■[漫画]ノーラが想像以上に可愛い「狼と香辛料」3巻
狼と香辛料 3 (電撃コミックス)
著者/訳者:小梅 けいと 支倉 凍砂
出版社:アスキー・メディアワークス( 2009-07-27 )
定価:¥ 599
コミック
ISBN-10 : 4048679635
ISBN-13 : 9784048679633
作者サイト:小梅けいとの原典皆既
原作の面白さを十二分に引き出し、丁寧に書き綴る小梅けいと版「狼と香辛料」
この3巻では原作1巻のクライマックスを見事に描ききり、
更に次のエピソードに入る前に重要な役割を狙うノーラの日常を描くことによって、
違和感なく、そして期待値を高めてくれる原作補完の美麗さを見せてくれて惚れ惚れします。
メディオ商会に追われ、地下道を逃げまどうホロとロレンス。
ホロが雄叫びを上げ、犬を追い払う場面での表情は凛々しいものがあったけど、
窮地でヤレイがロレンスを魅力的な条件で買収しようとした際は、
諦観と不安が入り交じった切なそうな表情をしていてそのギャップが魅力的なんですよね。
その後のロレンスの契約を大事にする言葉で歓喜に震える表情や、
ミローネ商会で再会した時の照れが入った表情には身悶えしてしまいます。
原作やアニメ版で散々ホロの魅力に充分参ったつもりだったけど、
小梅けいとさんがホロの表情を描くことで別の側面に気付かされてもうメロメロですよ。
それに桃の蜂蜜漬けの事を聞いてる時の涎を垂らしてしまう程に陶然としている表情とか、
もう最高の一言ですよね。
そして原作では重要な役割を担うのに少々影が薄かったノーラですが、
リュビンハイゲンで辛い目に遭い、涙を流しながらも慎ましく日々を生き、
時には街で機織りをして生活する同年代の女性に憧れを抱くという、
原作になかった描写をすることで、ぐっと感情移入をすることが出来て、
予想以上の可憐さに気付かされて心が鷲掴みされてしまいましたよ。
うーん、私もやっぱり馬鹿な雄だなぁ。(笑
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