■[ラノベ]疑われた英雄「最新のゲームは凄すぎだろ」5巻
最新のゲームは凄すぎだろ 5 (ヒーロー文庫)
著者/訳者:浮世 草子
出版社:主婦の友社( 2016-07-30 )
連載サイト:最新のゲームは凄すぎだろ
作者サイト:うきせくさこ
絵師サイト:FancyFantasia
絵師twitter:植田亮 (ueda_ryo)さんはTwitterを使っています
ゲームの世界ではなく、ゲームに限りなく近い設定の異世界であると認めたケイオスが、
そこで知り合い、そこで生きている人々を助けるために竜のヴイーヴルと盟約を結び、
マウンテンゴーレムといった強大な魔物すらも退けることに。
ただ、結果として魔族たちの思惑だけでなく、
人間の大国3つの政治的な思惑も交じり合い複雑なことになっている上に、
更にどうやら教会がケイオスがとある秘術を巡って何やら探りを入れてきており…
勘違いモノから始まった英雄譚ですが、勘違いがとけても面白いです。
Web版とは違ってケイオスがリアルでもぼっちであるという設定があるため、
現実世界での学校や親との描写も加わっているんですが、
それが異世界での出来事とリンクして面白さを倍加させているんですよね。
これは書籍化されたことで面白くなる好例だと思います。
お菓子作りでロズリーヌやアレクシア、それにヴイーヴルを楽しませるとか、
小説家になろうでは定番のイベントですが、ケイオスの気遣いが多少の勘違いありつつも、
きちんとロズリーヌに伝わっているのが喜ばしかったですし、
サポートAIのテミスがケイオスの冤罪を晴らすために、
文字通り体当たりの全力で頑張る姿は胸が熱くなりましたよ。
そういった書籍版ならではの要素が面白かったのはもちろんですが、
その下地となる設定と展開の妙も素晴らしかったです。
今回は最後の方でこの世界の秘密の一端が明らかになりましたが、
それが今後物語にどのように影響してくるのか今から楽しみです。
このままエタらずスローペースでも良いから続いていって欲しいですね。
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