■[ラノベ]本当に出たよ…「龍盤七朝 DRAGONBUSTER」2巻
龍盤七朝 DRAGONBUSTER 〈02〉 (電撃文庫)
著者/訳者:秋山 瑞人
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-01-07 )
文庫 ( 326 ページ )
絵師サイト:サークル『しまうま工房』
正直出版されたことに驚いているのですが、やはりというか何というか、
2巻完結のはずが続刊となりまして、さすが秋山瑞人は一筋縄ではいかないな!
と痛感したのですが、その内容の面白さを考えると、
やはり他に代えがたい魅力があるので、ホント秋山瑞人は一筋縄ではいかないな!
と更に痛感した次第であります。
秋山瑞人が送る中華ファンタジー、龍盤七朝 DRAGONBUSTER1巻のあらすじ。
最下層の人種である”言愚”である涼孤が夜に行った套路に魅せられた、
第十八皇女の月華が剣を習いだして、涼孤に挑み始めたけれど、
当の涼孤は言愚である身を卑下して、自分が圧倒的に強いことすらも自覚していない状態。
月華が涼孤と仲直りしたトコロで1巻が終わりましたが、
2巻目は、起承転結で言えば承転に当たる部分が書かれています。
涼孤が下男として働く講武所で頼れる兄貴分の蓮空が大比武に出るということで、
喜んでいた涼孤の前に現れた誘いに従い訪れた先に待つは月華のお目付け役である群狗。
言愚である涼孤相手に礼節を尽くす群狗が知りたいのは、
かつてその身で体験した龍の如き強さを持った女性にして、涼孤の師であろう人物とその流派。
涼孤自身の実力を正確に察している群狗は涼孤に仕官するように言うも、
自らが言愚であることを痛いほど自覚している涼孤が頷くはずもなく…
そして同時刻、下町の友人である珠会と歓談していた月華の前に現れたのは、
涼孤が働く講武所で喧嘩沙汰になった相手である背守。
蓮空に次ぐくらいの実力者である背守を相手に戦うことで、
涼孤に教えてもらったことで溢れる才能を開花させる月華。
ここに龍に例えられるほど強い涼孤を追う月華という図式が出来上がるんだけど…
いやー、序盤からぐいぐいと読ませられましたが、後半からの展開がまた凄いですね。
月華の溢れんばかりの天稟にも驚かされましたが、
蓮空の辿る道筋とかを見てると、イリヤの空のアレを思い出しますし、
それによって枷が外れてしまった涼孤の実力の一端にも痺れます。
最後の幕切れも凄い感じでしたが… いや、ホントどうなるんだコレ。
大比武で独峰候補筆頭の阿鈴の周りの話も書かれているから、それについても書かれるだろうし、
涼孤に赤子扱いされた胡久梨の元上役である羅寸のこともあるし、
本当にこの先の展開がどうなるのか読めないし、気になります。
タイトルからして龍に例えられる涼孤が月華に倒されるような気もするんだけど、
現時点で涼孤が強すぎるからなぁ…、天稟がどうこういう次元じゃないだろ、コレ。
まぁ、何はともあれ3巻が気になるけど…
これはその…、また4年後とかっすかね…
私が生きてるうちに出てくれることを切に願います。
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