■[ラノベ]怒涛の笑いのツボが読者を襲う! 見よ! これが抱腹絶倒だ!!「普通のおっさんだけど、神様からもらった能力で異世界を旅してくる。疲れたら転移魔法で自宅に帰る。」1巻
普通のおっさんだけど、神さまからもらった能力で異世界を旅してくる。疲れたら転移魔法で自宅に帰る。 (HJ NOVELS)
著者/訳者:霜月緋色
出版社:ホビージャパン( 2016-08-23 )
Web版:普通のおっさんだけど、神さまからもらった能力で異世界を旅してくる。疲れたら転移魔法で自宅に帰る。
作者twitter:霜月緋色(※しめ鯖丸)(@simesabamaru)さん | Twitter
絵師サイト:PMGD
Kindle版:1巻
しめ鯖丸さんもとい、霜月緋色さんの作品がついに書籍化だー!
しめ鯖丸さんは例に漏れず小説家になろう – みんなのための小説投稿サイトで活動していた方なんですが、
デビュー作の「俺がロボットゲームで世界を救う物語」の頃から面白かったんですが、
どうもニッチな方向でその才能を発揮しまくりで、
「神さまにチート能力もらって転生したらオークだった」とかキレッキレで超絶に笑えるんですが、
主人公がオークで主に登場する女性キャラもゴブリンやオークやオーガとぶっ飛んだ設定のためコアな読者からしか評価されず、
そのコアな読者である私としては大変ヤキモキしていました…
ですが、本作「普通のおっさんだけど~」は小説家になろうで受ける設定が功を奏したのか、
一気に評価されてこの度書籍化されたわけです。
いやー、良かった良かった。
社畜リーマンの近江正樹(33)はある日唐突に神様の暇つぶしで異世界に飛ばされそうになるが、
見事な交渉術(土下座)で幾つかチート能力を貰ってから赴くことに。
正樹は貰ったチート能力の一つである転移魔法で疲れた自宅に帰るという、
お気楽な気分で溜まった有給休暇を使って異世界ゼフィーネで過ごすことにするんだけど、
初めに出会った狩人のムロンさんとその家族と仲良くなるも面倒なモンスターが出て大半なことに…
「異世界転移」「チート能力」「現代日本の文明の利器TUEEE」という、
小説家になろうの三拍子揃った作品ではあるんですが、
既存の作品とは違ったキレッキレな面白さがあるのです!
まず、第一のヒロインのリリアちゃんが5歳の幼女というのも中々ですがそれも序の口です。
ジャイアントビーという化け物蜂を相手に殺虫剤で応戦したりと、
日本の文明の利器の使い方も中々面白いんですが、
やはり本作の一番の魅力は主人公のキャラクターにあると思います。
そもそも主人公がアラサーとは思えない天然さが初っ端から発揮されており、
神様にチート能力を頼む時についでに頭をフサフサにして貰うとか、もうこの時点でヤバイ。
更にネットで有名ないろんなネタを随所にぶっ込んできてもっとヤバイ。
例えば新居の屋敷に取り憑いている幽霊を除霊する時も、
「お兄ちゃん! ここにもおじーさんがいるの!」
「さっさと眠れ! ターンアンデッド!! はああぁぁぁぁぁ!!」
「お兄ちゃんっ! おフロにもへんなおじさんがいてリリアを見てくるの!」
「くたばれロリコン! 慈悲はない! 破ぁぁぁーーーーーッ!!」
勝手に住み憑いていた方々を祓ってまわった。気分はもう寺生まれだ。
とかノリノリで読んでて超楽しい!
アラサーなのに気分は小学生男子なノリと言いましょうかね!
この作品は面白いというよりも、楽しいという気分にさせてくれるんですよ!
小説家になろうを読み始めてかれこれ5年以上経っていますが、
これほど笑わせてくれる作品、というか作者さんは今までいなかったくらいに楽しいです。
2巻のプロローグになるであろうネタもメチャクチャ笑えるので、
是非ともこの楽しさを多くの人に知って欲しいです!
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