■[ラノベ]戦場ヶ原、蕩れ「化物語」(上)
化物語(上) (講談社BOX)
著者/訳者:西尾 維新
出版社:講談社( 2006-11-01 )
定価:¥ 1,680
単行本(ソフトカバー)
ISBN-10 : 4062836025
ISBN-13 : 9784062836029
西尾維新作品は戯言シリーズに刀語と挫折してきただけに苦手意識があり、
化物語も本来なら手を出すつもりではなかったんですが、
ぷよさんがコミカライズした漫画が下着姿だったりキスをします漫画だったりで、
「こ、これはもしかして私の大好物のラブコメラノベなのか?」
と食指が動くも、講談社BOXの値段設定と今までの苦手意識で二の足を踏んでたのですが、
畳み掛けるように異識さんがコミカライズした漫画も面白く結局手を出すことに。
結果:大正解
これは「大人気ギャルゲをノベライズ」と言っても過言ではない作品ですね。
主人公が優しくていい人な上に異能の力を持ってて女の子と知り合うとか正にギャルゲ。
暴言毒舌ツンドラヒロイン、ロリツインテ、明るいエロ百合と超個性的なヒロイン。
ボケ役な全ヒロインにひたすらツッコミを入れる主人公という、
テンポが良いというかむしろ良すぎる会話主体の文体と、
お堅そうな講談社BOXのイメージを根底から覆すギャルゲテイストが感じられ、
それでいて強靱なオリジナリティを確立している作品。
春休みに吸血鬼に襲われ、怪異に縁を持つことになった阿良々木暦。
ひょんなことから二年以上同じクラスなのに話したことがなかった戦場ヶ原ひたぎの秘密を知り、
徹底的且つ残忍に口止めされたのにも関わらず、その秘密の対処法への協力を申し出て…
と基本的に優しくていい人な阿良々木くんなんだけど、全能な訳ではなく、
むしろいつも専門家の忍野に頼ってて、ほとんど役に立たなかったりするんだけど、
心構えというか、阿良々木くんが持つ魅力にヒロインがメロメロな訳ですよ。
まぁ、何はともあれ「戦場ヶ原、蕩れ(萌えの上級活用)」。
異常に嫉妬深くて独占欲が強くて貞操観念も強い上に暴言毒舌。
儚げな美人という外見と正反対のキャラクターなんですが、
このツンデレを超えたツンドラの魅力は筆舌に尽くしがたいですな。
つまりやはり戦場ヶ原、蕩れ
このヒロインの魅力の一端を垣間見るのにはやはりぷよさんの漫画が一番ですね。
前知識なしでも戦場ヶ原の魅力が判りますが、読んだ後だと更に深まります。
講談社BOXは1600円と高めの値段設定ですが、400Pで1P辺りの文字数も多いので、
コストパフォーマンスとしては悪くないですし、
何よりこの作品の面白さを考えれば全然安いですよ。
アニメ化も決まってるみたいですし、今の内に読むのが良いと思います。
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