■[漫画]19世紀ユーラシアの風がそよぐ「乙嫁語り」1巻
乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)
著者/訳者:森 薫
出版社:エンターブレイン( 2009-10-15 )
定価:¥ 651
Amazon価格:¥ 651
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4047260762
ISBN-13 : 9784047260764
作者サイト:ヘリオトロープ
コミックナタリー – “描き込み魔”森薫、新作「乙嫁語り」の制作過程をお届け
「エマ」の頃から普通では考えられない描き込み量だった森薫さんは、
19世紀の中央アジアを舞台にした本作でもそれは同じで、
上記ナタリーの記事では動画でその制作工程が見られるのですが、これがもう圧巻。
まるで魔法のように次々と線が描き込まれ、ただの紙に命が吹き込まれていくんですよね。
いやー、本当にただただ凄いとしか言い様がないほどに凄いなぁ。
19世紀、カスピ海周辺の中央アジアを舞台にした一風変わった結婚生活を描いた本作。
12歳のカルルクの元に山向こうの村から嫁いできたのは20歳のアミル。
アミルは姉さん女房なんだけど乙女で、カルルクの村では出来る者が居なくなった弓を使い、
野生を感じさせる凛々しさと天然さが同居した魅力的なお嫁さんなのです。
アミルとカルルクの二人が並ぶとよくて姉弟、下手すりゃ母子に見えるんだけど、
カルルクは12歳だけど亭主として、そして男としてしっかりしてて充分大人で好感が持てるし、
アミルはアミルでカルルクのことを大事に思ってるのが伝わってきて微笑ましくなるんですよね。
特にカルルクが風邪をひいた時のアミルの取り乱し様が傍から見てる方が心配になるほどで、
二人には幸せになって欲しいという想いが読み進めば読み進めるほどに強くなっていきます。
それと若夫婦以外の周りの親類たちも見てて飽きないですね。
特にカルルクの甥のロステムが良い!(笑
木彫り職人のおじさんのトコに入り浸ったり、木屑が鳥の寝床になると教えられて、
自分も木屑の上に寝そべってみたりとか凄く子供らしさが出てるんですよね。
個人的には片付けを適当にしておきながら得意気に「終わった」とか言ってるのがツボでした。
1巻から既に充分面白いので、是非読んで欲しい作品です。
オススメ。
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