■[ラノベ]鉄血にして熱血の姉弟「皿の上の聖騎士 1 ‐ A Tale of Armour ‐」
皿の上の聖騎士〈パラディン〉1 ‐ A Tale of Armour ‐ (NOVEL0)
著者/訳者:三浦勇雄
出版社:KADOKAWA/メディアファクトリー( 2016-02-15 )
作者サイト:OTV
絵師サイト:R/L -reclaimed land-
絵師twitter:屡 (kanari_lu)さんはTwitterを使っています
Kindle版:皿の上の聖騎士 1 ― A Tale of Armour ―
「上等。」シリーズやアニメ化もされた「聖剣の刀鍛冶」の作者である三浦勇雄さんが、
KADOKAWAがラノベより高めの年齢層をターゲットにしたNOVEL 0という新レーベルで復活!
ラノベよりも年齢層が高めなので挿し絵が皆無というのは寂しいですが、
表紙とカラーイラストは「上等。」シリーズや「聖剣の刀鍛冶」と同様に屡那さんですので、
既存のファンとしては安心感がありますね。
大陸最大の平野にして皿のような巨大な盆地に覇を唱える大国「レーヴァテイン」
かつて弱小国だった彼の国が覇道を突き進むことになったきっかけは、
一人の農奴が十二の霊獣に力を借りた鎧を着て聖騎士として活躍したことであった。
聖騎士が活躍した時代から百年後、その子孫に容姿端麗、頭脳明晰、功徳兼隆の女騎士が居た。
その名はアシュリー・フィッシュバーン。
この物語は彼女とその弟、アイザック・フィッシュバーンの物語である。
久しぶりなのと新レーベルなことで心配しましたが、いつも通りの三浦勇雄さんでした。
理不尽すぎるほどに過酷な運命と、それにボロボロになりながらも立ち向かう主人公と、
本当にいつも通りの三浦勇雄さんでしたよ。
多少文体が固くなっているように感じますが、年齢層高めを狙っていますから、
それは当然と言えるでしょう。
何度もどんでん返しされる霊獣と聖騎士の関係の真実に翻弄される姉弟と、
目的のためなら自分の身体がどうなっても突き進む愚直さとか、
この”熱血”の塊こそがもう本当に三浦勇雄さんらしいな! と思わされましたよ。
惜しむらくはラブコメ要素がほぼ皆無なことでしょうか。
まぁ、ラノベじゃないですしね…
一応姉弟の他にもイザドラという少女もいるけれど…
どうなんだろうなぁ…
いや、恋という要素は物語の根幹の一つではあるんですが…
これは… ラブコメとは言えないだろうなぁ…(笑
最近のコメント