■[ラノベ]幸せになる方法「火輪を抱いた少女 III 二つの太陽」
火輪を抱いた少女III 二つの太陽
著者/訳者:七沢 またり
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン( 2016-05-30 )
作者サイト:七沢またり
絵師pixiv:「流刑地アンドロメダ」のプロフィール [pixiv]
絵師twitter:流刑地アンドロメダ(@korera001)さん | Twitter
Kindle版:火輪を抱いた少女 I 晴れのち地獄
Kindle版:火輪を抱いた少女 II 悪鬼
Kindle版:火輪を抱いた少女 III 二つの太陽
グロールを破ったアミルがホルシード帝国第四代皇帝となり、
ムンドノーヴォ大陸へ遠征し輝かしい未来が見えたような気がしたリベリカ大陸。
しかし実情は悲惨で、帰還兵が持ち帰った疫病に咎草、
そして星教会による反抗で遠征も膠着状態に陥り、
遠征費を負担している南北コインブラ州は疲弊し…
「驕る平家は久しからず」の言葉通り、あっという間に凋落の気配を見せるアミルと、
アミルの甘さによって命を長らえて雌伏の時を過ごしたエドガーとノエルたちが、
コインブラを電光石火の勢いで取り戻すだけでなく、
バハール州へも攻め入る展開は痛快でしたね。
エドガーが父グロールの同じ轍を踏まないように全面的にノエルを支持することで、
イル教徒たちと反目しそうになった時はヒヤヒヤしましたが、
イルヴァンたちが勇者や死神に酷い目に合わされていた過去のお陰で何とかなった時は、
前作と前々作を知っているとニヤリとしました。
ただ前作と前々作の少女たちに比べてノエルは結構マシなんですよね。
クレイジーでサイコで敵には容赦無いんだけど、敵認定する前に猶予があったり、
何より過去の敗北から学習して成長したりしますからね。
成長の伸び代は武力というよりも人心掌握とかそっち方面がメインなんですけどねー
それにしてもWeb版と違ってドルカスが生き残ったのは意外だったけど、
ノエルという主人公像を考えるとこれはこれで有りなのかな、と思います。
そしてWeb版に比べて流刑地アンドロメダさんのお陰で、
リグレットの卑屈さと醜悪さが際立ってて最高でしたね!
実弟のロイエに対する蔑みと愉悦混じりの表情とか素晴らしかったです。(笑
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