■[漫画]少年よ、大志を抱け「銀の匙 Silver Spoon」12巻
銀の匙 Silver Spoon12巻
出版社:小学館
作者名:荒川弘
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2年半振りの新刊にして最終巻です!
エゾノーを舞台にした八軒勇吾の3年間の締めくくりにして、
それからの生活を少しだけ見せてくれての完結になります。
いやー、最後までエンタメしてて面白かったですね!
大学受験というプレッシャーが掛かるテーマが入った15巻でしたが、
読んでてゲラゲラ笑えてしまうくらいに面白かったです。
八軒本人もトラウマを劇的に克服するのではなく、
相川が語ったように、前を向いて少しずつ乗り越えていくのが良いですよね。
トラウマに効く銀の弾丸は無いけれど、銀の匙はあるから大丈夫なのです。
北海道のことは「試される大地」とはよく聞きますけれど、
この作品を読んでたら「試すことができる大地」だなぁ、と感じました。
周りの大人とか「取り敢えずやってみて、失敗しても良い」と言ってくれるし、
仲間のみんなも「まずはやってみよう」という気概なのが良いんですよね。
不況時代しか知らない世代にとっては「失敗が怖い」ですし、
実際八軒もそんな雰囲気があったんですが、
前向きにポジティブに、試行錯誤が許される懐の広さに救われているところがあります。
あと、八軒と大川先輩を見てると、
「家族とは無理に仲良くする必要ないよね!」
と思いますね!
そうだよね! 家族だからといって必ず気が合うわけがないし、
毒親風味な家族だってあるんだから、無理する必要ないですよ!
八軒みたいにちゃんと向き合って、その上で付き合うのもアリだと思うけれど、
大川先輩みたいに見限った上で付き合うのもアリだと思うんですよね…
私はどちらかというと大川先輩に近いので気持ちはよく分かります。
それにしてもラストが彼女の御影じゃなくて駒場というのには驚いたというか。
しかも極東ロシアに進出とかなぁ。
確かに14巻で八軒の兄夫婦に家庭教師を頼んでいましたし、
極東ロシア関連の書籍も手元にありましたが、まさか裸一貫で挑戦していたとは…
八軒も駒場もエゾノー1年生の頃では考えられない仕事をしていますけれど、
人生が充実しているようで良かったです。
エンタメ作品としてとても面白かったですし、
何よりも中高生の頃に読みたかった作品でした。
今からでも遅くないから何かやってみようかな、という気持ちにさせてくれますね。
うーん、何しよっかなー?
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