■[漫画]日常から戦争へ「乙嫁語り」6巻
乙嫁語り 6巻 (ビームコミックス)
著者/訳者:森 薫
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン( 2014-01-14 )
コミック ( 194 ページ )
Kindle版:乙嫁語り (6) [Kindle]
今回はカルルクとアミルの夫婦に視点が戻っての話ですが、
微笑ましい夫婦喧嘩だけでなく、エイホン家が居を構える町が襲撃を受け、
殺し合いの戦争が始まってしまう物々しい展開が待ち受けてます。
でも、そういった殺伐とした事情もまた19世紀中央アジアの姿なのでしょう。
元々はアミルの実家であるハルガル家が地域の有力者ヌマジ一族へ出した嫁が死んだことより、
既得権益を奪われてことに端を発します。
アミルを呼び戻して替わりの嫁として出すつもりが町ぐるみで追い返されため、
次は遠縁のバダン一族と共謀してエイホン家の町へ襲撃することなったけど、
バダン一族の背後には同士討ちを狙うロシアの影が見えており、
何よりバダン一族は信用出来ないとアミルの兄・アゼルは考えており…
アゼル兄様カッコイイっすね!
父権が絶対な地域なので意見を出すくらいしか出来ないながらも、
地方部族の次期族長という立場ながら大局的に物事を見ることが出来るし、
戦争においても町の人間を無駄に殺さず、裏切ったバダンを的確に倒し、
アミルたちをも守る立ち回りはまるで英雄のようでした。
町の人間に囲まれた時も歯向かわず、なすがままで余計な言い訳もしないとか、
男らしい貫禄に満ちていてマジで格好良かったです。
惚れそう。
カルルクもその年にしては頑張ってる方でしたけど、
流石にアゼル兄様ほどの活躍はなかったかなー
代わりにアミルが大活躍だったのにはスッキリするものがありましたね。
カルルクのためなら父親にも歯向かう姿は嫁として、女としての強さを見た気持ちです。
というかカルルクのこと好きすぎでしょう、アミルってば。
カルルクの怪我を見て動転しまくるアミルが可愛すぎる。
結果的にロシアの思う通りになってるのが残念ですね。
当時の世相からしてこうならざるを得ないのは分かりますが…
うーん、スミスさんが町を出た理由が的中しちゃったのがなぁ…
次回はそのスミスさんサイドっぽいですが、
こういった展開を読んでしまったら焦燥感がありますのでハラハラしちゃいますね。
それでも乙嫁の魅力は描かれるはずなので楽しみでもあります。
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