■[漫画]平日、休日、祭日、毎日。「よつばと!」8巻
よつばと! 8 (8) (電撃コミックス)
著者/訳者:あずま きよひこ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2008-08-27 )
定価:¥ 630
コミック
ISBN-10 : 4048671510
ISBN-13 : 9784048671514
作者サイト:あずまきよひこ.com
デザイン:よつばスタジオホームページ
「よつばと!」の面白さは電撃大王の作品の中でも群を抜いていて、
電撃大王を購読して保存しているのですが、単行本にはまた違った面白さがあるんです。
ほぼ全ページに渡って何かしらの修正が行われており、
それは背景の追加や修正だけでなく、人物のアングル修正にページの追加等、
中には連載分とは全く別物と言える箇所も散見されるのです。
だから単行本と電撃大王の連載分の読み比べしてても面白いんですよね。
今回のよつばは牧場から帰ってきても勢いは衰えるどころか増すばかりで、
ただの日常も猫を追いかけて塀の上を歩いたりと冒険に彩られ、
風香の高校の文化祭で一喜一憂し、台風の日を無邪気すぎる楽しみ方をしたり、
祭の日に天狗を怖がりおかし一つに心の底から喜んだりと体全体で盛り上がり、
帯のキャッチコピーの通り「平日、休日、祭日、毎日。」によつばが居て、
そしてそれだけで面白いのです。
また、気付かなくても充分面白いんだけどそれとなく配置した伏線も多かったりします。
第52話「たいふう」でよつばが着ている恵那の服は7巻第42話「でんわ」で恵那が着ている服だし、
風香が床にだらーっと寝そべるのは2巻第14話「おみやげ」の頃から変わってません。
第54話「おまつり」で交通整理している警察のお姉さんは3巻第18話「お盆」で出てきた、
よつばのはなキューピットに薔薇を貰った人なのが判ると思います。
よつばの日常は連続している事が細かい所で実感することが出来るんですよね。
「よつばと!」の面白さはページ毎どころかコマの1つ1つ、どれを取っても素晴らしく、
本の装丁に至るまで、隅から隅までその面白さを解説したいくらい凝縮されたものなんですよね。
実際それをやると時間が足りないので、8巻の個人的な見所を挙げると第52話「たいふう」。
とーちゃんの奇矯な行動、綾瀬家の面々の非日常の日常、よつばのとんでもない行動と最高に楽しいです。
また、第54話「おまつり」で数コマしか登場してないけどみうらも良いですね。
まつげが変わっただけなのに化粧をしているのが明らかに判るし、それでいてみうらだと認識できる。
こういった一見地味に見えるけど確かな仕事は本当に素晴らしいと思います。
ホント、いつまでも読み続けていたい作品です。
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