■[ラノベ]きみのため世界すらも焼き尽くそう「とある飛空士への誓約」2巻
とある飛空士への誓約 2 (ガガガ文庫)
著者/訳者:犬村 小六
出版社:小学館( 2013-02-19 )
文庫 ( 275 ページ )
作者twitter:犬村小六 (inumura569)さんはTwitterを使っています
絵師サイト:ALL GREEN
「2巻の感想をネットにあげる際は、ネタバレに配慮をお願いします!」
と新刊を買ったら挟まってくる小冊子に著者コメントが書かれていた通り、
2巻にして誓約を交わし合った「エリアドールの七人」たちの正体が、
読者に対して詳らかになった訳なんですが…
うん、1巻の時点であからさまな配役に疑念を持ってて2巻の中盤から確信してましたけど、
それでもラストのヒキは予想以上にガツンと来ましたよ…
そうくるかー…
敵中翔破と夜間着水を成し遂げた「エリアドールの七人」たちの士官学校での日々。
マスコミやら社交界やらで多忙なれども模擬空戦での戦績に一喜一憂する七人の中、
清顕はどうしても敵機を落とすための引き金をギリギリの所で引けなくて伸び悩み、
ライバルであるはずのイリアの単独トップを許したままで…
その生来の性格から後一歩の所で足踏みしている清顕がもどかしかったですが、
その清顕の背を押して手を引っ張るイリアとミオのダブルヒロインが良いですね。
ミオは清顕と同じく秋津人の風習で大正時代の倫理観なので、
レトロな雰囲気さがある純情さが随所に見られて素晴らしいヒロインっぷりでした。
イリアも空戦という舞台で最高潮に盛り上がり、
清顕とだけ通じることが出来る多幸感に包まれる所はライバルポジションだからこそですね。
そしてイリアの朴訥すぎる性格を知っているからこその、
色々なギャップには萌えざるを得ない訳で有ります。
それにしても、だからここの2巻のヒキはなぁ…
1巻の時よりも俄然、続きが読みたくて仕方なくなってきましたよ。
でも2巻にしてまだ第一部なんですよね…
とある飛空士シリーズ最長とのことですけど、果たして完結までどれくらい掛かるんだろう…
それだけがちょっと気掛かりです。
一読者の邪推ですが、僕は「誓約」を全七巻で完結する話と予想してます。
根拠は表紙イラスト。エリアドール組の持ち回りでひとり一回ずつ回ってくるんじゃないかと。順番は、イリア→ミオ→バルタザール→セシル→かぐら→ライナ→清顕。
そんで完結した後で全七巻をある順番に並べると…「エリアドール組の在りし日の集合写真」になる。
なんて演出だったら素敵だなと妄想してます。
コメント by sebastian — 2013/2/26 火曜日 @ 1:37:02
私も全七巻はあるのかな、と思います。
一応七冊だととある飛空士シリーズで最長になりますし。
しかしそうすると、このペースなら後2年以上続くということですね。
長い…
コメント by フラン — 2013/2/27 水曜日 @ 6:10:12