■[漫画]届け! 二階堂の心!「3月のライオン」6巻
3月のライオン 6 (ジェッツコミックス)
著者/訳者:羽海野チカ
出版社:白泉社( 2011-07-22 )
コミック ( 184 ページ )
作者サイト:羽海野チカ________umino*chika
作者twitter:羽海野チカ (CHICAUMINO) on Twitter
ひなたちゃんが幼馴染みをいじめから庇ったことに端を発する、
学校のいじめ問題に悩むひなたちゃんが物語の主軸になってきた「3月のライオン」
テーマ的に雰囲気が陰鬱になりそうですが、そこは羽海野チカさんだけあって、
キャラクターたちを掘り下げ、物語も今までより一層重厚なものへと仕上げてきています。
特に、今まで停滞し、少しずつ進んでいた零は目標を持ったことで情熱的になって邁進しており、
少々空回りしているところもあるんだけど、それもまた若さで魅力的です。
今までは零を助けようという周囲の人が多かったのが今回は助ける側に周ることになって、
ひなちゃんによるトラウマ克服もあって、人間として一皮剥けようとしているように思えます。
また、いじめ問題を一緒に取り組んでくれる恩師林田は零にとって大きな存在になってきていて、
林田に出会っただけでも零が高校に進学した甲斐はあったんじゃないかと思えますね。
そして自称心友の二階堂が表紙になっているように熱い!
兄弟子の島田から語られるその幼少期からの気風と棋風には感化されますし、
零に対する数々の助言を投げかけ、常に精一杯を努力する姿には理想の友のソレがあり、少々憧れたりも。
二階堂の熱い助言が遂に零に届き、零が成長して新人王をとった時はちょっと感動しましたよ。
二階堂は自称じゃなく、本当に心友だと思います。
そしてひなたちゃんの周りも家族、零、侠気溢れる高橋くんと助けてくれる人たちは確実に居て、
担任教師が頼りなくて困った人でも、口惜しくて泣いてしまっても、
理不尽ないじめに怒りを燃やし、歯を食いしばって頑張る姿には応援せざるをえません。
不器用ながら支えになろうと頑張る零を助けに何とか乗り切って欲しいです。
頑張れ、ひなたちゃん…!
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