■[漫画]ジャコモの影とクローチェ事件「GUNSLINGER GIRL」11巻
GUNSLINGER GIRL 11 (電撃コミックス)
著者/訳者:相田 裕
出版社:アスキー・メディアワークス( 2009-07-27 )
定価:¥ 578
コミック
ISBN-10 : 4048679775
ISBN-13 : 9784048679770
作者サイト:JEWEL BOX
イタリアで数多くの重要なテロ事件の首謀者となってきたジャコモ=ダンテ。
その男が再びイタリアの地に舞い戻ったということで、
公社は俄然浮き足立ち、特にクローチェ事件で直接被害に遭ったジョゼとジョンは、
仇敵が目前にいるということで冷静さを欠いているのが一目瞭然でした。
ジャコモが主導するベテツィアでの鐘楼籠城事件の発生。
威信と意地を掛けた公社の突入作戦は義体の損耗を前提とした無茶なもので…
それでも義体の少女たちは恐怖を感じず臆せず突入し、
そして散って行くのは儚いという言葉だけでは表せないものがあります。
ジョゼなんかは普段はヘンリエッタを可愛がっているのに、
そんな仮面を被る余裕を無くしている辺りに憎しみの大きさが感じられるようでした。
だからこそ、トリエラとヒルシャーのお互いを想い合う姿は愛しかったし、
ペトラとアレッサンドロの情緒の豊かさが上手く対比されていたように思えたんですよね。
そして終盤では今まで断片的にしか語られなかったクローチェ事件が、
ジャンの回想で遂に全貌が現れていきます。
かつての祖父と両親、そして妹という家族。
堅物になったジョンの半生と、それを柔らかくした奔放な恋人との出会い。
結末を知っているからこそ切なさが半端なく、読んでて辛くなるのですが、
それでも読み進めてしまう面白さがあるんですよね。
あー、それにしてもヘンリエッタはどうなるんだろう…
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