■[漫画]奴は、マスケットで俺たちを狩りに来た!「BLACK LAGOON」9巻
ブラック・ラグーン 9 (サンデーGXコミックス)
著者/訳者:広江 礼威
出版社:小学館( 2009-10-19 )
定価:¥ 620
Amazon価格:¥ 620
コミック ( 256 ページ )
ISBN-10 : 4091571891
ISBN-13 : 9784091571892
作者サイト:VIOLENT DOGS DIVISION
当主の仇であるNSA指揮下の特殊部隊を追う殺戮機械と化したロベルタ編も遂に完結。
雑誌掲載時から大幅に加筆された結末が収録されているので、
サンデーGXを読んでいる人も読むべき、というかむしろ読んでいる人こそ読んで欲しい。
そんな完結編です。
今回の主役はロアナプラという街そのもの、と言って良いような気がします。
ホテル・モスクワ、三合会、ラグーン商会といった魑魅魍魎を内包する、
悪徳の街、ロアナプラという手のひらの上でロベルタやキャクストン少佐が踊らされ、
命を天秤に乗せたゲームに参加させられているように思えます。
しかし、そんな賭のコマとも言うべき人たちだからこそなのか魅力的で、
特にまだまだ坊ちゃん然とした甘さが見えたガルシアくんの成長が著しく、
ロックが提案した無謀な賭けに自らの命を預け、ロベルタを取り戻した姿は崇高でした。
茨の道という名のハッピーエンドで、これからの人生は平穏とは真逆でしょうが、
それでも彼なら折れず、高潔に生きてくれそうな気がします。
しかしロックは本当にロアナプラに染まった感がしますね。
本人にその自覚がないのが致命的ですが、どうしようもない程に。
まだ自覚があるなら救いがあるんですけど、善意だと信じてるのが末恐ろしいですね。
彼の行き着く先が心配になってきます。
次回からは新章だけど、どうなるんでしょうか。
変わってしまったロックにフォーカスが移るのかな。
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