■[漫画]音楽と紡がれる物語「シアロア」
シアロア 田口囁一・春川三咲 連作集 (ジャンプコミックス)
著者/訳者:春川 三咲 田口 囁一
出版社:集英社( 2012-08-03 )
コミック ( 204 ページ )
公式サイト:感傷ベクトル -sentimental vector-
作者twitter:田口囁一 (sasa1) on Twitter
絵師twitter:春川三咲 (harulll3saki) on Twitter
「僕は友達が少ない+」の田口囁一+春川三咲タッグが描く、
音楽をフィーチャーしたオムニバス形式のコミック「シアロア」
元々感傷ベクトル -sentimental vector-のWebサイトで公開していた作品群ですので、
「僕は友達が少ない+」ほどではないかも知れませんが、
知っている人も結構いるのではないでしょうか。
「シアロア」という名前以外一切謎に包まれたWeb上のバンドの曲を巡り、
進路に迷う優等生をバンドに誘うアウトローとの話や、
人と話すだけの勇気も中々持てない少女と、その友人のSFチックな話や、
先輩と後輩な男女の恋の閾値を越えなかったり越えたりな話だったりと、
概ね青春の匂いが漂ってくる短編がメインです。
どんな漫画かは一々説明するよりも公式サイトで全話公開中なので読んだ方が早いです。
個人的に好きなのは、やはりラブコメ好きですので第7話「ラストシーン(cut:B)」でしょうか。
憧れで終わるはずだったのに、先輩に好きな人が居るということを知ってから膨らむばかりの恋心と、
冬空の下で炸裂する青春とか蜂蜜のような甘さと檸檬のような酸っぱさがありますよ。
いやー、青春ラブコメってのは良いもんだよなぁ、ホント。
それとこの作品の特徴的な所は物語の中だけでなく、
現実でも音楽が作者たち本人の手によってコラボレーションしているんですよね。
イラストレーターのかんざきひろさんが鼻そうめんPとして活躍しているように、
田口囁一さんも漫画家だけじゃなく、音楽家としての側面もあるんですよね。
ですので、そちら一緒に楽しむと何倍も面白くなると思います。
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ちなみに限定版にはコミック『「シアロア」case10.5』 が付いてくるのでそちらの方がオススメです。
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というか現時点ではAmazonだと値引きの関係で限定版の方が安いですね…
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