■[ラノベ]愛、故に「始まりの魔法使い 1 名前の時代」
始まりの魔法使い 1 名前の時代
出版社:KADOKAWA
作者名:石之宮カント
作者サイト:石之宮カント(@l_kettle) – カクヨム
作者twitter:石之宮カント (@Ishinomiyakanto) | Twitter
絵師名:ファルまろ
絵師twitter:ファルまろ (@fal_maro) | Twitter
連載サイト:始まりの魔法使い(石之宮カント) – カクヨム
Kindle版:始まりの魔法使い 1 名前の時代
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オカルトに憧れながら、現実の堅牢さの前に破れたある一人の男。
彼が一縷の望みを賭けて行った最期の神秘、輪廻転生。
それがまさかの成功をするも生まれ変わった先は人間ではなく竜。
しかもどうやらそこは地球ではなく魔法が支配する世界で…
作者の石之宮カントさんは「魔法の始め方」の笑うヤカンさんの別PNです。
元々カクヨム連載開始時は笑うヤカン名義だったんですが、
書籍化する際に富士見ファンタジア文庫編集部の要望で別PNになったんですね。
笑うヤカン名義で既にエロ小説出してるからPN変更とか編集部は度量がちっちゃいですよね。
むしろ笑うヤカン名義の知名度を利用するくらいの器を見せてほしかったです。
この作品の面白さの一つは世界の成り立ち(=魔法の原理)を一つ一つ丁寧に、
少しずつ解きほぐしていくかのように理解を深めていくところだと思います。
魔法のない世界を生きていた経験があるからこそ気付く不思議な現象を、
何故そうなるのか? どうすれば他の人にも再現できるのか?
応用するには何をしたら良いのか?
そういったアレコレを試行錯誤するのを観察するのが楽しいです。
当然キャラクターも良いんですよね。
竜だけど中身は優しい普通の人である先生と、
それに惹かれていくヒロインの人間のアイや、エルフのニーナとか可愛らしいです。
アイの愛はちょっと重い気もしますが、これはこれで有りかな、と思います。
重いからこそラストの余韻が心に響いてきますし。
ラストはちょっと悲しいですが、
プロローグでハッピーエンドになっているのが分かっているので、
そこは安心できるところではありますね。
1巻はまだまだ序章でしかないですが、面白いので読んで欲しいところであります。
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