■[漫画]京都でしゅうがくっ!「とめはねっ!鈴里高校書道部」10巻
とめはねっ! 鈴里高校書道部 10 (ヤングサンデーコミックス)
著者/訳者:河合 克敏
出版社:小学館( 2012-08-30 )
コミック ( 197 ページ )
前回、縁のお祖母ちゃんが気持ちも新たに書道部で教えてくれることになり、
今回はお祖母ちゃんの勧めで書道部の面々は「高野山競書大会」に参加することになったんだけど、
縁と望月さんは締め切り直前まで修学旅行で一週間九州と京都に赴くことに。
それでも負けん気が強い望月さんは、京都で本物の名筆を見るというアイディアを閃き…
という訳で今回は縁たちの修学旅行が話のメインになっています。
前半の九州旅行はマキで、後半の京都3日間が書道部的に本番です。
ただ、段取りが頼りにならない影山先生のせいで博物館に行くも改装作業中で、
どうしたもんだかと思っていたら、京都在住の書道日本一高校生な大槻さんと奇跡の再会!
いやはや愛されてますね、大槻さん。
登場初期は嫌味なキャラかと思ってたのに、オープンキャンパスで素が出てきてほんわかしてたら、
今回の修学旅行で愛すべきキャラに化けたという感じがします。(笑
望月相手に土産物屋ではしゃいでる姿は女子高生らしくて可愛らしかったですよ。
そんな大槻さんに大阪と京都の美術館に案内され、
そこで「継色紙」や「高野切」といった有名な「かな」の真筆に触れることになった縁たち。
名筆を前にして、それぞれの着眼点や感性がじっくりと描かれていて、
縁や望月さん、そして大槻さんの書に対する想いがしっかりと伝わって来ましたよ。
それにしても縁…、お得意の帰国子女スキルで活躍はしたものの、
飴を食べさせるだけで割りと満足するとは…、流石草食系男子の代表格だなぁ…(笑
他にも縁のお祖母ちゃんが見せてくれた料紙の薀蓄だったり、
島さんの勧めで書くことになった木簡だったりと書に対する話はいつも通り興味深いです。
また、源氏物語に関する意外なエピソードとかも含めて、
馴染みがない分野でも面白く感じることが出来る「とめはねっ!」という作品はやはり凄いと、
再認識させられました。
「高野山競書大会」を前に己を知りながら前向きな姿勢を見せてくれた望月さんですが、
柔道の強化選手に選ばれて二足のわらじが難しくなってきたけど…
はてさてどうなることやら。
「高野山競書大会」の結果ともども気になりますね。
余談ですが、「書の甲子園」の時に大槻さんたちが大阪-京都間で新幹線を使ったことが不思議でしたが、
どこかでツッコミがあったのか、さり気なく大槻さんが解説してたのにちょっと笑いました。
関西圏に住んでたら京都-大阪間の近さは割りと常識の話ですしね。(笑
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