■[ラノベ]懐かしのあの人も登場!「フルメタル・パニック! アナザー」4巻
フルメタル・パニック! アナザー4 (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:大黒 尚人
出版社:富士見書房( 2012-08-18 )
文庫 ( 294 ページ )
原作者サイト:GATOH.COM blog style
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絵師サイト:風の色
絵師twitter:四季童子 (shikidoji) は Twitter を利用しています
年4冊という、賀東招二さん本人が全部書いてたらまず無理なハイペースで(ぉ、
順調にその地位を固めつつあるフルメタアナザーですが、
4巻にして遂にティーンエイジャーな達哉にはキツイ戦闘が繰り広げられます。
人が死ぬってのはやっぱり嫌なものだなぁ…
内戦が続くアフリカの独裁国家、マランパ共和国の政府軍への教導に来たD.O.M.S.
ベルトランと軍人のサラの間には浅からぬ因縁がある中、
ミハイロフたち傭兵が暗躍し始めて…
という話と、酔っぱらい親父と成り果てながらも射撃の腕は衰えないクルツが活躍する、
テキサスでのガンマン的な話の2本が収録されています。
達哉は今までも命懸けの戦闘を掻い潜ってきましたが、
今回は大人同士、国同士の汚らしい諍いに巻き込まれたガチの殺し合い。
目の前で人が死ぬし、達哉を守るためにユースフも手を汚したりするし、
何よりめでたしめでたしで終われない救われない、後味の悪さが印象的です。
王子として、軍人として教育を受けていたユースフですらも、
初めて人を殺した葛藤を抱え込むとかクルものがありましたが、
電話越しでサミーラと通じ合っているのは少々羨ましさと安心感があります。
達哉も達哉でリーナとの関係が進む余地は充分ありそうなんですが、
アクセサリーを買って欲しそうなリーナに気付かなかったり、
マオに唆されてリーナのおっぱいを触りたい事を真っ正直に告白するのと同義な返事したりと、
主に達哉側の問題が色々ありそうですね。(笑
それと久しぶりに登場したクルツですが、ダメな部分が拡大されながらも、
キメる所はキメてくれて残念ながらもカッコよさが光ってましたね。
コールサインといい、こういった前作からのファンへのサービスは、
やはりニヤリとしてしまいます。(笑
それはそうと今回のオチはかなり衝撃的だったんですが…
うーん、どうなるんだろう、これは…
アナザーにも遂にこういった殺伐とした展開が!?
とはいえ、刊行ペースは比較的早いのである程度安心しながら続きを待ちたいと思います。
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