■[ラノベ]持続する緊迫感「東京レイヴンズ 7 _DARKNESS_EMERGE_」
東京レイヴンズ7_DARKNESS_EMERGE_ (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:あざの 耕平
出版社:富士見書房( 2012-05-19 )
文庫 ( 461 ページ )
作者サイト:あざログ
作者twitter:あざの耕平 (k_aza) on Twitter
絵師サイト:—マッチョリ—
絵師twitter:すみ兵 (suminiku) on Twitter
読み始めてから読み終わるまで、ずっと続くこの緊迫感は凄い!
まるでアメリカのドラマを見ているような気分を味わわせてくれますよね!
24とかをイメージして貰えると分かると思いますけど、
登場人物たちに「逃げてー!」と言いたくなる手に汗握るあの感覚ですよ!
ラノベでこの雰囲気を醸し出せるあざの耕平さんマジ凄い。
前回、蘆屋道満と大友の二人による呪術戦の最高峰を目の前で繰り広げられ、
陰陽術に対して今までとは別次元で魅せられた春虎がもがき苦しみながら、
一皮剥けて成長していく今回の7巻は成長モノとしては見応えがありましたねー
それに夏目もある意味一皮剥けてしまって別の意味でも見応えも…(ぉ
鏡の式神シェイバが元凶の祓魔局での霊災とシェイバの暴走は、
ギリギリの死戦を何度も潜り抜ける春虎と夏目の二人の活躍に魅せられたけど、
葛藤を抱えながら更なる恐怖と混乱を受けた京子の人間らしい臆病な面と、
ラストで見せられた彼女の心に感じ入るところもありましたね。
物語全体は色々と謎が暴かれていったけど、
明らかになった事実がまだ氷山の一角な為にまだまだ全体像が見えてこず、
読者的には今まで以上に混乱してしまうのもまた事実だったり…
一応今回分かった事実としては、あの赤毛で黒ストが綺麗な相馬さんのことかな。
相馬氏と言えば桓武平氏であり「新皇」を自称した平将門の子孫と伝えられているから、
八瀬童子の「来歴が違う」というのも納得できますね。
しかし、その相馬氏の子孫である彼女が双角会の根っこであり、
陰陽師の世界の深い闇とどう関わっているのかが気になりますね。
本当にあざの耕平作品には魅了されるなぁ。
まだ7巻で物語の序盤な感じだし、果たして今回はどこまで行くんだろうか。
何か20巻くらいは行きそうな気がする…
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