■[漫画]よつばは日常のパイオニア「よつばと!」12巻
よつばと! 12 (電撃コミックス)
著者/訳者:あずま きよひこ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-03-09 )
コミック ( ページ )
作者サイト:あずまきよひこ.com
作者twitter:あずまきよひこ (azumakiyohiko)さんはTwitterを使っています
出ました! よつばと!12巻!
私も今までソコソコ多くの漫画を読んできてこんな書庫を作るくらいの漫画好きですが、
そんな中でも「よつばと!」は別格なくらい好きな作品なんですよね!
年々そのクオリティが作画面でも内容面でも向上が著しい「よつばと!」ですので、
刊行ペースが徐々に遅くなっている事だけがネックでして、
今回も前巻から1年3ヶ月経っちゃってます。
ですが、それを補って余り有る面白さに充ち満ちているのが「よつばと!」なのです!
夏休みの始まりとともに幕を開けたこの「よつばと!」の世界もすっかり秋模様。
秋めいているのは表紙だけではなく、イベントも秋らしさが満載で、
ハロウィンに秋山でのキャンプとよつばの毎日はいつも楽しいことだらけ!
■第77話「よつばととらこ」
当たり前のように綾瀬家でお留守番をしているよつばが虎子をお迎えするお話。
虎子はよつばを子供扱いしていない珍しいお姉さんです。
よつばが撮った写真もカメラ好きとして一枚一枚しっかりと見てるし、
時計の読み方や蝶々結びの教え方も子供相手だからとごまかさずに、
一つ一つ丁寧に向き合っている所が良いと思います!
それとよつばがとーちゃんや風香の足を撮っている理由ですけど、
よつばの身長から考えたら真っ正面のアングルはほとんどみんなの足なんですよね。
たぶん、そこら辺まで考えてのこの一コマなんだと思います。
深いなぁ。
■第78話「よつばとあおいろ」
よつばがペンキで失敗しちゃうお話です。
ちなみにこの話ですが、扉絵を含む冒頭6ページが単行本での新規描き下ろしです。
この描き下ろしの補完によってストーリーに必然性が生まれていますね!
新しいこと(蝶々結び)を覚えたから色々と試してしまうのは子供あるあるですよねー
そして身近な大人がやっている作業(ペンキで塗装)を真似をするのも子供らしいです。
でもそこを無断で突っ走って失敗する所はよつばらしい所だと思います。(笑
そんな失敗ですけど、10巻収録の第68話「よつばとうそ」でとーちゃんは、
「失敗するのはよつばの仕事だ」と言っていたんですよね。
だからこそ、とーちゃんは失敗したよつばを怒らない訳なんですよ。
こういった細かい所に見えるとーちゃんの子育ての信念が良いんだな、これが。
■第79話「よつばとヘルメット」
よつばがとーちゃんとお買い物に出かけてヘルメットを買って貰うお話。
スーパーでのお買い物一つをとってもいつもと同じということはなく、
他のお客さんにうなぎの美味しさを伝えたり、
レジのお姉さんとの会話が独特だったりと、毎日の起伏が楽しいです。
そして独特なのはよつばのボキャブラリーで今回も名台詞が出ています。
こういったボキャブラリーは一体どこから得てきているのか。
実際の子供もよく分からない所から仕入れてくる言葉が多いだけに、
5歳児らしさとよつばらしさが同時に滲み出ている名台詞だと思います。
■第80話「よつばとハロウィン」
よつばが風香としまうーをお供にハロウィンをするお話。
初っ端からかぼちゃ着ぐるみ状態のよつばが凄く可愛いです。
そりゃ風香としまうーも写メしまくりな訳ですよ。
というか完全にオモチャにされているよつばですけど、
近所にこんな可愛い子がいたらそりゃオモチャにされるよね、と。
オッケーです! ブラボー!
それにしても初登場の時からそうでしたけど、しまうーは形から入るのが好きですよね!
パティシエ、栗拾い、そしてハロウィンでもブレないその姿勢は素晴らしいですよ!
こういうのがキャラが立ってるって言うんだろうなぁ。
そしてキャラが立っていると言えば風香ですよ風香。
成績が良いはずなんだけど、お化けの例としてツタンカーメンが出てきたり、
キリスト教の聖人でガンジーが真っ先に出てくるとか素晴らしい天然ボケ!
オッケーです! ブラボー!
ちなみにみうらのマンションの玄関ホールですれ違った親子連れですけど、
この二人は10巻収録の第69話「よつばとさいかい」でダンボーとすれ違った親子連れですね。
芸が細かいなぁ。
そして同じ話で初登場したみうらかーちゃんですが今回で2回目の登場です。
相変わらずお若いですし、何よりみうらとそっくりですよね!
何がそっくりってその顔は元より言動というか性格が特に!
こう捻くれてるとこがそっくりです!
この母にしてこの娘ありですよ!
というかみうらは間違いなく将来おっぱいが大きくなるな!
■第81話「よつばとキャンプ(前)」
前々から言ってたよつばがキャンプに行くお話の前編です。
今回は大人組と年少組の参加ですけど、
みうらがみんなと一緒に行動するのって実は久しぶりだったりします。
気球の時はハワイに行ってて居ませんでしたからね、みうら。
このキャンプで8巻収録の第54話「よつばとおまつり」でみうらがジャンボに、
「またどっか連れていけよ」とリクエストしていた事が実現した形になります。
こういうトコ見てるとみうらはジャンボに心を許してるんだなぁ、と思っちゃったりしますね!
キャンプに行く途上の車の中で唐突にお嬢様言葉が流行ったり即興の歌を歌ったりと、
どんどん遊びをクリエイトする子供たちが見ていて飽きません。
テントを立てる時の作業のどれもが一つ一つが新鮮で楽しくて、
自分からやりたくて溜まらないのは憶えがありますねー
ハンモックという珍しいモノがあれば3人揃えばあっという間に遊具に変身するし、
落とされただけでゲラゲラと笑い転げるとかテンションあげあげなのです!
それと子供たちでカレーを作ってましたけど、良いですねこういうの。
事前に包丁を使う危ない準備だけしてある程度危険性を抑えた上で、
子供たちにやらせて大人たちは後ろから見守るというやり方が好ましいです。
ちなみに晩御飯の牛肉と被るから結局ポークカレーにしたんですね。
第78話「よつばとあおいろ」の冒頭の伏線をさり気なく回収してたのが巧みでした。
■第82話「よつばとキャンプ(後)」
よつばがキャンプに行くお話の後編です。
ちなみにこのキャンプ回ですけど、電撃大王の連載を組み直して前後編にしてます。
キャンプ場の探検に繰り出してるよつばたちですけど、
ちゃんと保護者としてやんだが付いてきてて、
何だかんだで大人してるんだなー
…などと思ってたんだけど単に暇だったんじゃないかと思ったりも。(笑
しかしボーイッシュな外見と言動をしてても、
みうらは本当に可愛い女の子ですね!
音がしたと思ったら即座に後ずさって熊除けの鈴を鳴らすとかちょーぷりちー
それにしてもみうらは母親と性格がそっくりなことを考えると、
実はあのみうらかーちゃんもここぞという時はヘタレだったりするんでしょうか…
うーん、それはそれで萌えるなぁ。
さて、そんな訳で12巻も最高に面白かったです!
発売が延期された時はどうしたもんかと思いましたけど、
結果として「よつばとひめくり2013」と出たのはタイミング良かったのではないかと。
出来れば次の13巻は1年以内に出て欲しい所ですけど、
まぁ、そこら辺は電撃大王を追えばある程度満足出来るので気長に待ちたいと思います!
■おまけ
12巻発売に際してあずまきよひこ先生がtwitter上でセルフコラを色々とやっておられます。
さあ。今日だ。 twitter.com/azumakiyohiko/…
— あずまきよひこさん (@azumakiyohiko) 2013年3月8日
今日でないところも? twitter.com/azumakiyohiko/…
— あずまきよひこさん (@azumakiyohiko) 2013年3月8日
— あずまきよひこさん (@azumakiyohiko) 2013年3月9日
やっぱりあずまきよひこ先生はエンターテイナーとして一流だな!
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