■[ラノベ]幼年期の終わり「ゴールデンタイム外伝 二次元くんスペシャル」
ゴールデンタイム外伝―二次元くんスペシャル (電撃文庫 た 20-20)
著者/訳者:竹宮 ゆゆこ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-06-08 )
文庫 ( 319 ページ )
作者サイト:Passing Rim
痛い…
いつも以上に痛い…
今までも竹宮ゆゆこ作品には心の防波堤を軽々と越えてトラウマを抉られてきましたが、
今回はいつにも増してトラウマに塩と唐辛子を塗りたくられて死ぬかと思いましたよ…
今回は二次元くんこと佐藤隆哉の短編集なんですが…
二次元くんは自分の脳内嫁と幸せな妄想を繰り広げてるように見えて、
心の底では三次元の女性との思い出を忘れられなくて、いつも後悔してばかりで、
理解できない相手はありもしない免罪符で心を傷つけて、
みんなが自分に優しくするのは当たり前だと勘違いしていて、
そして自分が傷ついている時は甘えさせて欲しいと図々しくも考えている大きな子供です。
あぁ、つまりはかつての自分なんだな。
もうね、まだ若かった頃の自分の姿を客観的に見せつけられてるようで死ぬほど辛い。
何か勘違いしてて責任感も当然なくて自分本位だった10代だった自分を思い出し、
そして今の自分は大丈夫なのか、少しは成長できているのか思わず見つめ直したり、
あぁもう、うがががぁあああがぁあああああー!!!
多分自分が高校生の頃に読んでいたら頭を殴られたようなショックがあって、
多少はマシな人生を歩めたんじゃないかな、とありもしない妄想をするくらいの作品でした。
リアルタイムで竹宮ゆゆこ作品を読める高校生は本当に恵まれてますよ。
是非とも二次元くんみたいに遅くなっても勇気を出して一歩前に進んで欲しいです。
私みたいに手遅れになる前に。
私も手遅れだろうと前に進まないとなぁ…
ちゃんと進めてるかな…?
最近のコメント