■[漫画]単行本作業だよ、野崎くん!「月刊少女野崎くん」8巻
月刊少女野崎くん(8) (ガンガンコミックスONLINE)
著者/訳者:椿 いづみ
出版社:スクウェア・エニックス( 2016-08-22 )
連載サイト:月刊少女野崎くん – ガンガンONLINE
作者サイト:椿いづみBLOG
作者twitter:椿いづみ (tubakiidumi)さんはTwitterを使っています
Kindle版まとめ買い:月刊少女野崎くん
少女漫画家の野崎くんと愉快な仲間たちのラブ2割コメ8割な日常モノもついに8巻!
そして8巻にしてやっと主要登場人物同士がまともに事情を知り合うという、
ある意味スローペースな展開であります。
というかまだ知らなかったのか…
今回野崎くんのアシ仲間なことを知ったのは御子柴と若松です。
見た目はリア充なのにオタクな御子柴と、
スポーツ好青年(ただし瀬尾に取り憑かれている)な若松の二人が、
漫画家のアシスタントという共通項を得てどうなるかというと、
風が吹けば桶屋が儲かる的な理論で千代ちゃんが得をしました。
アレだね、今回千代ちゃんがやったのって、
失恋で心が弱っているところを優しい言葉をかけて一気に落とすという、
少女漫画であるあるな展開の変化球だよね!
やるな千代ちゃん! 流石少女漫画家アシスタント歴が長いね!
また、若松は御子柴だけではなく瀬尾のお兄さんと邂逅して、
見事に勘違いが炸裂してお互い誤解してたりという、
この漫画らしい面白いところがあって楽しかったです。
瀬尾のお兄さんは勘違いの流れ弾で不幸になっててちょっと可哀想でしたが…
それと今回は漫画家として避けて通れない単行本作業がありましたね。
連載も追って単行本も買っている読者としては描き下ろしがあった方が嬉しいですね。
だって連載誌を保存してたら描き下ろし無しの単行本の利点ってほとんどないし…
で、今回は野崎くんが描き下ろしの前段階として柱スペースを埋める作業をすることになって、
他の漫画家さんのを見ることになるんだけど…
これね、本当にあるあるだよね…(笑
そもそも漫画に柱スペースがあるのは現代ではほぼ少女漫画のみなので、
少女漫画を読み慣れていない人にはサッパリなんでしょうが、
割りとあるんですよね、こういった事態は…
こう言ってはなんだけど、漫画を描いてばかりで学校の勉強に疎かにしている人が多いのか、
手書き文字だと誤字ってる少女漫画家さんって多かった印象があります…
編集さんも直してあげれば良いのにと何度か思ったもんですが、
締め切りギリギリだったりとか、そもそも前野みたいな人だとスルーしそうだしね…
そんなエピソードもあったせいか今回の描き下ろしネタは面白かったです。
巻末漫画の野崎家の日常における末っ子の夢子ちゃんも可愛かったし、
裏表紙カバー折り返しの野崎くんの柱スペース描き下ろしネタも面白かったですね!
カバー下までちゃんと漫画が描いてあったし、
椿いづみさんはサービス精神に溢れた漫画家さんだと感心した次第であります!
ありがとうございます!
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