■[漫画]オリジナル作品にも定評のあるわたらい「O/A」7巻
O/A (7) (カドカワコミックス・エース)
著者/訳者:渡会 けいじ
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)( 2012-11-01 )
コミック ( 194 ページ )
作者サイト:Upper Ground
作者twitter:渡会けいじ (watarai) on Twitter
N:i-1の結果、2位という順位だったけどしっかりとトップアイドルへの道を再び踏み出したゆたか。
一度軌道に乗れば、かつて頂点にまで上り詰めたことがある彼女だから、
あっという間にドームでのコンサートを開催するまでになったんだけど、
いつも隣で支えてきたはるみはどうしようもない寂しさを抱えていて…
笑いあり、涙あり、下ネタあり、シリアスありだった「O/A」もこの7巻で完結です。
巨大うんこを流すだけの話をやったり、米軍の潜水艦がラジオを聞くために東京湾に来たりと、
割りとくだらなくてとんでもない展開が多々あったけど、
最後まで一貫してゆたかとはるみ、アイドルと芸人という立場と歩幅も違う二人の友情を描いてました。
そしてこの完結巻ではその総決算とでも言うべき結末が描かれており、
寂しくもありながら、どこかサッパリとした読後感を持たせてくれます。
あとがきで連載前は一話目しか考えて無くて綱渡りだったことが語られてますが、
確かにNi-1のアイドルみたいにかませ犬以下の脇役もいれば、
はるみの先輩ユニットの”ろーるしゃっは”みたいに先輩らしい含蓄のある言葉をくれたりと、
脇役の扱いは割りとライブ感がアリアリでしたけど、
結果的に綺麗にまとまっているから良いのではないでしょうか。(笑
読んでてゾクリとさせる見開きでのインパクトだったり、
ページを捲った先での展開で思わず噴いたりと、常に油断出来ない面白さが詰まった作品でしたよ。
ただ、ヤングエースで渡会さんの漫画が載っていないと寂しいので、
早い復帰を楽しみにしたいのですが、先日はヤングアニマルあいらんどに描かれてたからなぁ…
まぁ、掲載誌はどこだろうと読み続けていたいので次回作をお待ちしております。
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