■[ラノベ]UFO 日本政府 相模湾にて、斯く交渉せり「銀河連合日本」1巻
銀河連合日本 1 (星海社FICTIONS)
著者/訳者:松本 保羽 bob
出版社:講談社( 2016-02-16 )
Web連載版:小説家になろう
作者サイト:柗本保羽
作者twitter:柗本保羽(@YasuhaMatsumoto)さん | Twitter
絵師サイト:びよんびよん堂
絵師twitter:bob(@biyonbiyon)さん | Twitter
この作品を端的に説明するならSF版の「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」です。
ゲートと異なりArcadiaではなく小説家になろうからの書籍化なんですが、
小説家になろうにしては珍しく異世界ファンタジーでもないし転生モノでもありません。
主人公も37歳のおっさんですし、主要メンバーの平均年齢はアラフォーどころかアラフィフ。
下手すりゃ還暦前後の人たちばかりですからね。
かなり異色と言えるでしょう。
舞台は201X年の日本。
外宇宙から飛来した異星人の宇宙船は世界を騒がせながら、
何故か日本に対してのみ積極的な興味を持ち、
その巨体を相模湾上空で物言わず待機させていた。
そんな中、サバゲ好きの企画交渉人、柏木真人(37)が、
たまたま異星人の端末機とコミュニケーションを取ることが出来た経緯から、
異星人との国交樹立のために政府から交渉を委託されて…
1巻は物語全体からするとまだまだ序盤です。
ヒロインであるフェルさんもまだ顔見せしたばかりですし、
異星人との交流もまだ始まったばかりです。
それでもこの作品の面白さのエッセンスは詰まっているんですよね。
主人公が政府の交渉人ということからわかるように、
政治だとか交渉だとか国際情勢だとかそういったモノがメインです。
誰とでも積極的に交流を持とうとする突撃バカな柏木が、
異星人相手でも臆せずに交渉しようと臨むところが爽快感がありますし、
異星人とコミュニケーションができない原因を推察し、
その解決方法を提示した上で実現し、実際に通信できた時は興奮しましたね!
それと星海社FICTIONSから出るのも納得の一方に偏った内容もありますが、
これでもWEB版よりも若干毒が弱まっているように思えます。(笑
白木外交官のヤンキーへの容赦ない罵倒とかまだマシな方ですからね。
アレです、「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」や「大日本サムライガール」といった、
そういった方向の作品が大丈夫な人にのみオススメしたい作品です、ハイ。
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