■[漫画]ただ想う「この世界の片隅に」下巻
この世界の片隅に 下 (3) (アクションコミックス)
著者/訳者:こうの 史代
出版社:双葉社( 2009-04-28 )
定価:¥ 680
コミック
ISBN-10 : 4575942235
ISBN-13 : 9784575942231
Kindle版:この世界の片隅に (下)
Kindle版まとめ買い:この世界の片隅に
広島から呉に嫁いだのほほんとしたすずさんの戦時中の物語。
戦時中なのに朗らかな家庭で生活するすずさんの明るい日常も、
終戦を間近に迎え呉への空襲も勢いを増し、
いつまでもほのぼのとした雰囲気でいられなくなって…
戦時中を描いた作品だし、いつかは起こると思ってましたが、
やはりその時になるとぞくりとするものがあります。
爆弾が降り注ぐ中、姪の晴美と二人で防空壕で耐え、
何とか生き延びたと思ったらすぐそこには時限爆弾が…
人間とは戦時中とはいえ、何とも罪な兵器を生み出すものですね…
守りきれず、右手を失い、北條家に居たたまれなくなり、
広島へ戻ろうかと思うも、呉で紡いだ家族の絆は確かにあり、
ここで生きていこう、と思っていた矢先の閃光、轟音、震動、広島に見える巨大な雲。
広島に残してきた家族、ラジオから流れる玉音放送。
様々なことがすずさんの周りを駆け抜けていきます。
正直終盤は辛いことが多くて、心が痛かったですが、
最後まで読み続けて良かったと思える作品でした。
たった60余年前にこんな戦争とこんな日常があったのか、
と多少なりとも感じることができ、何よりすずさんの生き方を感じることができて良かったと思います。
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