■[ラノベ]重ね合わせともつれの中で「涼宮ハルヒの劇場」
涼宮ハルヒの劇場
出版社:KADOKAWA
作者名:谷川流
絵師名:いとうのいぢ
絵師サイト:FUJITSUBO-MACHINE.JP
絵師twitter:いとうのいぢさん(@itoww) / Twitter
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4年振りの涼宮ハルヒシリーズの新刊ですが、
収録されているのは20年前に発表された作品もあるので懐かしく感じる人もいるかと思います。
ただ、それら過去の作品も「涼宮ハルヒの劇場」を構成する要素の一つとして存在しており、
全体としてとても綺麗にまとまっていて面白かったです。
ファンタジー世界で魔王を倒すよりも国王からぶんどった金で豪遊するハルヒや、
スペオペ世界で宇宙艦隊を相手に縦横無尽で活躍するハルヒや、
西部劇の世界でガンマンとして活躍すると見せかけて世界観を文字通り蹴り倒すハルヒや、
海賊船の船長となって海を荒らし回るハルヒだったり、色々なハルヒが見所沢山です。
更にはいとうのいぢさんが描いた女神姿のハルヒたち三人娘にインスパイアされて、
トロイア戦争を舞台にした世界で物語を綺麗に閉じるとは思いませんでしたね。
相変わらず長門が便利に使われてましたが、
アテネとアルテミスの多重存在とか、処女神の重ねがけすぎる…!
これにヘスティアまで加われば完璧でしたね。
まぁ、流石に今はアニメで大変なことになっている女神だから無理か。(作品違い
それにしても谷川流さんは本当にSF好きですよね。
量子論とか、今となってはありふれた厨二病の構成要素の一つだけど、
ハルヒの場合はその元祖に近い系統だと思うんですよ。
というか、古泉は高校生にしてそこまで詳しいとか、流石すぎる。
今回は元々20年前に描かれていたイラストが多かったお陰か、
色々なハルヒたちを見ることができて眼福でした。
特に女神衣装を纏った三人はとても良いですね…
ただ、舷側で釣りをしているキョンたちが海と反対側を向いて竿を立てているのは、
ちょっと見栄え優先すぎではないかな、とも思いました…w
ラストでこの事件が一年生時の文化祭以降クリスマス前に起こったということと、
長門がハルヒの力を使った、というのが消失への前振りでもあったんですね。
そう考えると色々と感慨深いものがありますね…
また消失を読み返すのも良いかもしれないな…
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