■[漫画]小坂さん…「高杉さん家のおべんとう」7巻
高杉さん家のおべんとう 7 (フラッパーコミックス)
著者/訳者:柳原 望
出版社:メディアファクトリー( 2013-06-22 )
コミック ( 182 ページ )
作者サイト:柳原望・公式web「天水花苑」/home
うん、判っては居たんですよ。
フラグはビンビンに立っていたし、小坂さんのことを考えるとそれが良いとは判ってはいるんですよ。
年齢的に小坂さんが割りと厳しいのは判ってはいるんだけども!
でもねー…、丸宮兄と付き合うにしてももうちょっと待って欲しかったというか…
読んだ後の、この虚脱感というか寝取られ感というか、
そういうのを感じるのはオタク特有のモノなのでしょうか…
描き下ろしエピソードで、如何にして小坂さんが落ちたのかというのを描いてるのもまたね…!
キャラクターを掘り下げる意味でも重要なのは判りますし、
これはこれで必要だということも重々承知しております!
でもね、これは中々にキツイものがある訳ですよ!
丸宮兄と高杉さんを比べると圧倒的に高杉さんに共感してしまう私としては!
後書きで書かれているとおり高杉さんは「空気を読むが機を逃しまくる男」なんですよね。
それに比べて丸宮兄は「空気は読まないが機を逃さない男」な訳で、
そういった意味でも高杉さんは草食系であり、丸宮兄は肉食系だと思うんですよ。
これはもう本当にそういった性格というか個性なんでしょうね。
高杉さんは失敗は多いけれど性格が悪いわけではないだけに、
何というか応援してあげたくなるだけにもどかしいと言いましょうか。
今回も長年の地道な努力が報われたと思った途端にハシゴを外される展開で、
読んでて悲しくなりましたよ…!
それでも今までの経験から耐性が出来ているお陰でへこたれず、
少しずつ成長を見せてくれる高杉さんを見てると更に応援したくなりますね…!
小坂さんとは本当に”縁”がなかったんだなぁ、とは思うんですよ。
久留里が来なかったら高杉さんは成長せず、小坂さんのハートを掴めなかった訳で…
でも久留里が居るからこそ高杉さんは久留里中心になって物事を考えてしまい、
結果として小坂さんが身を引く事態になってしまった訳で…
何だろうなぁ、「うさぎドロップ」でダイキチとコウキママが結ばれなかった時も思ったけど、
本当に歯痒くてもどかしいものがありました。
そしてそんな風に読後に色々と考えさせられるのも、
ある意味漫画の面白さなのかな、とも思います。
久留里は将来像が徐々に明確になってきた感じはするけど、
高杉さんはまだまだ(過保護気味の)保護者気分から脱してないので、
久留里は苦労することが多いとは思います。
ですが、草食系な高杉さんをスーパーの特売の時に見せる肉食系な勢いで、
是非ともゲットしていただきたい所存であります。
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