのには笑いましたね。
曰く、あのエルフの実母。
良かれと思って大好きな人に迷惑をかけちゃう超自己中。
なるほど、これほどわかりやすい説明もないな!

エルフ母と正宗の恋愛観が似ているというのは意外でしたが、
説明されたらなるほど、と。
それを聞かされるとエルフ母がとても可愛く思えるから不思議です。
まぁ、あのエルフの実母だから当然と言えば当然かな?

エルフの考えていた秘策はそうだろうなぁ、とは思ってましたが、
法的な結婚とか飛び越えるのには惚れ惚れとしましたね!
その昔、エロゲでもそういったハーレムエンドを迎えた作品とかあったからね…
そう、MilkyWayっていうんだけど…(←平成脳

できればそこにムラマサ先輩も交えて欲しいな、と思うわけですよ。
正宗の最後のセリフとかとても女騎士みたいだったので、
エルフとムラマサ先輩に押さえつけられながら正宗が犯され、
それをエロマンガ先生が大興奮しながらスケッチするみたいな、
薄い本な展開が待っていても私はOKです!

:: 2019/11/15 金曜日::

■[ラノベ]人助けからの修行チート!「我にチートを」5巻

我にチートを5巻我にチートを5巻
出版社:ホビージャパン
作者名:温泉卵
作者サイト:温泉卵
絵師名:植田リョウ
絵師サイト:FancyFantasia
絵師twitter:植田亮 (@ueda_ryo) | Twitter
Web版:我にチートを
Kindle版:我にチートを 5
Kindle版まとめ買い:我にチートを
DMM電子書籍:我にチートを 5

ニーナさんを錬金術で救うためにレアアイテムをゲットする必要が出てきたサブロウは、
持ち前の面白い発想で次々と平和的に集めてしまうんだけど、
持ち前の人の良さで面倒くさいモノまで預かることになってしまい、
それによって大変なことになったり、面白いことになったりするわけで…

物語に特に大きな起伏があるわけでなく、奇妙なまでにフラットなんですが、
読んでてとにかく居心地が良いというか。
サブロウの性格に好感が持てるというのもあるんですが、
設定の出し方とか、そういったのも好きなんですよね。

たまたま貰ってきた金貨がレアでも慌てず騒がず流れに任せるというか。
ニーナさん以外の物欲とかそういったものが極端に低いように思えるんですよね。
強さとかもあんまり求めているようにも見えないし、
配られたカードを使って、一人だけやりこみゲーをしているように思えます。

ドミノ倒しのようにいろんな人に出会って、
一期一会というか、その出会いを大切にして、
吸収できるものは貪欲に吸収して成長していく姿は、
見ていてちょっとワクワクしちゃいますね。

ニーナさんが完全復活するのはまだまだ時間がかかりますが、
サブロウがやることはたんまりありますので、
焦らず、大事な人が守れるように奔走しつつ、
自分がやりたいことのために頑張って欲しいですね。

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