■[漫画]真っ白な対決といぶし銀な対決「3月のライオン」8巻 手帳付限定版
3月のライオン 8 手帳付限定版 (ジェッツコミックス)
著者/訳者:羽海野 チカ
出版社:白泉社( 2012-12-14 )
コミック ( 306 ページ )
作者サイト:羽海野チカ________umino*chika
作者twitter:羽海野チカ (CHICAUMINO) on Twitter
華やかで愛らしい表紙だった7巻からは一転、
闇の奥に潜む虚無感が感じられるいぶし銀な表紙の8巻です。
実際、内容としてはご老体とご病体が大熱戦を繰り広げており、
熱く、渋く、何よりも色々な重さが伝わってくる大迫力な面白さが詰まっていました。
しかし先ずは宗谷名人と零の記念対局。
零はまっ白で心地良い二人だけの空間にいるかのような錯覚に陥りながら、
ただひたすらに自分に出来る最善を打ちながら無言の内に宗谷名人と語らうという、
一種独特であり、天才同士だからこその空気がひどく清涼で鮮烈で…
むしろ清涼すぎて驚くくらいの内容でしたね。
そしてそれと対極にいるような対局を見せてくれたのが島田八段と柳原棋匠。
努力を積み重ねてきた島田八段と、迎え撃つはかつての戦友たちから預けられたたすきを背負い、
還暦をすぎても第一線に踏み留まる柳原棋匠のがっぷり四つの大熱戦は凄いの一言!
いぶし銀という一言だけで表すのが勿体無い、粘性が感じさせる熱さに興奮させられましたよ。
こういった熱い展開も魅せてくれるから3月のライオンは面白いんだよなぁ。
そういった将棋の日常だけではなく、川本家の日常もまた別の魅力があるんですよね。
三日月堂が商店街のお祭りに参加することで活気づく姉妹と、
それを当たり前のように手伝う零という関係が良かったです。
祭りの風景を見ながら店番をする零とひなたの二人を見てると、
将来のこの二人の姿を幻視するかのようでした。
ちなみに限定版には手帳が付きますが、これは本当に手帳です。
カレンダーの部分とフリーノートのページがちゃんと付いており、
普通に手帳として使えると思います。
まぁ、私は勿体無いので使わずに取っておくと思いますが…(笑
はじめまして。
ライオンに出てくる甘味どころを調べていたらこちらにたどり着きました。
感想がわたしの思うことと同じでそれを上手に文章に表現されていてうれしかったです。
(偉そうにケチばかりつけてるブロガーさんとか見ると悲しくなるので…)
これからも続きが楽しみでたまらないですよね。
素敵なレビューありがとうございました!
コメント by ステラ — 2013/4/23 火曜日 @ 15:05:21
どうもはじめまして!
3月のライオンは全体的に面白すぎて感想を書くのが非常に難しくて毎回難産なんですが、
多少なりとも共感していただけたようでありがとうございます!
3月のライオンの甘味処はおそらく月島のあたりでしょうね。
いつか行きたいものです。
コメント by フラン — 2013/4/23 火曜日 @ 21:48:40