■[漫画]情熱を、諦めない「ラジエーションハウス」10巻
ラジエーションハウス10巻
出版社:集英社
原作者名:横幕智裕
作者名:モリタイシ
作者サイト:モリタイシ|notemoritai4
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杏に想いを寄せるイケメンドクターの辻村は、
過去のこともありスポーツドクターもやっているんだけど、
そこで情熱を持ってプレイしていたサッカー選手の上田恭平が変わり果てた姿になっているのを見過ごせず、
甘春病院での再受診を提案してみるが…?
久しぶりの新刊ですね。
今回も唯織が大活躍でした。
上田の姿を見たら治療を諦められない辻村の姿に動かされ、
現在の読影結果だけでは所見が見受けられなくても、
上田さんが受けた過去の結果と事故の詳細を聞いたことで、
マイナーな病気を見付けられたのは流石の一言でした。
しかし脳脊髄液減少症かー
これは古い漫画オタクなら結構知ってる人が多いのではないでしょうか。
そう、「きまぐれ☆オレンジロード」の作者であり、今年亡くなったまつもと泉さんが抱えていた持病です。
この病気さえなければ更に名作が生まれた可能性があるだけに、
とても記憶に残っていますが、その詳細は全然知らなかったんですよね。
それだけに今回の説明は興味深かったです。
それにしても今回は唯織のことが凄いと思いましたが、
それ以上に辻村の医者としての誠実さに好感が持てましたね。
想いを寄せる杏が頼りにしているけれど、
そういった感情と区別して素直に唯織を頼ることが出来、
医者なのに技師に病気の症状の説明を聞けることが出来るのは素晴らしいと思います。
上田選手の復活した姿を見ていると病気というのは人を変えるな、と。
そして復活するための手助けをする医師と技師のタッグは心強いし、
何より今回は辻村が親身になってくれたこそなので、
スポーツドクターという存在の重要さを感じた次第です。
後半からは広瀬さんのラブコメがちょっと入ってきてニヤニヤ度が上がりますが、
正直、勝ち目がないというかフラレる将来しか見えないというか…
唯織は完璧に杏ちゃんのことしか見えてないからなぁ…
うーん、ナカサクの未来しか見えない…!
そして終盤では医療機器メーカーの武田さんと、
鏑木部長がメインになって次巻に続いていますが…
鏑木部長は責任感もあるし実力もあってタイミングが悪いだけというか…
保身と出世欲もあるのは良いんだけど、それで他人を蹴落とすという思考に至るのは昭和の悪い癖ですよね。
何とか医者の本道に立ち返って欲しいものなのですが…
うーん、このお歳で難しいかなぁ…
唯織に火の粉が掛からないことを祈るばかりです。
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