■[漫画]あの一番熱い夏の戦い、感動のファイナル!「サマーウォーズ」3巻
サマーウォーズ (3) (角川コミックス・エース 245-3)
著者/訳者:杉基 イクラ
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)( 2010-07-04 )
コミック ( 196 ページ )
作者サイト:†††††いくら亭†††††
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遂に終わったかー…
原作の映画を既に観ているから判りきっていたことですが、
やはり終わってしまうと感慨深いものがあります。
ヤングエースはこのコミカライズ作品を生み出したというだけで、
創刊した意義があると思えるほどの名作でした。
本当に読んでいて惚れ惚れすぐくらいに素晴らしいコミカライズでして、
例えば遺言を読み終えた真理子おばさんが侘助を見つめる表情とか、
主人公の健二と夏希だけじゃない、全てのキャラクターの表情が良いんですよね。
また、栄おばあちゃんと出会い、成長した健二くんの諦めない心が格好良くて、
映画を観た時以上に心にグっとくるものがあるんですよねぇ…
実際に映画からの改変箇所が幾つかあり、それがまた良い改変なんですよね。
「あらわし」の落下地点を自宅からずらす問題も、
映画を観たときは近所の人に被害が及ぶのでは、と思っていたのですが、
健二と理一のやり取りを1コマ追加することで納得がいくものになりました。
また、夏希の花札の所もほんの少しの台詞を載せるだけで説得力が増してきましたし、
あと、ウザかった翔太兄も激励のシーンとラストに喜劇のピエロとなることで、
多少は溜飲が下がりましたね。(笑
それと描き下ろし4ページの番外編「未来は未知数なのだから」も良いんですよ。
蛇足にならず、バニラエッセンスが数滴で芳しい香りを放つように、
たった4ページ書き足されただけでラブコメの香りが全体に漂い始めて頬が自然と緩んできます。
いやー、本当に良いコミカライズ作品だったなぁ…
原作から大筋は変えず、ほんの少し付け足したりしただけでこんなに感じる面白さが違ってくるとは!
来月には金曜ロードショーで放映されるので、
全3巻という短さなので予習なり復習なりの為に買って読むことをお勧めしますよ。
ホント、面白いです!
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