■[漫画]人生楽しんでナンボ「この度はご愁傷様です」
この度は御愁傷様です (モーニングKC)
著者/訳者:宮本 福助
出版社:講談社( 2008-07-23 )
定価:¥ 680
コミック
ISBN-10 : 4063727238
ISBN-13 : 9784063727234
作者サイト:– 福助堂 –
「遺産分配はダーツで決めろ」父はそう言って逝った。
以前モーニングで連載していたシリーズで、
発売も7月と少々前なんですが何となく紹介。
荒唐無稽な人生を送り、子供たち(中年)には疎まれていた爺さまが、
最期まで破天荒な遺言を残して二人の息子と一人の娘を悲喜劇に巻き込むホームコメディ。
しかもその後も次々と明らかになる隠し子や愛人といった負の遺産。
でもそれら全てをシリアスではなく、笑いに変える楽しさを持った作品です。
ダーツで遺産配分から始まり、職業が実はAV監督だったり、
若い頃にはプロ野球選手もやってたり、それでいて極道の親分に盃貰ってたり、
至る所に愛人がいたりと、兎に角フリーダムすぎる爺さまに子供たちは振り回され、
そして時には助けられたりする様子を馬鹿馬鹿しく楽しく描かれています。
そんな父を反面教師にして育った子供たちは真面目に生きてたんだけど、
実はそれほど人生に満足している訳じゃないあたりが面白い。
やりたいことをやり、ただ自分に素直に生きた爺さまが人生を満喫してて、
人生に対する深いテーマも感じさせられたりもするんですが、
結局の所、ドタバタ展開の喜劇に笑わせられます。
どこか懐かしさも感じさせられるファミリードラマで、
そのタイトルとは裏腹に笑い溢れる作品なので敬遠せずに手にとって欲しいです。
私もモーニングで連載していたころからずっと見続けてきたんですが、いやー、面白かったですよね~。息子さんが浮気で慰謝料、娘さんが結婚を焦った余り旦那さんで貧乏くじ、意外と独身の兄弟さんが悠々と生きているところが、唯一、おじいさんの血を引いているんでしょうかね~。で、完全に第三者視点のお孫さん、初めて見る祖父のぶっとびっぷりと破天荒ぶりに振り回されることなく、一番冷静に分析して状況をかなり楽しんでいたのが特徴でしたね~。やくざやさんの腹違い兄弟がいたり、各地に愛人がいたり、挙げ句に曾祖父が未だ存命だったり。うーむ、私も「この度はご愁傷様です」、かなり好きです~。
コメント by Mya — 2008/11/20 木曜日 @ 1:09:13