■[漫画]クドリャフカの終演「氷菓」10巻
氷菓 (10) (カドカワコミックス・エース)
著者/訳者:タスクオーナ
出版社:KADOKAWA/角川書店( 2016-07-22 )
原作者サイト:汎夢殿
原作者twitter:米澤穂信 (honobu_yonezawa)さんはTwitterを使っています
作者サイト:A/O LABO
Kindle版:氷菓 (10)
Kindle版まとめ買い:氷菓
盛り上がりを見せるカンヤ祭と十文字事件。
この10巻では4巻に跨って繰り広げられた「クドリャフカの順番」のフィナーレと、
それとは別の短編2つが収録されています。
いやー… ホント長かったなぁ「クドリャフカの順番」…
漫画で読んで改めて理解できたんですが、
奉太郎が田名辺先輩と話していた流れっていうのは、
単なる事件の解決ではなく、文集買い取りの交渉がメインであり、
詰まるところ、えるが入須先輩に助言されて行った交渉と本質的に同じなんですね。
同じ「私は困っています」という言葉だけでも、
えると奉太郎ではこんなに使い方とニュアンスが違ってくるんだというのが、
何とも興味深くて面白かったです。
それと田名辺先輩の葛藤とかそういったものは分かるなぁ…
私も10年以上ブログを書いてきたけど、面白いブログを書ける人ってのは本当にいるもので、
センスとか才能とかそういったものを感じざるを得ないんですよね。
ただ、そういった才能を持っていながらそれを活かそうという人は少なくて、
殆どの人はブログを書かずに別の趣味に力を入れたりしているんですよね…
私がいくら望んでも、どんなに努力しても手に入らないものを当たり前のように持ちながら、
それに価値を見出さずに捨てるような行為をする人が身近にいると、
もどかしいという気持ちがよく分かります。
まぁ、そんな個人的にどうしようもないほど共感できるエピソードもありましたが、
小木先生のヘリコプターの短編や、瓢箪から駒な偽一万円札推理事件とか、
面白い短編も入ってて良かったです。
「クドリャフカの順番」のような長大なエピソードも良いですけど、
こくいったサックリ読める短編も良いモノだと思います。
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