■[漫画]今日も京都に恋一つ。「路地恋花」3巻
路地恋花(3) (アフタヌーンKC)
著者/訳者:麻生 みこと
出版社:講談社( 2011-09-07 )
コミック ( 180 ページ )
作者サイト:マトリョーシカ
作者twitter:麻生みこと (asoumikoto) は Twitter を利用しています
美容師の青年の叶わなかった幼馴染みへの初恋。
靴屋の女性の少しずつ育みながらも諦めてしまった恋。
再登場した製本屋の彼女がぶつかる仕事の壁と変わらぬ恋。
そして長屋の大家さんがかつて全てを捨てて身を投じた恋。
そんな幾つもの個性的な恋花が咲き乱れる京の小路の物語。
この中で一番琴線に触れたのはやっぱり美容師の慎吾くんの恋かなぁ。
「セビリア」という店名なのに理容師ではなく美容師な彼は、
幼馴染みで初恋のお姫様な美姫ちゃんの髪を小学生の頃から任されてきたから今の仕事に就いたのに、
その恋は実らず、彼女の心を射止めたのは子供の頃に彼女をいじめていた男の子。
叶わなかった恋の相手の花嫁姿を彩る髪を整えるとかどんだけ…!
あまりにも切ないその恋心が胸を締め付けまくりですよ。
慎吾くんにはもっと幸せになって欲しいなぁ。
学生時代も美姫ちゃんのせいで彼女作れなかったみたいだし…
それと再登場した製本屋の小春ちゃんの話も良かったですねー
好きで好きで、どうしようもなくて始めた仕事だけど、
元カレの結婚や仕事のキャンセルに、バイト先の書店での仕事の勧誘と、
心が折れかけたところで十和田さんの厳しい一言で思い出して奮起して、
採用されなかったけど次へ繋がる仕事をしたのは、
読者として嬉しく、社会人として羨ましさを抱いたりもしました。
2話使って描かれた大家さんの若い頃の恋では母の強さが光ってましたね。
職人長屋が生まれた理由も判ったし、京都の蘊蓄も聞けて良いエピソードでしたよ。
また、巻末にはキャンドル作家の麻美さんのアフターも収録。
判ってはいたけど麻美は難攻不落ですなぁ。
頑張れ、本間さん…
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