■[漫画]有能な商人たちの狂気「狼と香辛料」9巻
狼と香辛料 (9) (電撃コミックス)
著者/訳者:小梅けいと
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-08-27 )
コミック ( 176 ページ )
作者サイト:小梅けいとの原典皆既
作者twitter:小梅けいと (koumekeito) on Twitter
小梅けいとさんがビビッドレッド・オペレーションのコミカライズも始めたので、
ちょっとペースが落ちてきていますが無事に9巻が発売。
今回は夕焼けに染まるケルーベの町でエーブと酌み交わす表紙で、
残照がこの後の取引で得られる黄金の輝きを連想させられます。
原作でも結構なボリュームがあったケルーベでのエーブが巻き起こす騒動を、
一気に圧縮しているのでこの9巻では騒動のまだまだ序盤が描かれてます。
女傑という言葉が相応しい才覚と狂気を発するエーブに、
組合を代表する圧力が感じられるキーマンと、百戦錬磨な一線級の人物相手に、
ロレンスが翻弄される展開が続きます。
そんなロレンスを後ろから支える、というか尻を蹴飛ばす勢いなのが、
ホロな訳でそんな二人を見ていると微笑ましさがあるんですよね。
今回は更にコルも居るので微笑ましさは倍増していますよ。
まぁ、それを相殺するくらいに割りと殺伐としそうな雰囲気もあるのですが。
ただでさえ火薬庫みたいな一触即発の事情を抱えたケルーベの町で、
イッカクという町の将来を左右するモノまで持ち込まれた中で、
ロレンスという木っ端な行商人は果たしてホロとの契約を完遂する為に、
欲する情報を得ることが出来るのか?
原作をどう纏めるかの手腕も含めて次巻も楽しみです。
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